「木下黄太のブログ」 ジャーナリストで著述家、木下黄太のブログ。

日本と世界のリアル状況確認と僕の思索を書き留めるブログ。
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長井さんが気づかせてくれたこと。ヨーロッパからのメール。

2008-01-16 02:47:09 | 長井さんの人柄
長井健司の留学時代を知る、ヨーロッパに住む女性からのメールです。
以前も一度掲載しましたが、新たにまた送られたメールです。
大変素敵なのでぜひ読んでください。一部編集しています。
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こちらのブログは、立ち上げてくださった初期の頃からずっと拝見さ
せていただいておりま
す。(私は以前、留学時代の長井さんがギター青年だった話を投稿させていただい
た者です。)
毎日途切れることなくブログを更新されているのを見て、真摯な、その熱意が伝
わってくるようで、い
つも感心して読ませていただいています。
私のように海外在住でこちらを拝見している方も他にもいらっしゃることかと思
いますが、離れている
と日本在住の方のように、新聞や雑誌、テレビ番組なども自由に読んだり見たり
できないので、こちら
で、毎日いろいろな情報を読んで、その日その日の流れを知ったり、イベントの
内容やそれに参加され
た方のコメントを読んで、どんな感じだったのか想像したりして、署名活動を進
めていく際などにも、
参考にさせていただいています。
忙しくお仕事もされながら、その間に署名活動やいろいろなイベントなどもあり
、毎日ブログを更新す
るということは時には大変なことかとも思いますが、これからもいろいろな情報
を是非お知らせくださ
い。

私も本当に少しずつですが、メール中心に署名協力をお願いしていますが、最近
は少しこの事件が忘れられてしまったのか、日本の知人などにはあまり関心をもってもらえないことも多く、昨年末にも新年
の挨拶も兼ねて、署名のこともお願いしてみたのですが、それに関しての返事が
戻ってきたのは3分の1ほどで、その全部が外国人の友人だけだったので、日本ではもう関心が薄くなってしまっているのだろうか?とちょっとがっかりしていました。
でも、全体的には署名の数も伸びていて、目標の3分の1には到達したとのこと
で、よかったなと思っ
ています。
外国の知人は、ストレートというか、割と白黒はっきりしたところがあるので、
関心のない人は、ノーコメントですが、逆に関心をもってくれる人は、とても協力的で、署名をしてく
れるだけではなく、メッセージやコメントも返ってきたりします。
最近では、「この事件にはとても義憤を覚える、ご遺族に同情いたします。」(メ
キシコ)、
「署名をします。この事件は新聞で読んで覚えています。とても悲しい出来事だけれど、このように果敢なジャーナリストの方たちがいるからこそ、私たちが世界で起こっている、いろいろな事件を知ることができる
のだと思う。」(フィンランド)、
アメリカの友人はこの事件は知らなかったよう
ですが、抗議文と詳細を読んで、
「事件の詳細を知り、強い衝撃と悲しみを覚えます。でもこのような
理不尽な行為をこのままにしておいては決してならないと思います。このジャーナリストの方のために、このような活動がされるのは素晴らしいことだと思います。沢山の方が署名活動に協力をして、一日も早く目標の人数に到
達しますように・・・。
して、このような許しがたい行為に適切な処罰が下されるようにも願っいます。
署名をするつもりです。」
というような温かいエールを送ってくれたりもするので励まされますし、
このような出来事には
毅然とした態度で望まなければとはっきり意見をしてくるのが印象的です。
離れていると、メールが中心となるので、知人に会ってお願いできない分、
ひとりひとりに心をこめて
書いているつもりではあるのですが、やはり直接出かけて話すのとは違い説得力
に欠けるのかなと情けなく思うこともあります。

署名活動と直接つながるかどうかわからないのですが、昨年末に、ネットの新聞
記事で、原爆の残り火を灯して平和を考える集会が確かクリスマスの少し前くらいに関西の数ヶ所で行われて、
また今年の8月にも全国各地でこのような集会が予定されていると読みました。
8月は通常終戦記念日、原爆記念日
などもあり、それ以外にも何かと平和を考える集会は沢山予定されていることと
は思います。その記事を読んだ時、原爆の残り火を広島から福岡まで持ち帰り長年火を絶やさずに保存していた方に長井さん
が以前ドキュメンタリー作品の中でインタビューをしていたことを思い出しまし
た。夏に予定されているそのような集会が、長井さんが伝えたかった平和のこと、それから署名活動などにも何かつなげていかれないのだろうかと
し思ったのですが・・・、ただあまり具体的な情報は何もわからず漠然とした考
えだけなのですが、お話しだけお伝えしてみようと思いました。

(中略)

