1 厚板を張る
床板は厚い材を張ることにしていた。
断熱性、木の触感、施工性等から優れていると思う。
1階はヒノキ1等の厚さ38㎜
2階はスギ1等の厚さ38㎜
板が厚いと単価も高くなるのだろうと見積りをとって、
他の床材と比較してみたら、15㎜厚の合板の床材と比べて、
ヒノキの厚板が少し高く、スギの厚板なら少し安いぐらいだった。
また、ムク材や集成材の特選物、無節物なら、
ヒノキの厚板の2~3倍もするのには驚いた。
厚板は経済性にも優れていると言える。
施工性に優れているというのは、
板が厚いため根太を省略して大引に直接張れるからだ。
2階に張った床板は、1階から見ると
天井材にもなる。
板材は、本実加工をして、四面ともモルダーがけしてあるので、
ツルツルでとてもきれいだ。
ただ、スギの方は柔らかいため、材を動かしていると、
注意していてもどうしてもキズがつき易い。
幅は165㎜、長さは4m。
見た目のきれいな方を表面にした。
だいたいが、木表の方がキレイなので、表面とするが、
中には木裏の方が、キレイなので、表面としたものもある。
木裏は心材側なので、材が丈夫だが、ササクレ立ち易く、
肌が触れるところへは、使わない方が良いようだが、
原木が大きければ、ササクレもそれ程心配はいらないと思う。
1等材なので、
節がたくさんあるのは仕方ないとして、死節があると困る。
床下から風が抜けてしまう。
死節のある材は切って、他の場所に使ったり、
目だたないところでは、穴埋めをして使った。
床板として、製材所でほぼ加工が済んだ材なので、
あとは所定の長さに切って、張るだけだ。
が、もうひとつ忘れてはならない最後の加工がある。
それは、糸面取りだ。
張った当初は、板と板がピッタリすき間なく並んでいるので、
面取りの必要性はわからない。
しかし、材が乾燥して収縮し、すき間があいた時に、
この糸面取りが、足裏にとても優しいのだ。
ホンの少し仕上げカンナでなでる程度で良い。
釘は、65N を使い、
ドリルで予備穴をあけてから、釘絞めで打ち込む。

3回目の材木購入 2007年10月
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床板とその他の板材の前で
2 最初の失敗
板の本実加工というのは、
木端面を凹と凸の形に成形することで、
この凹と凸の大きさの加減で、
収めた時にキツかったり、ユルかったりする。
4mの長尺では、ユルめじゃないと入らないと言われたので、
そうしてもらった。
だが、ユルめであっても、当て木をして、ゲンノウで叩くぐらいでは、
簡単には入らない。
そこで、本で見た床板寄せの治具を作ることにした。
釘で固定した板と床板の間に2本のクサビを打ち込むだけの簡単なものだが、
これが相当なスグレ者だ。
気持ち良く板が入って、全くスキ間がなくなる程寄ってくれる。
これでようやく2枚目が張れたと思った時、失敗に気付いた。
凹に凸を入れ込んで、凹の方に釘を打っていた。
これは、逆だった。
1枚目は面倒な加工をして収めたのに、また一からやり直し。
手戻りほど、気が抜けることはない。
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最初の失敗 この板は使えません。
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床板を寄せるスグレ者のクサビの治具
3 半端の収め方
各部屋ごとに張っていくと、その部屋の一番最後には必ず半端が出る。
板幅の全幅165㎜に近い半端なら気にすることはない。
しかし、20㎜や30㎜の狭い幅の半端なら、見た目がよくないので、
この半端になる方は部屋の目立たない側にくるようにするのが良い。
洗面所の床板を張り終えようとした時、なんと最後の半端が3㎜だった。
板を3㎜幅に切って、床板に接着することで、3㎜のすき間を埋めることができたが、
この半端部分が洗面所の入口側なのだ。
奥の洗面台の下なら全く見えなかったのに。
入口にあるものだから、洗面所に行こうとする度に目につく。
床板を張る前には、必ず部屋のどちら側から張った方が良いのか、
考えてみること。
一番最後の板を収めるには、寸法を測って加工した最後の板と
一つ手前の板を同時に上から押し込めば、キレイに収まる
と本に書いてあったので、
その通りにしたが、押し込めなかった。
この方法は、板厚が15㎜程度の薄いものなら可能だが、
今回のような厚板では不可能だ。
最後の板は、凹の部分の下側の出っぱりを切り取って、
上から落し込み釘止めするしかないようだ。

リビングの床張りは、ヒノキ材
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床下点検口の調整をする
4 ロフトの床板張り
2階のロフトの床板は、利用頻度が少なく目立たない場所だということと、
コストダウンのためにスギ板にした。
最近では、柔らかいスギ板の床材が足ざわりがソフトで暖かいと、
大変人気があるそうだ。
床材は耐久性の上から、ヒノキよりもマツ、
マツよりもナラというように、より硬い材が使われてきたが、
ヒノキより柔らかいスギで、
どの程度耐久性があるのか経過をみようと思う。
2階は1階よりも柱間隔(小屋束間隔)が狭いので、
