「木下黄太のブログ」 ジャーナリストで著述家、木下黄太のブログ。

日本と世界のリアル状況確認と僕の思索を書き留めるブログ。
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東南アジアに母子避難した、ある母親からのメール。

2015-04-06 23:59:09 | 福島第一原発と放射能

木下黄太メールマガジン毎週金曜配信(原則月4回)。 被曝関連、他の重要情報はメルマガでのみ配信しています。 是非ご購読下さい。⇒http://www.hoshanobogyo.com/

最新号テーマ

【 首都圏のある小学校、児童から聞こえてくる白血病や骨肉腫の発症 】 

【 自閉症児の複数出産、死産、流産等、「私の身近な人たちのお産が原発事故後に一変した」 】
【 「やはり反原発はおかしい」と言われかねない、古賀氏の報道ステーション騒動 】 

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東南アジアに避難している、あるお母さんから、こういうメールが届いていました。直接、存じ上げている方ではありません。ご紹介しておきます。

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木下様、こんにちは。
私は、三年前に東南アジアに放射能避難した者です
三月の原発事故後、放射能知識が無く、被曝を全く気にせず普通の暮らしをしていましたが、当時六歳だった息子が6月に寝ながら鼻血がを大量に出しました。
なんだろう?と、苦手だったパソコンを開き調べ、被曝症状と知りました。
あの頃の事は、今でもしっかり覚えています。
人生で一番辛い時期でした
絶対にこのまま息子を被曝させ続けるものかと、人生全てのエネルギーを使い果たし、誰も知らない、来たこともなかった東南アジアに避難しました。
元々、母子家庭でお金があった訳ではありません。
物価の安いここを選んだのもその為です
必死でした
空港に着いた時の涙は、一生忘れません。
生き延びれたと思いました。

ここに来てからも、言葉もわからず、コネもツテもなく、とても苦労しました
息子は助けて下さいと駆け込んだ、日本人学校にビザが無いとを断られ、何とか田舎の学校に入れてもらえたのですが、言葉の問題で一学年留年しました
それでも、全くかまわない、命が大優先だと強く思いました

あれから、三年。
毎年一度は日本に帰国しますが、全く放射能を気にする人はいなくなりました
この私でさえ、以前はあれだけ気にしていた事を日本にいると忘れてしまいます
それどころか、私たちの避難は本当に正しかったのかとさえ疑問にまで思います
命がけで、大好きな日本を捨てたのにです
喉元過ぎれば熱さ忘れる、ですね

日本に帰りたい、
10歳なった息子に、日本の勉強をさせてあげたい、そんな事も頭をよぎります
でも、その気持ちを「私達は間違っていない!あの頃を思い出せ!」と、常に正しています
日本から届く、多くの有名人の体調不良のニュース
身近な知り合いにも、原因不明の病気が本当に多くなりました
私は、今起きている病気、体調不良は全て被曝につながっていると思っています

でも、被曝だとなど言っても、ただの神経質な人で終わってしまいます
もう、誰も聞いてくれなくなりました
ただの変人、変わった人です

木下様は、危険性をあれからずっと世に発信し続けてくれています
すばらしい勇気です
大変な圧力、御苦労があると思います
私たちの代表になり、大きな傘になり私たちを守って下さって、本当に申し訳ない思いです

でも、覚えていて下さい
私たちを救ってくれたのも木下様です
あの時期、穴があくほど木下様のブログを読みました
被曝の恐ろしさ、対処法教えて頂きました
心から、感謝しています
木下様は、命の恩人です!
私たちは木下様のお陰で、今も健康に暮らしています

もう事故から四年です
これからです
必ず必ず、私たちは間違っていなかったと実感できるときが来ます
変人だけが、生き残れるのです
もう少しです

木下様に、お礼を言いたくてメールしました
本当に、ありがとうございます
応援続けていきます
負けずに、そのまま頑張って下さい

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この方達がなさった避難という決断に、どこまで僕が役に立てているのかはわかりませんし、「命の恩人」などという立場であるレベルの筈もありません。

しかし、放射能や被曝を回避するほうが望ましいという当たり前のことさえ、語りにくい日本の現実を我慢するよりも、覚悟して他国でも生き抜こうとする人がいることは、実は小さくても「希望」だと僕は感じています。

そうした「希望」に少しでも貢献できているなら、僕も生きている価値があるのかもしれないと、少しは思える気がしています。

 

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当初、定員230席に設定しましたが、既に満員でキャンセル待ちが一定数いるため、定員260席に増設変更しました。しかし、一両日で、残席が10席程度になっています。かなり、お急ぎ下さい。

汚染地の東京開催不可能! 木下黄太vs有名国立大学X教授。!

