七曜工房みかん島

18年間の大三島暮らしに区切りをつけ、
滋賀大津湖西で、新たに木のクラフトと笛の工房
七曜工房を楽しみます

『一人で建てる木組みの家』 ~ 34  棚

2010年03月10日 | 『一人で建てる木組みの家』
[木の家] ブログ村キーワード

1 棚 棚 棚

家作り のほぼすべてが完了して、
あとは棚ぐらいだなと軽い気持ちで作り始めたら、
何と家の中には、棚の多いことか。

世間には、日曜大工仕事の上手な夫と下手な夫が居て、
下手な夫は、
「うちの亭主は何もしてくれないのよ。棚一つ頼んでも、作ってくれないのよ」
と妻に言われてしまう。

しかし、この棚作り、実際にやってみれば結構難しいのだ。
先ずは、棚受け。
チョイと載せかけるところがあれば良いが、そうはいかないのが、常。
金属製の棚受けを買ってくれば、一挙解決だが、
自作するとなると手間がかかる。
でも、棚受けの構造も色々と考えられるから、いくつか作るのはおもしろいのだが。
棚板もあなどれない。
棚板の長さと棚に載せる物の重量によって棚板の厚みが決まってくる。
これがうまくいっていないと、棚板が垂れ下がってくる。
一番困るのは、タイル壁や土壁で、釘や木ネジを打てないところに棚を作る時。
その点、木作りの家では、

妻の命令するままに、あちらこちらと沢山の棚を取り付けた。


キッチン出窓のすのこや、流し台下の棚作りを命じられている。


2 食品棚

食品庫とでも言うか、幅1,8m 高さ2.4m 奥行き45㎝の大きな棚。
食品やあまり使わない食器類をしまっておくのに、
大きなものが備え付けであれば便利だろうと作る。
当初から予定していたので、後の壁はしっくい壁としてある。
備え付け家具は、既にある家の柱や床や梁等と一体になるような組み方を考える。

それ程難しい構造ではないと思っていたので、中途半端な図面で加工しだしたら、
エラく複雑で手戻りが多かった。
中央に仕切りが入り、左側が棚4段、右側が棚6段。
片側面は、板壁との一体感を持たせるため、板壁を張る。
材はすべて杉。柱は、75×54 棚受けは 38×20.
棚板は、t15と少し薄いので、板接ぎをした。


食品庫






  作業期間 2008年4月上旬
         所要日数 5日


3 小棚
洗面所 トイレ 収納庫等の小棚をとりつける。

棚受 に工夫を凝らすとおもしろいものができるので、
ついつい熱中してまう。



洗面所の小棚 


前の海辺に来るアオサギをイメージした 洗面書の小棚


洗面所のタオル収納棚


トイレのトイレットペパーストック棚


階段下収納庫庫の棚


リビングのステレオスピーカー台


4 本棚

公務員時代、本が好きで、田舎暮らしや農業や家作りの本の読みすぎで、
ここしまなみ海道の大三島へ来てしまったという経緯がある。
元来何にでも好奇心を示す人間だから、
色んなジャンルの本を読んでは楽しんでいた。
それらの本が大事にしまってある。
読んだ本は持っておきたいので、昔からの文芸書もある。
新しい家ができれば、開封しようと引越してきて以来、
古家の押入れに、本を詰めたダンボール箱を入れっぱなし。
引越しの最終段階で、ロフトに本棚を置いて本を並べようとした。

既成品の木製本棚やスチール本棚があるので、
ロフトに持ち込んだところ、背が高くて入らない。
寸法を縮めるにもうまくいきそうにない。
スチール棚は、少し工夫すれば入りそうだ。
スチール棚なら他で使っているものがあったので、
妻に使用願いを申し出たら、
「本なんか捨ててしまったら」と。
妻は本を読むのは好きだが、
読んだ本を大事にとっておくという尊い習慣はない。
本を大切にする人間には本を捨てるなどという冒瀆はできない。
どうしょう。

「本棚を作ればいいやん」又しても、妻の一言。
そうだ。作ればいいのだ。
本棚は今ある物を使わねばならないという考えに囚われていた。
一度思い込むとなかなかその考えから抜け切れない、固定観念の強い人間には、
深い考えのない妻の一言が、時として解決策を生む。

ただ、本棚を作るための材を買ってないので、ありあわせの材を使うことにした。
夏場は、ロフトを風が抜けるのを邪魔しないように、設置場所を検討し、
妻が嫌っている貫板を利用しつつ、できる限りたくさんの棚を作った。
棚板が薄くて、本の重みで垂れているものもあるが、まあ許してもらおう。









 作業期間  2008年6月下旬
        所要日数  5日



 『一人で建てる木組みの家』のこれまでは、
    こちらを、ごらんください。


      
 『一人で建てる木組みの家』インテリア編では、
 「ロフトに本棚を」「あちらに、こちらに、棚を」と。。。 
 深い考えもなく、妻が、その様子をご紹介しています。      
  こちら と こちらです。
  ごらんください。    
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