4mの材を持ち上げて張ることができないかもしれぬと思っていたが
事前に試してみるとなんとかうまくできたので、長尺で張ることにする。
2階の床板は1階の天井板でもあるので、
板の上面と下面の両面がキレイでなければならない。
1階のヒノキ材では結構死節のものがあったが、
スギ材ではほとんど死節のものはなく、また両面ともキレイな出来だった。
木表側を2階の床面とした。
床材の収め方で、2階と1階とでちがうところは、柱まわりだ。
1階では柱にあたる部分は、
床板を柱の寸法に合わせて切るだけで良かったが、
2階では小屋束の方も欠き込んで床板が入り込むようにしないと、
天井を見上げた時に小屋束廻りにすき間がみえてしまうのだ。
この小屋束の欠き込み加工(首切りと呼んでいた)が
めんどうでキレイに収めるのも難しかった。
このころは、1月初めの寒い時だったが、
2階はポカポカ陽気で気持ち良く作業が進んだ。

ロフトの小屋束の首切り加工
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ロフトの床材はスギ板
2006年11月、2007年1月 延べ18日間
付記;:妻・ひろより
みかん農家である我家の最も忙しい頃、
夫は、みかん収穫・発送の合間合間に、
さらに夜にも、電気スタンドを点けて
床張りをしていた。
最も奮発した、ヒノキの床材が、
長く外に置いておくと、
雨に打たれて、
柱や梁材のように、濡れて汚れてしまうからである。
夫が夜遅くまでかかって張った床を
朝、「さて、どれだけ進んだかな」と楽しみに見に行く。
お日様でほんのり暖まった、ヒノキの床材の上に寝転ぶと、
ツルツルで、ぽかぽかで、ヒノキのいい香りがして
ホントに気持ち良かった。
「もう、ここで住もうか」
あっ~
でも
壁もできてないし、
窓もできてないし、
まだまだでした。
「一人で建てる木組みの家」のこれまでは、
こちらをごらんください。
床板は厚い材を張ることにしていた。
断熱性、木の触感、施工性等から優れていると思う。
1階はヒノキ1等の厚さ38㎜

2階はスギ1等の厚さ38㎜
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板が厚いと単価も高くなるのだろうと見積りをとって、
他の床材と比較してみたら、15㎜厚の合板の床材と比べて、
ヒノキの厚板が少し高く、スギの厚板なら少し安いぐらいだった。
また、ムク材や集成材の特選物、無節物なら、
ヒノキの厚板の2~3倍もするのには驚いた。

厚板は経済性にも優れていると言える。
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施工性に優れているというのは、
板が厚いため根太を省略して大引に直接張れるからだ。
2階に張った床板は、1階から見ると
天井材にもなる。
板材は、本実加工をして、四面ともモルダーがけしてあるので、
ツルツルでとてもきれいだ。
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ただ、スギの方は柔らかいため、材を動かしていると、
注意していてもどうしてもキズがつき易い。
幅は165㎜、長さは4m。
見た目のきれいな方を表面にした。
だいたいが、木表の方がキレイなので、表面とするが、
中には木裏の方が、キレイなので、表面としたものもある。
木裏は心材側なので、材が丈夫だが、ササクレ立ち易く、
肌が触れるところへは、使わない方が良いようだが、
原木が大きければ、ササクレもそれ程心配はいらないと思う。
1等材なので、
節がたくさんあるのは仕方ないとして、死節があると困る。
床下から風が抜けてしまう。
死節のある材は切って、他の場所に使ったり、
目だたないところでは、穴埋めをして使った。
床板として、製材所でほぼ加工が済んだ材なので、
あとは所定の長さに切って、張るだけだ。
が、もうひとつ忘れてはならない最後の加工がある。
それは、糸面取りだ。
張った当初は、板と板がピッタリすき間なく並んでいるので、
面取りの必要性はわからない。
しかし、材が乾燥して収縮し、すき間があいた時に、
この糸面取りが、足裏にとても優しいのだ。
ホンの少し仕上げカンナでなでる程度で良い。
釘は、65N を使い、
ドリルで予備穴をあけてから、釘絞めで打ち込む。
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3回目の材木購入 2007年10月
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床板とその他の板材の前で
2 最初の失敗
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木端面を凹と凸の形に成形することで、
この凹と凸の大きさの加減で、
収めた時にキツかったり、ユルかったりする。
4mの長尺では、ユルめじゃないと入らないと言われたので、
そうしてもらった。
だが、ユルめであっても、当て木をして、ゲンノウで叩くぐらいでは、
簡単には入らない。
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釘で固定した板と床板の間に2本のクサビを打ち込むだけの簡単なものだが、