音楽と長井さんという話になると
きっと70年代は重要なキーワードになるのでは?と
私は個人的には思ったりします。

長井さんはその頃、
いろいろな曲をギターで弾いていたような感じで
、ある日クラスで(そのサマースクール時は大学であるにもかかわらず、
7つくらいのレベル別に分かれた中学、高校のような
クラス単位でずっと毎日授業を受けていて、
私たちは1番上のクラスだったのですが)、ミーティングと
いうか、日本で言うホームルームみたいな時間があって、皆で何か話し合ったり
、コミュニケーションを深めましょうとういうような内容で、
その日は皆で歌でも歌いましょうということになり、
1時間くらい長井さんのギターで、
ビートルズのナンバーとか、アメリカのフォークソングや
日本のフォークソングなどをクラス皆で歌って、
その日のクラス担当はアメリカ人の若い女の先生だったのですが、
彼女もこれは私が唯一知っている日本の歌と言って、「加茂の流れに・・・」という曲を長井さんの伴奏で日本語で歌ってくれました。
先生も何かしみじみとした感じで歌っていて、きっとその歌に何か思い出
があるのかな?と言う感じでしたが、
その時間はクラスメートたちも、いつも授業を受けているときよ
りももっと生き生きとしてとても嬉しそうだったし、
先生もとても喜んでいたし、ずっとギターを弾いていた長井さんも皆に
合わせてとても楽しそうに弾いていたのを思い出します。
長井さんは、皆が今度はあれを歌おう、これを歌おうと
いろいろリクエストする曲を次々何でも弾いていたような気がするの
で、かなりレパートリーがあったのではないかな~と思います。
ただ、私は長井さんのギター演奏は
このように何度も聴いたことがありましたが
歌を歌っているのは
知らなかったので、
長井さんの歌ってどんな感じなのだろう~?と思っています。
ブログでお話を伺って想像することしか出来ませんが、
やはり70年代風な感じなのかな?と考えたりします。
いつか機会があったら是非聴いてみたいと思います。

音楽に関してはこんな感じで私もいろいろ覚えていることもあり、
長井さんも好きだったという
ビリー・ジョエルも、70年代後半、80年代初期は
特に沢山のヒットチャートを飛ばしていたので、あの頃
の学生たちにはかなり人気があり、私も学生寮で勉強しながら、ラジオから流れ
てくるビリー・ジョエルの曲をよく聴いていたのを思い出します。
とても懐かしいです。

ジョン・レノンは、実は私たちが留学をした年、
1980年の暮れに銃撃を受けて亡くなっており、
私も秋から入学した大学にやっと慣れてそろそろクリスマス休暇に入るという頃、
そのニュースを聞き、
それほどレノンのファンという訳ではない私でもかなりショックな出来事だと
思ったので、長井さんが
熱狂的なジョン・レノンのファンだったとしたのなら、
現地にいるときにその訃報を聞いて、かなりの
衝撃だったのではないかなと思います。
レノンの死後、その年のクリスマス頃から81年が明けても、
ずっとラジオでジョン・レノンの曲がよく流れていました。

長くなってしまいましたが、音楽の話はここまでにします。

私も昨年の長井さんの事件が起こるまでは、
東京のように刺激も変化もあまりないここヨーロッパ北部の小さな町で、
その日その日大した出来事もなく、とても平凡に暮らしていましたが、
あのニュースを見てあの映像を見た時、
頭を何度も殴られるような衝撃を感じて、
何といったらよいのか、ここにじっとしていてはいけない、
何か私にも出来ることはないのだろうか?というような強い気持ちが
沸き起こってきました。
でも具体的に何が出来るかよくわからず、
いろいろなニュースなどを読んでいるうち
にこちらのブログの呼びかけに気がついて、これなら離れたところに住んでいる
私にも出来ると思って
まず家族と署名をして、それから少しずつ知人に話をし始めました。
きっと多くの長井さんの知人の方、同級生、
またこれを契機に
ボランティアとして始めてくださった方たちなど
皆きっと同じように思われたのではないかと思います。
あの衝撃的な映像は、
多くの人を自然と立ち上がらせずにはいられないくらい何か強く訴えるもの
を感じさせたように思います。
でも私は随分昔に長井さんと短い期間だけクラスが一緒だっただけで、その後長
い年月のブランクがあり、
初めはあの頃は音楽青年だった長井さんが、どうしてジャーナリストになって
あんな事件に巻き込まれて亡くなってしまったのか、
すぐに理解が出来ないというか、結びつかなくて、当時のニュースや
こちらのブログでいろいろお話を伺って、
その後長井さんが社会人になってから
どのような道を歩んで
きたのがようやくわかったと言う次第です。
でも最初は、
長井さんどうしてわざわざこんな苦労をする道を選んだのだろうか?
そこそこの成功と世間的な平凡な生活で妥協できたなら、
長井さんのような人柄の方だったらそんなに努力しなくても
十分幸せに暮らせていけただろうに・・・
何故そこまでぎりぎりの生活をして
苦労して命まで落としてしまったのだろうか?
気の毒にというような同情的な気持ちでした。
でも、その後更にいろいろ話を聞いているうちに、
いやそうではない、長井さんのように、
ここまで究極に、純粋なまでに自分の想いというか、
信念を貫ける人は中々いない、
命をかけてまでやり遂げたいことがあったなんてすごいことだな、
それを立派にやり遂げて、
長井さん自身はきっと自分のやりたかったこと、
夢をここまで実現できて幸せだったのではないかという
考えに変わってきました。
もちろん、志半ばでこのような事件に遭遇して
大変無念であったと思うし、
故郷に残されたのご遺族のお気持ちを考えると
何と申し上げてよいか言葉に詰まってしまいますが。
だからこそ、この署名活動を皆で協力して、
1日も早く目標の人数を集めて長井さんの遺言のようでも
ある遺品のビデオカメラとテープなどを
取り戻して早くご遺族のもとに返さなければと思います。
でも、目標を達成したらそれで終わりではなく、
この出来事をきっかけに皆が少しずつでも
まわりのことを考えて、
自分に出来ることで何かを変えていこうと思うようになれば、
もっと世の中のいろいろなことがよくなっていくのではないかと思います。
長井さんは自らの生き方を通して、皆が見えなかったこと、
気づかなかったことに気づかせてくれたように思います。
きっとそれが長井さんが皆に伝えたかった
メッセージにもつながっていくのだろうと思っています。

