「木下黄太のブログ」 ジャーナリストで著述家、木下黄太のブログ。

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北海道5区池田まき候補惜敗を巡る状況についての様々な分析。人間不信。

2016-04-25 08:21:50 | 政治

北海道5区の補選に関して、各政党は勿論のこと、マスコミもネットもその行方を注目していました。

僕は、当選した自民候補にも、池田まき氏にも、思い入れはありません。

ただし今回の選挙構造については、今後の自民・安倍政権がどうなるのかという観点で大切なため、ウォッチはしていました。

そして土曜日には、「池田まきの選挙情勢はかなり厳しいと聞いている」とツイートはしていました。

https://twitter.com/KinositaKouta/status/723798786422632448

その時点で各社の世論調査が分かれていたのは知っていましたが、民進党内の情勢分析を聞いて、僕は無理だろうと思ってはいました。

勝てる可能性はなくはないが、相当に厳しい状況と見ていて、僅差で逆転できるのかどうかと感じていました。

そして。開票時点ではこんな情報でした。各社の当日出口調査分析。

「期日前投票は自民リード。午前中の投票も自民リード。
しかし、午後帯は池田が巻き返している。
投票終了まで池田がどれだけ伸びたかによるが、最終結果は、各社結果がばらばら。」

そして、結果は一万票以上は差がついての敗北。

しかし、本来は自民・町村信孝氏の弔い合戦で、娘婿が出馬した話です。

北海道5区は町村王国。何もしなくても自民が大勝がするレベルです、元々は。

この中で、この得票差でも野党統一候補が大善戦です。
これでも奇跡に近い状態。そもそも、勝てるまでは、本当に難しい話だったのです。

池田勝利事前喧伝のネット住民はそういう常識を知らなさ過ぎです。それどころか、 池田勝利を事前喧伝するネット住民というのは、選挙には大きなマイナスでしかありません。「勝つ」と事前に或る候補が言われると、その候補に当日投票に行く人が減るというマイナス効果になるのは、選挙屋やマスコミの常識です。

池田候補に勝たせたいと言って、勝利を事前に喧伝した連中は、工作員でないなら、万死に値する行為でしょう。

これを肯定するネット住民がいて、相手側の工作員でないなら、完全に頭がおかしいです。意味がわかりません。

「庶民は夢を見てもいいから何を思ってもいい」と開き直って反論してきたネット住民もいました。

それで自分が勝たせたい候補の足を引っ張っていることに気がつかないから、馬鹿に付ける薬はありません。

更に、SEALDsやしばき隊に関連して、池田候補は落選してよかったというネット発信を一定数見ました。

しばき隊と対立する、非共産党と見られる弁護士等によるものです。

僕は、しばき隊は嫌悪していますし、SEALDsは関心が全くありません。

その立場で考えても、今回の池田候補当落には、そんなことは殆ど関係していません。

特段マイナスでもプラスでもなく、何も関係ない。

どうして、殆ど本質的に関係ない事を過剰に言うのか、まるで理解不能です。

彼女は民主党北海道連推薦で2014年に北海道2区で出馬歴があります。つまり民主党候補です、事実上の。

しかも、池田候補のこの選対は馬渕議員がトップという構造。

この一点で、選対の構造が違い、そんな話ではないことが分かります。

SEALDsやしばき隊がキライでも、中身を曲げては論外も論外です。

本当にツイッター発信者は、その社会的肩書きが一見あっても、まともな話はとても少ないのもわかります。

溜息。

これは現況の民進党による限界点と理解するべきです。野党連合といっても、自民の強い選挙区は牙城を崩すのは難しい現実はわかります。

こんな常識を理解しないで、逆に過剰にSEALDsとかを持ち上げて、賛美するネット住民も相当に頭がおかしいです。投票行動に殆どの投票者は、そんなことは考えていません。共産党の宣伝を真に受けている左翼ネット住民、ツイッター住民の妄想にも辟易します。

 更に、ツイッターなどを中心に、池田候補陣営の選挙違反を指摘するようなものもありました。厳密には問題のあるケースもあるかもしれないですが、その殆どがまともに指摘する次元の話ではありません。2009年の選挙で、政治資金規正法違反の案件とは全く質が違う話です。にも関わらず、そうした過去の話と同じようにして、さも池田候補陣営がおかしいというようなツイッターが多くあり、びっくりします。おそらくは、何かの意図をもった情報発信に、SEALDsやしばき隊がキライなネット住民が呼応している話と思います。こんな中身は本当に成立しないですよ。いくら、SEALDsやしばき隊がキライで、おそらくは共産党がキライであっても、こういうおかしな足の引っ張り合いに加わっていることは、ネット住民の劣化がすさまじくなっていることを、また認識しています。

絶望。

とりあえず、京都は民進党が制して、一勝一敗のイーブン。自民安倍政権が死守するラインはクリアしています。ただし、これは始まりに過ぎませんから。この結果で、参議院選挙がどうなるということはほぼ何も言えません。

まだ選挙協力もスタートしたばかりですから。

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  GWに名古屋で、講演会を行います。 

  【5/3(火・祝)原発事故後5年が経過して確認すること:木下黄太講演会in名古屋】

   13:30開場 14:00~16:00  

  イーブル名古屋 大研修室(名古屋市中区大井町7番25号 地下鉄名城線「東別院」1番出口から東へ徒歩3分 )

  申込&詳細⇒ http://kokucheese.com/event/index/389685/

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来月、札幌でも講演会を開催致します。被曝回避や放射能防御がメインとなる講演会ですが、今回の大地震対応で見えてきた日本の現状についても話をするつもりです。是非ご参加下さい。 

【5/15(日)木下黄太講演会in札幌】  

「原発事故後、5年が経過して確認すること」 

5月15日(13:30開場 14:00開演 16:15終了予定) 
佐藤水産文化ホール3F (JR札幌駅南口すぐ)
 

申込&詳細⇒http://kokucheese.com/event/index/390798/

  「福島原発事故から5年が経過し、収束が見えない汚染地からの避難生活は長期化しています。一方で、避難者への住宅支援は年々打ち切られ、復興支援やオリンピックにスポットライトが当たる世の流れの中、皆さんは日々何を想い、どのようにお過ごしになっていますか?

事故当初から原発と放射能の問題について考え、発信し続けていらっしゃるジャーナリストの木下黄太さんから、ここ札幌でも1年ぶりにお話を伺います。

北海道では新たに新幹線が開通したことで、移染経路がひとつ増えてしまったという側面もあります。放射能防御や被ばく回避を意識し続ける暮らしについて、私たちは今まで以上に取り組んでゆく必要があるのではないでしょうか。

先の見えない未来へ向かう6年目の今、大切なことは何か、どう生きていくのか。他では聞けない木下さんのリアルなお話を皆さんと共有し、一緒に考えていけたらと思います。多くの方のご参加をお待ちしております。」主催者

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「人は信用してはならない。

人は信用してはならない。

人は信用してはならない。

人は信用してはならない。

人は信用してはならない。

人は信用してはならない。

人は信用してはならない。」