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七曜工房みかん島

18年間の大三島暮らしに区切りをつけ、
滋賀大津湖西で、新たに木のクラフトと笛の工房
七曜工房を楽しみます

産須奈大祭 大山祇神社

2007年10月03日 | 大三島での生活
 9月30日7時前 お旅所出発時には、かなりの雨模様で
 
 「獅子止めの着物、濡れたら大変やなあ~」
  「雨の中での、昼食の用意も、食べるのも大変や」
  などなど、色々なことを、心配しながらも

   「雨、止むじゃろ~」 「止むわいなあ~」 
  と願いながら、始まった産須奈大祭(うぶすなたいさい)でした。


小雨の中 農協前で、門付けする、盛地区の獅子
獅子は、濡れた地面ではすべるのか、裸足で舞って熱演 
   

 願いが通じたのか、
  大山祇神社での宮出しの頃には、すっかり雨も止み、
  とても、涼しくて、快適な、祭り巡行となりました。 


宮浦港での 休憩の様子

門付けは、
       「おじいちゃんやおばあちゃんに見せてあげてください」 と、
       島の介護施設や、寝たきりのお年寄りの家にも回ります。

夫によると
 
 車椅子に寝たまま、目をうるませて、眺めていたお年寄りが、
 獅子舞いが終わるやいなや、
 泣いたり、大きな叫び声をあげられた
 ことがあったそうです。
 
 身体に響く大きな太鼓の音や
 甲高い笛の音 
 きらびやかな獅子止めの衣装や
 ダイナミックな獅子の動きが

 お年寄りの魂を揺さぶり、
 昔のお祭りの記憶を呼び起こさせたようです。
   

宮浦の家々を門付けに廻る、瀬戸の祭り一行


70軒ほどの門付けを終わって、
お旅所に戻ったのは、夜の9時半にもなり、
出発から、15時間にも及ぶ、祭り巡行が無事終わりました。


沢山の出迎えの人の待つ夜のお旅所での、投げ奴

 夫は、神社総代会計役として、
    事故もなく、怪我もなく、3年間の祭りが無事終えたことに
    とりあえず、ホット一安心 

 私は、傍で、すっかり氏子気分
      賄いをしながら、島の主婦たちから聞く、昔話や風習に驚きつつ、
      気楽に存分に、楽しめたお祭りでした。

 あっという間の3年間でしたが、
  お祭りのお世話役を、楽しく健康で務められたのも、
  瀬戸八幡神社の神様のお陰かも・・と感謝です。

そして、なによりも
 獅子の着物に付ける猿のお守りが、とても気に入ってしまい、
「作るの難しいの? どうして作るの? 島の人は誰でも作れるの?」と
幾度も、しつこく 尋ねる私を 見かねたのか、
 
お裁縫上手な、Mさんが、
 「何年か先、組長になれば、作る役が廻ってくるから、
 その時の為に 残して置くように」 と、
 きれいで、可愛い猿を、一杯作って、プレゼントしてくれました。


トナカイのそりに乗った猿
トナカイとソリ 七曜工房作 
アメリカンチェリー ナラ材、オイルフィニッシュ仕上げ

島の主婦は、お裁縫も上手 
タオルの町今冶 昔は、縫製工場で働いていた人が沢山いたそうです。


Mさんオリジナルの“苦去る”
コルクボード 七曜工房作 シオジ材、オイルフニッシュ仕上げ

九匹の猿 で、苦が去っていく、お守りです。
わが家では、高波が来ないように、玄関に飾っています。



2センチあまりの小さな猿 細かい針仕事に、感嘆です。

2006年の産須奈大祭の様子はこちらです。


コメント (4)
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