「木下黄太のブログ」 ジャーナリストで著述家、木下黄太のブログ。

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松戸の自治会のある班、3.11.以降一年間に60代以上が10人死亡。近隣で40代男性突然死。

2012-10-14 12:51:14 | 福島第一原発と放射能

 栃木県の那須町が、「子どもだけは全員検査を」ホールボディーカウンターを県内で初めて導入して、小中学校の生徒に受けさせたいと話しています。開架型、椅子型のホールボディカウンター(WBC)は、汚染地で正確な値はでません。気休め以下です。最低でも閉架型でやらないと、意味のある数値にもならない。この栃木県那須町のWBCは五百万円程度の椅子型の機械で、下限は300Bq。精度も高くありません。これだと、まわりの放射線の影響も出ます。下限も高いものですし、あてになりません。なんでこんな基本的なことも、一年半以上過ぎて、わかっていないのか、理解不能です。那須エリアは、汚染は強い。はっきり言って、どうでもよいWBCに今頃かまけるなら、子供たちの甲状腺のエコー検査、血液検査、血液像の検査を、自治体が援助して行った方がはるかにましと思います。事態は切迫してくるのに、一年前にやるようなこと(開架型なら意味ないが)を今頃やってどうするのかと思います。

 金沢の講演会場は150人くらいの方が詰めかけられました。机といすを並べて、ほぼ満員の状態です。金沢では、ガレキ焼却は市民の反対が強く、市長は断念しました。その後、まだ漁具漁網の受け入れの可能性をさぐっていますが、反対の市民が有機的につながることが、この話を終わらせることになると僕は思います。特に、市長が、住民側の声を聞くというスタンスが強いと、住民サイドの声が強い場合に、無理にすすめることは、難しくなります。

 石川では、輪島市がまだガレキ焼却の手を下ろしていません。輪島にまわってくるガレキがない可能性の方が高いと思いますが、こうした情勢を何も理解しない輪島市のような自治体に認識させるためにも、県庁所在地の金沢で、漁具漁網であっても、ガレキは受け入れてはなりません。常識です。

 また、放射能防御プロジェクト北陸を立ち上げたという要望もおっしゃる方がいました。北陸の医師と話しても、被曝という事で、首都圏でおきていることをまるで認識しないという話も聞きました。反核を看板に掲げている医師でもです。「福島はともかく、東京は大丈夫」とふつうに話すそうです。そういう意識を変える為にもつながりたいと話しています。石川・富山・福井の三県で、放射能防御を考えたいという人が集うのは良い事と思います。特にFBに慣れている人で、僕と面識もあるこの地域の人で、管理人を引き受けたい方がいれば、メールください。

 金沢の講演会で、松戸からの避難者の方がいらっしゃいました。おかあさんなんですが、松戸の中のその方がいたエリアではあきらかな異変がおきているとおっしゃいます。

  「松戸にもともといました。自治会の中で、班ごとに区分けされています。何十世帯はあって、そこの班には、二百人程度はいらっしやると思います。毎年、一人か二人くらいなら亡くなる方はいなくもないのですが、3.11.以降の一年間で、60歳代から90歳代ではありますが、10人が亡くなっています。もちろん、年配の方が多いので、いろいろと持病を抱えている方が多いですし、弱い部分も若い方と違って、あると思います。ですから、亡くなられたことに関して、だからどうのと、すべての例に言えるわけではありません。ですが、これまでと比べると、あきらかになくなるケースが多すぎる。毎月のように、今度はどなたが亡くなった、あのかたが亡くなった、またお香典をつつまないと、そういう話にばかりなります。亡くなった方が、男性が多くて、近所周りは、年配の未亡人が突然増えた状況です。」と。

 「去年の秋には、この自治会の中の方ではないのですが、近隣で四十代の男性も突然死されました。松戸市内。マンションの入り口で、自動車のパンク修理をされていたらしく、突然嘔吐などがおきて、おかしくなり、救急搬送されましたが、亡くなられたと聞いています。」

