瞑想と精神世界

瞑想や精神世界を中心とする覚書

すべてを「自己」との関係で

2006年10月30日 | 瞑想日記
◆『世界でいちばん古くて大切なスピリチュアルの教え(Stillness Speaks)』エックハルト・トール(徳間書店、2006年)

「思考がつくる小さな『わたし』が、自分の知るすべてであり、その小さな自己が人生を動かすエンジンであるかぎり、人間は、自分自身を含め、すべての人に苦しみをもたらします。‥‥」p35

「スピリチュアルが覚醒とは、『思考の夢』から目覚めることです。」p43

思考がつくる小さな「自己」が人生を動かすエンジンであるかぎり、「自己」は、みづからを保持し強化するための戦いに一生を費やしてしまうのだろう。そして、「思考の夢」「自己という夢」が自他を苦しめる。

誰かのささいな一言に腹を立てたり、傷つたりする。「自己という思考の織物」が傷ついたり、怒ったりしているのは頭では分かる。しかし、それほど簡単には「自己という夢」への執着はとれない。「怒り」「怒り」とラベリングしたって、何が変わるわけでもない。

現実に腹立ちがおさまらず、物を蹴飛ばしたい衝動にかられるとき、どうしたらよいのか。昨日、実はそういう衝動にかられた。昨日はできなかったが、今度は「怒り」と「自己」との関係を徹底的に見据えて適切なラベリングをしてみよう。「自己」の何が傷ついて怒っているのかと。

ともあれ、「自己」に起因し、「自己」がエンジンとなって生じる様々な反応や、行動への意欲を、その原因である「自己」との関係で観察し、ラベリングしていこう。

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