奈良のむし探検 第16弾
奈良盆地の中央にある、畑と養魚池に囲まれたマンションなので、夜、明かりはともっていても虫はなかなかやってきません。以前、大阪北部で住んでいたマンションは後方が山、前方は平野が広がった山の中腹にあったので、明かりに集まって虫がたくさんやってきました。特に蛾が多くて、8年ほどで1000種類以上の蛾を観察することができました。大和郡山にやってきて感じたことは、とにかく蛾が少ないこと、チョウもあまり多くありません。周りにこんなに池があるのに、トンボがいないこといないこと。代わりに鳥は多かったのですが、虫はだいぶ苦戦しそうです。その分、植物は外来種がいっぱい生えていて面白そうです。
そんな中、5月初めから、マンションの廊下でもぽつぽつと虫を見つけることができました。それをまとめて載せます。
最初は5月1日に廊下で見つけたオオヒラタシデムシです。大阪北部では5月から6月にかけて3度見ていました。
次は5月6日です。ユスリカはいっぱいいるので、大きめの個体だけ。上はオオユスリカ、下はセスジユスリカか、ヒシモンユスリカ。共に♂です。
これは廊下で激しく動き回っていました。カメラを近づけると、パッと飛んで、また、止まります。それを追いかけて撮りました。たぶん、ハネカクシ科ハネカクシ亜科のウスアカバホソハネカクシあたりのOthius属だろうと思います。
これは外壁に止まっていました。モンシロチョウの終齢幼虫で、もうじき、蛹になるのでしょう。
これは5月10日。ヒゲコメツキです。ヒゲコメツキは大阪北部では5月を中心として、4月終わりから7月初めまで13回見たことがあります。
これは5月11日で、ベニカミキリです。これは4月終わりから6月初めにかけて12回見ていました。
最後は今日の午後、ベランダで家族が見つけたハネカクシです。6日見たハネカクシと同じでOthiusだと思います。
雑談)ブログ「奈良のむし探検」に出してきた動物や植物の写真の和名、学名、分類、撮影場所や日時などをEXCELに入力してデータベースを作っています。これをもとにして、これまでブログに出してきた動植物のリストを作ろうとしています。初め、「記録」というカテゴリーを作り、ここに表形式でリストを入れてみたのですが、ブログ1記事の最大字数が30,000字という制限で、リストも100種くらいしかで作れないことが分かりました。それで、以前作っていた「ブログ『廊下のむし探検』付録」のホームページに入れてみることにしました。まだ、画像のリンクはしていないのですが、順次、入れていきたいと思っています。このホームページをブラウザーで開くと、「保護されていない通信」というようなメッセージが出るので気にしていたのですが、URLが”http://”で始まるアドレスにはこんな表示が出るようです。"https://"だとでません。セキュリティの問題なのですね。