 「救急搬送されたケースでは、去年の秋、松戸市内の幼稚園で、イモほりに行ったそうです。巨大化したイモが多くてびっくりしたそうなんですが、そのイモほりの最中に体調不良を訴えたお子さんがいて、搬送されたと聞きました。汚染のひどい場所で、芋ほりをさせる感覚が理解できないですし、体調不良を訴えるお子さんがいても、救急搬送はよほどでないと、しないと思うのですが。ちなみに、その幼稚園は除染しているのですが、敷地の隅の方は、ふつうに0.2から0.3μsv、空間線量でありますし。園での餅つき大会の後も、嘔吐や下痢、高熱が園児に多発しています。」

 「私は、化学物質過敏症ほどではないんですが、すこしアレルギー的なものに敏感かもしれません。3.11.以降に松戸でいて、皮膚症状、熱、のどの痛み、目の痛み、吐き気、眩暈が頻繁に、私や家族におきました。おかしいのは、産毛が脱毛していくことが多かったり、お風呂の湯気で、吐き気がすることもありました。もちろん、ストレスもあるとは思いますが、それだけでは説明のつかないことが、身の回りでおきるのです。」

 とにかく、確実な報告を伝えていくしかないと僕は思います。

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健康被害と思われる症状が急増、深刻化しています。

報告、相談はまずメールください。nagaikenji20070927@yahoo.co.jp                             

 事故発生当時の行動記録や数値データなどを細かく教えてください。問い合わせの内容も書いてください。健康被害の状態を皆で共有化し、事態の推移をあきらかにしていく作業が最も必要です。

 「関東・南東北の被曝エリア(東京全域を含む大半のエリア)にいる皆さんは、放射性物質の少ないエリア、できれば愛知県から西のエリアに、移住するべきです。妊婦、子供、未成年、妊娠可能な女性は優先して移住すべきです。他の皆さんも極力移住してください。被曝から一年半近く経過しています。初期被曝は深刻で、慢性被曝の影響がさらに危険です。食物、飲料のみならず、吸気による被曝も軽視できません。回避する方法は限定的です。あなたやあなたの家族の命が何よりも大切です。一刻も早く移住してください。」

 

甲状腺の検査、甲状腺のエコー検査、さらにふつうの血液検査のうち、血液像の検査(白血球、特に好中球)や異型リンパ球の確認、大人の女性はサイログロブリンの数値も確認した方が良いと思います。

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 ヘレン・カルディコット博士の医師&専門家向けセミナー受付状況

 

京都は会場変更⇒京都府中小企業会館。東京も会場変更予定。

 

☆11/18(日)東京医師&専門家向けセミナー 9時半から15時半(受付9時より)定員140席予定

 

  東京・御茶ノ水にある会場に変更調整中。(来週前半に詳細場所を出します。)

 

 申し込みが定員を大きく上回り、52人の方が、ウェイティング。全部で112人の申し込み。会場変更の作業を継続。御茶ノ水で折衝しています。140人規模の会場(この場合、残席は28席になります)。詳細は、来週にお伝えします。その場合も申し込み順の対応になりますので、参加希望の方は、申し込み手続きは、今から、早めに行って下さい。なお、すでに申し込み済みの方は、会場変更になりました場合は、その旨は、ご了解ください。

 

 

 

☆11/25(日)京都医師&専門家向けセミナー 9時半から15時半(受付9時より) 定員120席

 

 
京都府中小企業会館   京都市右京区西院東中水町17番地(西大路五条下ル東側)

 

 京都は、会場を変更しました。現在79人申込みの為、残席は41席となります。 

 

 セミナーの受け付けは→http://www.frcsrus.org/japan「みんなのカルテ」(主催)のトップページより。詳細内容も上記参照下さい。医療関係者優先ではありますが、意識のある一般の方の参加は歓迎いたします。

 このページの真ん中にある<参加申し込みはこちらから>をクリックしてください。

 

 ヘレン・カルディコット博士の一般向け講演会。申込み受付日時は事前にお知らせいたしますので、その場合は申込み先着順になります。お早目にお申し込みください。今週前半以降の予定となります。

 

 

 

 
11/17(土)東京講演 19時から21時 (開場18時)  成城ホール  定員390席
 
11/23(祝・金)徳島講演 18時半から20時半 (開場18時) 徳島県郷土文化会館 定員300席
 
11/24(土)岡山講演 14時から16時 (開場13時半)  岡山市勤労者福祉センター 定員300席
 
11/25(日)京都講演 18時半から20時半 (開場18時)  ひと・まち交流館京都 定員300席