これが相当なスグレ者だ。
気持ち良く板が入って、全くスキ間がなくなる程寄ってくれる。
これでようやく2枚目が張れたと思った時、失敗に気付いた。
凹に凸を入れ込んで、凹の方に釘を打っていた。
これは、逆だった。
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1枚目は面倒な加工をして収めたのに、また一からやり直し。
手戻りほど、気が抜けることはない。
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最初の失敗 この板は使えません。
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床板を寄せるスグレ者のクサビの治具
3 半端の収め方
各部屋ごとに張っていくと、その部屋の一番最後には必ず半端が出る。
板幅の全幅165㎜に近い半端なら気にすることはない。
しかし、20㎜や30㎜の狭い幅の半端なら、見た目がよくないので、
この半端になる方は部屋の目立たない側にくるようにするのが良い。
洗面所の床板を張り終えようとした時、なんと最後の半端が3㎜だった。
板を3㎜幅に切って、床板に接着することで、3㎜のすき間を埋めることができたが、
この半端部分が洗面所の入口側なのだ。
奥の洗面台の下なら全く見えなかったのに。
入口にあるものだから、洗面所に行こうとする度に目につく。
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床板を張る前には、必ず部屋のどちら側から張った方が良いのか、
考えてみること。
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一つ手前の板を同時に上から押し込めば、キレイに収まる
と本に書いてあったので、
その通りにしたが、押し込めなかった。
この方法は、板厚が15㎜程度の薄いものなら可能だが、
今回のような厚板では不可能だ。
最後の板は、凹の部分の下側の出っぱりを切り取って、
上から落し込み釘止めするしかないようだ。
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リビングの床張りは、ヒノキ材
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床下点検口の調整をする
4 ロフトの床板張り
2階のロフトの床板は、利用頻度が少なく目立たない場所だということと、
コストダウンのためにスギ板にした。
最近では、柔らかいスギ板の床材が足ざわりがソフトで暖かいと、
大変人気があるそうだ。
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床材は耐久性の上から、ヒノキよりもマツ、
マツよりもナラというように、より硬い材が使われてきたが、
ヒノキより柔らかいスギで、
どの程度耐久性があるのか経過をみようと思う。
2階は1階よりも柱間隔(小屋束間隔)が狭いので、
4mの材を持ち上げて張ることができないかもしれぬと思っていたが
事前に試してみるとなんとかうまくできたので、長尺で張ることにする。
2階の床板は1階の天井板でもあるので、
板の上面と下面の両面がキレイでなければならない。
1階のヒノキ材では結構死節のものがあったが、
スギ材ではほとんど死節のものはなく、また両面ともキレイな出来だった。
木表側を2階の床面とした。
床材の収め方で、2階と1階とでちがうところは、柱まわりだ。
1階では柱にあたる部分は、
床板を柱の寸法に合わせて切るだけで良かったが、
2階では小屋束の方も欠き込んで床板が入り込むようにしないと、
天井を見上げた時に小屋束廻りにすき間がみえてしまうのだ。
この小屋束の欠き込み加工(首切りと呼んでいた)が
めんどうでキレイに収めるのも難しかった。
このころは、1月初めの寒い時だったが、
2階はポカポカ陽気で気持ち良く作業が進んだ。
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ロフトの小屋束の首切り加工
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ロフトの床材はスギ板
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みかん農家である我家の最も忙しい頃、
夫は、みかん収穫・発送の合間合間に、
さらに夜にも、電気スタンドを点けて
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床張りをしていた。
最も奮発した、ヒノキの床材が、
長く外に置いておくと、
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柱や梁材のように、濡れて汚れてしまうからである。
夫が夜遅くまでかかって張った床を
朝、「さて、どれだけ進んだかな」と楽しみに見に行く。
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ツルツルで、ぽかぽかで、ヒノキのいい香りがして
