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ハロルドとリリアン・・・掘り出しモノだった。

2019年05月04日 | 映画
「ハロルドとリリアン」2015/アメリカ ドキュメンタリー

これは自身にとって相当な掘り出し物だった。

ハロルド・マイケルソンは絵コンテ作家である。
分かりやすく画像で紹介すると

この絵コンテ(上)から

この映像へ繋がっていきます。
そして、この象徴的な秀逸なポスター

そそられるような女性の脚のカーブから見えるのは「卒業」スタイルのホフマンです(この作品が辿る軌跡が一目瞭然)
ラストの名場面花嫁を式場からかっさらって行く。
出来上がった作品があの名作中の名作「卒業」-ダスティン・ホフマンーなんです。
ハロルドの絵コンテは観るものを強烈に愉しく惹きつける。



その妻リリアンは映画リサーチャーである。
職業としては「え?」何する人?と、マイナーなイメージで分かりにくいのだが、
映画制作をするにあたって根幹を成す重要な仕事。
例えば、時代背景だったり、作品に関わるあらゆるジャンルを正しく深くリサーチして作品が生まれる。

あらゆるジャンルを・様々な角度から・深く・正しく・積み重ねて・・・これは相当な熱量がいる。
その収集した膨大な資料から創造的に考えて監督に提供される。

リリアンが関わった作品の一例☝ ずらりと名作揃いです

リリアンの情報からハロルドの絵コンテが詳細に仕上がる・・・という夫婦の連携が素晴らしい。
「鳥」のヒッチコック監督はハロルドの絵コンテからアイデアを借り、多数の印象深い場面を撮っている。
コッポラ監督や他の力のある監督らからも称賛され、業界屈指の秘密兵器と粋な言葉を添えている方もいる。


連休に備え、10本近く作品をレンタルしたが、「ハロルドとリリアン」は相当な掘り出し物だった。
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