奈良散策 第93弾
5月14日の午後に接写カメラを持って花と虫を撮りに行きました。その続きです。
この間から気になっていたイヌガラシとスカシタゴボウ。花と実を撮っておこうと思って撮りました。「帰化&外来植物 見分け方マニュアル 950種」には見分け方が載っています。絵解きの検索表によると、この両者は果実と果柄の長さの比で見分けられます。果実が長いとイヌガラシ、短いとスカシタゴボウです。正確にはイヌガラシとミチバタガラシが前者の候補になるのですが、ミチバタガラシには花弁がなく、果実が直線的なのですぐに見分けられます。上二枚の写真を見ると、果実の方が果柄よりやや長く、果実は湾曲し、さらに花弁があります。それで、
イヌガラシだろうということになりました。一方、果実が果柄より短いかほぼ同じ場合には、キレハイヌガラシ、ミミイヌガラシ、スカシタゴボウが候補になりますが、キレハは葉が切れ込み、ミミは果実が極端に短いのですぐに見分けられます。ということで、下二枚の写真は
スカシタゴボウではないかと思っています。この両者は同じところに生えているので、ひょっとしたら交雑しているかもしれません。
この間から
コメツブウマゴヤシではないかと思っている植物です。実ができると一発で分かるのですが、先ほどの図鑑によると、花数と托葉で見分けられるようです。花数は20-30個だとコメツブウマゴヤシ、5-15個だとコメツブツメクサだそうです。写真では20-30個はありそうで、コメツブウマゴヤシの方に分があるのですが、托葉は撮るのを忘れました。結論は実ができるまで待とうかなぁ。三枚目の写真に載っている小さな虫はアザミウマの仲間です。写しているときは気が付かなかった・・・。
これは
マイマイガの幼虫です。雑食性なので、今頃はあちこちにいっぱいいます。6月になると、これが一斉に羽化するので、ジャノメの仲間かなと思うと、マイマイガだったということがよくあります。毛虫はどうも好きには慣れないのですが、以前、毛虫に生えている毛を調べたことがあります(
ヨトウガの仲間、
オオタバコガ、
ヒメシロモンドクガ)。こうやって調べていくと、結構、親しみが湧いてくるものです。
これは
ハリコウガイゼキショウ。イグサ科です。
これは溝に生えていたカヤツリですが、
メリケンガヤツリだと思います。
ほかにも溝に生えていないかなと覗き込んでいたら、イトトンボを見つけました。
アオモンイトトンボです。何かを捕まえています。雰囲気、オドリバエの仲間かな。
アオモンイトトンボはほかでも見つけました。探せば結構いるかもしれません。14日に撮った写真はまだあるので、また、次回に回します。