奈良散策 第99弾
5月23日はムスジイトトンボの写真を撮ろうと、朝と昼の二回、いつもの養魚池付近を歩きました。結局、ムスジイトトンボはおろかイトトンボ自体がほとんど見つかりませんでした。それで、田んぼの畔を歩いて、虫の撮影を始めました。これがなかなか面白くて、結局、関係ない虫の写真ばかり撮ってしまいました。虫の名前調べがまだ終わっていないので、残りの鳥と植物の写真をまず出します。
まずは朝の散歩から。散歩に出かけるとすぐに
オオヨシキリの声が聴こえてきます。畑の間に残っているヨシ原で鳴いているのです。この日は鳥は撮らないつもりだったのですが、電線で鳴いていたので、思わずパチリ。オオヨシキリも鳴き声を聞き始めたころは、夢中で撮影したのですが、あまりに数が多いので、最近はスズメと同じレベルになってしまいました。つまり、見てもあまり感動しないという意味です。
いっぱい咲いていたので撮りました。茎を折ってみると中空なので、
ハルジオンだと思われます。
畑の間には水をいっぱい張った金魚の養魚池がちらほら見られるのですが、鳥除けに細い糸をたくさん張っています。それに朝日が当たって輝いていたので撮りました。
これも養魚池ですが、なぜか、ここだけ草が生えてきています。最近、畑でよく見る帰化植物のホソバヒメミソハギかもと思っているのですが、大きくなる前に取り除かれるので、確かめることができません。双眼鏡で探し回ったのですが、イトトンボはまったく飛んでいませんでした。
仕方なく、田んぼの畔で虫探しをしました。これが意外に面白く、こちらにはまってしまいました。
オオバコがあったので、写しておきました。花を拡大して見たのですが、どれが花やらさっぱり分かりません。「牧野 新日本植物図鑑」を見ると、「花冠は漏斗形で先端は4裂する」とあるので、一番下の写真の矢印の部分が花冠のようです。そこからたくさん飛び出しているのは雄蕊です。こういう細かい観察をするときは手書きの図鑑がいいですね。
花についているアブが気になりますが、今回は花に着目します。葉に深い切れ込みがあるので、たぶん、
ヨシノアザミではないかと思います。
先日、べたがけ栽培をしているのは何だろうと気になっていたのですが、布を取り外してあるところがありました。イネの苗みたいですね。あちこちで布がかぶせて栽培しているので、たぶん、この辺は田んぼだらけになるのでしょう。
朝の散歩の帰りにマンション近くで
クリの花を見つけました。栗の花を見ると、アカシジミのようなゼフィルスを思い浮かべるのですが、こんな田んぼばかりのところでは夢のまた夢でしょう。
ここからは昼前の散歩のときの写真です。イヌガラシやスカシタゴボウのような感じですが、何となく雰囲気が違います。
それで、花と実を拡大してみました。「帰化&外来植物 見分け方マニュアル 950種」を見ると、下の方の葉には切れ込みがあり、花には花弁がなく萼だけで、果実の長さが果柄より長いことから、
ミチバタガラシという在来種のようです。(
追記2024/0725:花あるいは果実が葉の腋から出るのは在来のコイヌガラシのようです)
これはたぶん、
セリ。今、花が咲いています。
最後のこの花、たぶん、栽培種が逸出したものだと思いますが、何だか分かりません。長い距があるのが特徴的ですが・・・。