ホントに気持ち良かった。
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でも
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壁もできてないし、
窓もできてないし、
まだまだでした。
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こちらをごらんください。
さすがに伊予、瀬戸内はこの時期でも日射しが明るく暖かそうですね。貫構造で無垢材の家づくりをされておられますが、やはり貫といい、二重梁といい、独特の構造美があって写真に見入ってしまいました。
さて、私は札幌市在住で、休日の日に暇を見つけては105kmの道のりを峠越えして2時間ぐらいで洞爺湖に通い、15坪の平屋の家を造っている40過ぎの至って平凡なの勤め人です。実は私も、1から挑戦してみたかったのですが、通うのが大変なのとの、根性が足らないのが理由で、自分で勉強して設計図面を作り、基礎工事・躯体工事・屋根工事・サッシ工事などはすべて工務店に外注し、その後に外壁工事から自分で取り組んでいます。
これから床貼りの段取りに入っていくところですが、実は2間×5間のスペースに、105×180×3,640の床梁を短手方向に@910でとばして、これに240×35×3,640の杉板を本実加工して長手方向に直貼りする計画でいました。
ところが、現在は床梁の間に長さ910の根太を@455で落とし込み根太にして取り付け、2間の厚板を短手方向に貼るという別案が浮かび、第1案と2案のどちらを採用するかで思案中です。
そこで、ネットをあちこち検索していたところ、同じような考えで床貼りを実践していらっしゃるのを見つけて、ブログを拝見させていただいた次第です。
年末に向けてお仕事の方もお忙しくていらっしゃる中はなはだ恐縮ですが、ブログで拝見したように直貼りされた床の上で生活されて、人が動いてみてどうか、物を置いた状況はどうか、またその他この床の貼り方で先行して家づくりをされ、お住まいになっている立場から、何か参考にできることがあれば、鈍なことでも結構ですので、ご教示いただけませんでしょうか。よろしくお願い致します。
軽妙なユーモアを混じえた語り口に感心しています。
厳しい寒さの北海道での家作りは、とても難しそうです。頑張ってください。
さて、突っ込んだご質問にどう返事するか困ってしまいました。
家の構造の考え方などは、4~5年前に集中して勉強したものだから、今はすっかり忘れてしまっています。この年になれば、記憶力は半年前のことを思い出せれば良いところです。とりあえず、読んだ本を引っ張りだしてきて、見ているところです。
本は何冊も読みましたが、読めば読むほどわからなくなり、いつもそうですが、「結論は自分で考えて決めるしかない」です。
それでも、最も参考にしたのは、「木造住宅(私家版)仕様書 架構編 エクスナレッジムック」です。
厚板だけを床組に釘打ちしただけでは、構面としては剛性の低いものしか作れないようなので、私もどうするか迷いました。
しかし、我が家は2階構造ではなく、1階構造であり、1階床も2階床に相当するロフトの床も、剛性を期待するものではないということ。
またもともと厚板床にすることにしたのは、断熱効果もさることながら、根太が省略できて、コスト・労力とも削減できるから。
ということで、結論は、大引きに直接釘とめとしました。床張り後2年が経ちますが、今のところ問題はないようです。
ただ思っていた以上に、幅方向の収縮が大きく、隙間が気になるところがあります。特に面取りを忘れたところは、足裏に角を感じてしまいます。
施工当初は、治具を使って全く隙間のない状態で張れたのを一人で得意になっていたのですが。床板の面取り必ず忘れないでください。
また根太に直交する形で厚床板を張るとすると、釘打ち箇所が根太になります。我が家の土間の上がり口が、根太に厚板を釘打ちすることになりましたが、15㎜程度の床板ならまだしも38㎜の床板を細い根太に釘打ちするのは、とても心もとない気がしました。 でも、これもいまのところ、問題はありません。
それでは、ご健闘をお祈りします。
コメントに多大なお時間を割いていただきまして恐縮です。
私はこのコメントのURLにリンクを貼っておきましたが、田舎暮らしやセルフビルドに関する本のレビューサイトを作っています。でも、「木造住宅(私家版)仕様書 架構編 エクスナレッジムック」は手元にはありませんでした。今調べてみたところ、今年11月に架構編と仕上編を合わせたコンプリート版がでていました。ここの出版物は解りやすいですよね。さっそく注文しました。
もともと大引きに床板直貼りの方針で設計したのですが、対案と比較して迷っていましたが、現在は「初志貫徹」の方向に固まりつつあります。
お住まいになられていて、さしたる問題はないとのことですが、このコメントを拝見してから決断しようかと思っていました。
知り合いにも2×10材を本実加工して床を施工した方がいらっしゃるのですが、ストーブを焚く季節になったこともあり、わずか半年足らずで最大5mmほどすいているとのことでした。
貴重なコメントをどうもありがとうございました。