名古屋北部青年ユニオン  2012/8/13~

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「野草で飢えをしのいだ」「病気を治すカネがない」ルポ・下流老人~9割が予備軍。転落は、突然やってくる

2015-10-15 | 労働ニュース
「収入がない」「貯蓄がない」「頼れる人がいない」

 「路上の生活は厳しい。何をされるかわからない恐怖がある。中学生や高校生が、飲みかけのペットボトルや火のついたタバコを投げつけてくる。そのタバコの火で私のダンボールの家が燃えて、消防車が来たこともあります」

 反貧困ネットワーク埼玉で貧困者の支援をしている高野昭博氏(60)は、こう振り返る。

 彼は6年ほど前までホームレスだった。19歳~45歳まで大手百貨店の正社員として働き、年収は最高で1200万円もあった。それがいつの間にかホームレスにまで転落した。キッカケは、両親の介護だった。

 「99年頃、父にガンが見つかりました。病気がちの母に父の世話はとてもムリ。それで、私が会社にお願いして、しばらくは休職扱いにしてもらっていたんです。でも、だんだんいづらくなって....悩んだ末、45歳で退職しました。でも、その時点ではまさかホームレスになるなんて夢にも思いませんでした」

 高野氏のように、貧困にあえぐ65歳以上の人が増えている。NPO法人・ほっとプラス代表理事の藤田孝典氏は、

 ①収入が著しく少ない。
②十分な貯蓄がない。
③頼れる人間がいない。

 という3ない状態にある高齢者を「下流老人」と名づけ、6月に同名の新書、『下流老人』(朝日新聞出版)を上梓した。

 「近い将来、高齢者の9割がこうした生活困難者になる可能性がある」

 と藤田氏は警鐘をならす。

 「下流老人とは『あらゆるセーフティネットを失った、生活保護基準相当のお金で暮らす高齢者、およびその恐れがある高齢者』のことです。国が定める『健康で文化的な最低限度の生活』さえ送れない高齢者は年々増大しているのです」

 生活保護の支給額は、たとえば首都圏で一人暮らしの場合、月額13万円程度になる。つまり、これが国が考える「健康で文化的な生活」の最低ラインだ。厚労省の調査では、今年3月時点で生活保護を受けている家庭は約162万世帯。うち約79万は65歳以上の高齢者世帯だ。

 これに、年金生活者でも生活保護レベルの収入しかない高齢者や、その予備軍も含めると、現時点で下流老人は600万~700万人になるというのが藤田氏の試算だ。高野氏の話に戻ろう(以下、発言は高野氏)。

 「45歳で会社をやめたとき、貯金は500万円強あり、退職金も800万円ほど受け取りました。株も約600万円分持っていましたので、金銭的には余裕があると考えていました。

 しかし、父の葬儀代金が350万円、お墓の代金が500万円ほどかかってしまい、退職金が消えてしまいました。それでハローワークに通うようになり、運よく、元の職場の取引先の社長から声をかけていただきました」


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「固定残業代」~「いくら働いても残業代固定」のウソ 誤用・悪用による違反で不払い横行~

2015-10-15 | 労働ニュース

「固定残業代」とは、毎月決まった金額を見込みの残業手当として、実際の残業の有無にかかわらず支給する制度のことです。定額残業代ともいわれ、人件費抑制や支払い事務の負担軽減を目的とした導入事例が広がっています。一定の要件を満たす限り、適法であり、有効な制度ですが、昨今、不適切な運用から労使トラブルを招くケースも増えています。従業員の勤務時間が見込みの残業時間を超えた場合、事業者には超過分の割増手当を払う義務が生じるにもかかわらず、いくら働いても定額分しか支払わなかったり、見込み額をあいまいにして残業代をごまかしたりするなどの悪質な法律違反が後を絶ちません。
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「いくら働いても残業代固定」のウソ 誤用・悪用による違反で不払い横行

「固定残業代」は、毎月支払う賃金のうち、一定の時間外割増賃金(残業代)を固定的に支給する制度で、企業が残業代削減を期待してこれを導入する場合は、次の例のように、賃金の総額(手取り)を変えないことがポイントになります。

<例>月の所定労働時間数160時間(1日8時間、週5日勤務)の場合

A 【固定残業代導入前】
  賃金総額30万円(基本給30万円)
B 【固定残業代導入後】
  賃金総額30万円(基本給24万円+残業30時間分として固定残業手当6万円)

まったく残業をしない月でも、固定残業代が支給されるため、従業員にとって受け取る賃金総額は変わりません。見込みの残業時間まで(上の例では30時間まで)は、賃金に残業代が含まれているので、会社は別途割増手当を支払う必要がなく、残業代削減につながります。では、実際の残業が見込み時間を超えたらどうなるのか。固定の残業代に相当する残業時間を超えた場合は別途、その超過分に相当する割増手当を支給する必要があります。ただし割増手当の単価は、基本給をもとに時給換算で計算されるため、制度導入によって基本給を抑えれば、その分、割増手当の支払いも少なくて済むわけです。

このように固定残業代への制度変更は、会社にとっては人件費削減の効果が期待できる反面、従業員には不利益となりかねません。したがって制度を実効するためには、以下の要件を満たすことが求められ、満たさない場合は法律違反で無効と見なされます。