【4/18(土)京都「放射能汚染最新報告とホットパーティクルの危険」】

13:30開場 14時開演 京都ひとまち交流館

バスは河原町正面すぐ、清水五条駅歩8分、地下鉄五条歩10分。

申込&詳細⇒http://kokucheese.com/event/index/273537

X教授は2013年にもゲストで登壇しています。前回からの時間経過の中で、更に判明したことを話します。汚染地の東京で話すことは、いろんなパワーバランスで、彼が無理と言う話を京都であえておこないます。

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GWに三重県で開催!

【5/2(土)木下黄太・チェルノブイリ講演会in津(三重県)】

『チェルノブイリ原発事故から29年、日本の明日を考える』

◇講演要旨
チェルノブイリ原発事故から今年で29年、ジャーナリスト木下黄太が、2013年に取材、撮影したビデオをもとにウクライナの現状を報告します。ウクライナの専門家による日本の原発事故による汚染の評価。東葛地域と同じレベルの汚染地でおきている疾患の状態。空気と水の汚染について、ウクライナと東京の比較。ウクライナで長年闘い続けている市民団体からみた日本の市民団体の闘い方。子どもが産めない、あるいは産まれない事による人口減少の問題等々。
チェルノブイリ原発事故と深刻度が同様というレベル7という評価を受けた、福島原発事故後の日本、三重で生きる、わたしたちの明日の安全のために確実に役立つ報告会です。ぜひご参加下さい。

申込先⇒komuroyutaka@gmail.com

 「以下は明示してお申込下さい。申込者名・居住自治体名・連絡先電話番号・必要枚数・全ての同行参加者名・参加者ごとに避難移住者や未成年等の記入。」

◇日時・会場
2015年5月2日(土) 13:30 開場/14:00 開演
津市中央公民館ホール(津センターパレス 2階)
参加費 1,000円 (避難者、移住者、18歳未満の方は無料)

◇アクセス
津市大門7番15号津センターパレス2階
近鉄・JR 津駅より バスで約10分(三重会館前下車)
近鉄 津新町駅より バスで約8分(三重会館前下車)
津なぎさまち(津新港)より バスで約5分(三重会館前下車)
伊勢自動車道 津ICより 車で約5分

◇主催
主催:原発おことわり三重の会

お問い合わせ:小室090-1099-1520/komuroyutaka@gmail.com

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沖縄講演のチラシもできました。チラシ配布や置きチラシに協力できる方、欲しい方はこちらにご連絡下さい。090-6548-9767(チラシ対応のみの電話。10時~16時限定。)


【5/17(日) 三田茂医師&木下黄太講演会in沖縄】

12時30分開場/13時開演(15時15分終了予定)
開催場所 沖縄県男女共同参画センター「てぃるる」1Fホール
(沖縄県那覇市西3-11-1)
申込&詳細⇒http://kokucheese.com/event/index/277410/

なお基本はこくちーずによる申込をお願いします。それが難しい方は、メールなどでの対応も致します。

メールでの申込先:houshanoubougyo.okinawa@gmail.com

「こくちーず以外のお申込みの場合は、①お名前(ふりがな)、②お子様連れの場合の人数、③託児・母子観覧席の希望、をお知らせください。」「託児につきましては、お客様都合の当日キャンセルはご遠慮ください。託児キャンセル料が発生する場合がございます。」

なお、問い合わせの電話番号も設定していますが、こくちーずやメールなどネット上で対応可能な方は、その手段で極力、問い合わせてください。

電話:080-1107-0876(受付10時から17時)

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原発を巡る問題が知事選でも争点、北海道で開催! 

【5/24(日)三田茂医師&木下黄太講演会 IN 札幌】

 2015年5月24日(日) 13:00開場 13:30開演 

 JR札幌駅南口前すぐ 佐藤水産文化ホール 

 申込&詳細⇒http://kokucheese.com/event/index/270078/

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