私もまた地道に署名活動を続けていこうと思っています。

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本当に、ありがとうございます。
僕も同じ思いです。
長井さんにこういう役割を与えてもらった僕は
もう死んでいる彼に、感謝するしかありません。

否、彼は僕の心にも、彼女の心にも、皆さんの心にも
しっかり生きているのです。
それを忘れてはいけません。

長井さんの歌が録音されたものを聞く会を本日夜七時ごろから
会の事務局のある六本木のビルで行います。
部屋が会の所在地の部屋と違いますので、
直前でもいいのでメールでお問い合わせ下さい。
名前と携帯明記してくだされば、
開始直前までに必ず電話をこちらからいたします。

2008/1/10現在、
オンラインの署名が10,846人、
手書きなどの署名が24,368人。
併せて総署名数は
35,214人になっています。

署名フォーム(クリック→)https://hal.sakura.ne.jp/syomeis/sign
携帯電話はこちら(クリック→) http://hal.sakura.ne.jp/sign.html
署名フォームはhttps使用のため、セキュリティアラームがでますが
安全上の問題は何もありませんので、先に進んで署名してください。
署名は未成年でも、小中学生でも、ぜひ署名してください。
もちろん日本国民のみならず、
他国の皆様の署名も歓迎しています。

なお、東京都内近郊を中心に、
署名活動にふさわしい場所がある方は教えてください。
また、まったく他のイベントを企画開催されている方で
会場の内外で署名活動に許諾、ご協力いただける方は
ぜひ会までメール下さい。

署名フォーム(クリック→)https://hal.sakura.ne.jp/syomeis/sign
携帯電話はこちら(クリック→) http://hal.sakura.ne.jp/sign.html
署名フォームはhttps使用のため、セキュリティアラームがでますが
安全上の問題は何もありませんので、先に進んで署名してください。
署名は未成年でも、小中学生でも、ぜひ署名してください。
もちろん日本国民のみならず、
他国の皆様の署名も歓迎しています。

長井さん殺害事件の署名活動です。
署名の用紙のPDFファイル設置しました。
ダウンロードして手書きで署名する方のためにお使いください。
https://hal.sakura.ne.jp/shomei.pdf
http://hal.sakura.ne.jp/shomei.pdf
送付先は下記まで郵便かFAXで。
「ミャンマー軍による長井さん殺害に抗議する会」
 〒1060032
港区六本木7-8-25永谷リュード六本木306  
FAX 03-5772-1127


肩書きは具体的な所属先でも、
「会社員」などの一般的なことばでもかまいません。
もちろんネット環境になんらかの問題がある場合は
メールやファックス、郵便物などで署名を頂いても結構です。
なお、会には電話も一応ありますが、
電話番をお願いしているだけの状態ですので
何かご連絡のある方は(メディアなども)
できるかぎりまずメールでご連絡をお願いいたします。

「ミャンマー軍による長井さん殺害に抗議する会」
http://blog.goo.ne.jp/nagaikenji20070927/(ブログ) 
nagaikenji20070927@mail.goo.ne.jp(メール)
 〒1060032
港区六本木7-8-25永谷リュード六本木306  
TEL 03-3746-0065
(平日10時から17時で対応)
FAX 03-5772-1127