1.定額残業代部分が、それ以外の賃金と、明確に区分されていること
2.定額残業代部分に何時間分の残業代が含まれているのかが、明確に定められていること
3.時間外労働(残業)時間が、上記2で定めた時間を超えた場合は、別途割増賃金の支払うこと
4.1~3の事柄が就業規則や契約書などに明記されていること

東京新聞の調査によると、固定残業代の不当な運用による残業代未払いの違反が、2013年に東京、愛知など10都道府県で計1343件あったことがわかっています(東京新聞2013年12月30日)。特に上記の要件3に挙げた、超過時間分の別途精算が適切に行われていない違反が多かったようです。

“固定”残業代という名称から「導入すれば、それ以上の残業代を一切払わなくていい」制度だと、よく誤解されがちですが、そうではありません


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パパの育児参加 職場に「イクボス」がいてくれると心強い!?

2015-10-15 | 労働ニュース
パパの育児参加 職場に「イクボス」がいてくれると心強い!?
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部下の手柄を横取りする嘘つき管理職の腹の内

2015-10-15 | 労働ニュース
● 社長の信頼厚い管理職のはずが… 徐々に見えてきた「裏の顔」

 本連載「黒い心理学」では、ビジネスパーソンを蝕む「心のダークサイド」がいかにブラックな職場をつくり上げていくか、心理学の研究をベースに解説している。

【詳細画像または表】

 職場では、一見問題なさそうな人にみえても、実際に仕事をしてみるとトラブルの種になるというケースがよくある。そういった問題は、外側からはなかなか観察できない。そんなケースを紹介しよう。

 Aさんは、数ヵ月前に小さな出版社に非正規で入ってきた女性だ。10年以上、大手企業の人事や総務で働いていたが、夫の転勤を機に退職した。新しい土地では、子どもがまだ小さいため、フルタイムでは働けず、やむを得ずパートタイムの職をさがし、その出版社に採用されたのだった。

 小さな出版社で、主な業務はローカルニュースやタウン情報をなど、タブロイド紙を制作する仕事だ。彼女の業務は、レストランやイベントなどを取材して載せるタウン面を埋めることだ。

 彼女の直属の上司のB氏は、それ以外の記事と実質的な紙面統括を担当し、その上には社長のC氏がいて、社長自ら記事を執筆している。だが社長は家が離れたところにあり、会社にはめったに顔を出さないため、現場統括はB氏に任せている。

 Aさん、B氏、C社長の書いた記事をレイアウトするのが、Dさんという女性社員だ。最終的に記事はすべてDさんのもとに集まってくる。Dさんはその記事と、別部署の営業部がとってくる広告枠を合わせて最終レイアウトを作り、印刷所に送るのが仕事だ。

 Aさんは入社してしばらく、B氏に直接取材の仕方や文章のチェックなどをしてもらっていた。朴訥な感じのB氏は、面倒見がよく、校正の指示も的確で、Aさんは、よい上司だ、という印象を持ったという。

 ところが、そのB氏について、他の社員からはあまり良い話を聞かない。レイアウト担当のDさんは、B氏と口をきこうともしない。また営業担当の人々は、時にB氏と大喧嘩することもあるという。Aさんは不思議に思っていた。なぜ、皆これほどB氏と揉めるのか、理解できなったからだ。

 とはいえ、B氏はその社において要の人物だ。社長であるCさんとの直接連絡はほとんどB氏が行い、社長が行う記事の最終判断もB氏を通して伝えられる。したがって、Aさんは基本的に最も密接にB氏と連絡を取りあうことになっていた。

 勤め始めて2ヵ月ほどたち、Aさんが一通りの仕事に慣れてきたころ、妙な点に気づいた。社長のCさんから、Aさんに、タウン面だけでなく、別の紙面づくりも手伝ってほしいとの連絡がきたのだ。本来そこはB氏の担当なのだが、B氏が忙しすぎて手が回らないからだという。それならば理解できるのだが、C社長のAさん宛のメールには「Aさんはまだ余裕があると思うのでお願いします」と書いてあったのが気にかかった。

 2ヵ月仕事をしてきて、いまやAさんは社で最も精力的に取材に行き、記事もどんどん上げて、その機動力と生産性はB氏を上回っていたからだ。B氏は外信記事の翻訳等がメインなのでデスクワークが中心だが、いつも記事はぎりぎりになってから届き、埋まらないこともあった。そんなときはAさんが書き溜めていた記事で埋め合わせることもあった。

 そのB氏が、なぜぎりぎりになるまで記事を入稿できないのか、Aさんには理解できなかった。独身で時間が自由になるB氏は、取材に追われているわけでもない。家庭を持っているAさんやDさんのほうがずっと時間の効率化に腐心している。早い話が、サボっているようにしか見えないのだ。

部下の手柄を横取りする嘘つき管理職の腹の内
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警部補がパワハラ繰り返し・・・巡査長が自殺の因果関係(15/10/14)

2015-10-15 | 労働ニュース
警部補がパワハラ繰り返し・・・巡査長が自殺の因果関係(15/10/14)
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