奈良のむし探検

奈良に引っ越しました。これまでの「廊下のむし探検」に倣って「奈良のむし探検」としましたが、動物・植物なんでも調べます。

朝の散歩 植物編2

2021-05-08 20:41:09 | 奈良散策
奈良散策 第75弾


5月1日朝の散歩の続きです。この日は鳥がいつもいるセッカとオオヨシキリだけだったので、代わりに植物をたくさん撮りました。鳥と違って、植物は名前を調べるのがなかなか大変です。それで、少しずつ調べています。





最初はイヌムギです。







サンシュユだと思って撮ったのですが、葉が違いました。サクラの仲間のようですが、よく分かりません。





これは畑に植えてあったものです。ネットで調べると、ナデシコ科のアグロステンマ属 Agrostemmaの一種のようです。和名はムギセンノウです。





ウシガエルがいたので、ついでに撮っておきました。





この花がこの間から分かりません。何でしょうね。







マンションの近くの湿地に生えていました。イグサ科は確かなのですが、イなのかどうかよく分かりません。「日本帰化植物写真図鑑第2巻」を見ると、原産地と学名が不明のコゴメイ Juncus sp.が関東以西に急速に分布を拡大と書いてありました。



在来のイ Juncus effususとの違いは茎の髄がはしご状になっているところです。採取してきて調べてみると、この写真のように詰まっていました。ということで、これは在来のではないかと思われます。





最後はマンションの中庭に生えていた草です。これもよく見かけるのですが、名前を調べたことがありません。ニワホコリ、スズメガヤなどを考えたのですが、実は違っていました。



花はかなり小さく、長さ2mm程度で3mm程度の長さの芒(ノギ)が2本あります。





実体顕微鏡で調べてみると、小花は2個です。これに対し、ニワホコリは5-7小花、スズメガヤは10-30小花で全然違います。そう思って調べてみると、長田武正著、「日本帰化植物圖館」に載っていました。ヌカススキです。よく似たハナヌカススキは芒が1本なので、違います。たぶん、ヌカススキの方だと思われます。



図鑑には「ノギは途中でよじれて屈折」と書かれていたので、生物顕微鏡で撮ってみました。確かにちょっとよじれて屈折しています。ということで、身近な植物を調べてみました。なかなか難しいですね。