奈良散策 第1056弾
1月27日、平城宮跡歴史公園の朱雀門ひろばで「奈良ちとせ祝ぐ寿ぐ(ほぐほぐ)まつり」があるというので行ってみました。もともと「大立山まつり」と呼ばれていて、増長天、持国天、広目天、多聞天の4体の大きな山車が出るお祭でした。ちょうど若草山の山焼きとも重なるので、絶好の撮影対象になっていました。でも、コロナの影響もあって、しばらく規模を縮小していて、今年は4年ぶりの再開になりました。残念ながら、今年は山車は出ていませんでした。立山というのは人形などの造りものを身代わりとして、ふりかかる厄を落とすという江戸時代からの風習だそうです。観光客の少ない1月末にお祭りをしようと2016年から始まった祭りです。
この日は平城宮跡の駐車場が使えないので、家族を朱雀門前で降ろして、少し離れた駐車場に止めることにしました。そこから歩くと、しばらくして朱雀門が見えてきました。
10時半から、御斎会というオープニングセレモニーがあるというので間に合うように行ったのですが、私が朱雀門に着いたときは、ちょうど始まるところで、時代衣装を身に着けた人たちの行列が見えました。
行列はそのまま朱雀門に上りました。巻物のようなものを持っています。
巻物を持った人を中心に置き、両側に三人ずつ並びました。
両側に並んだ三人が散華を始めました。
この後、門が開いて稱徳天皇役の人がおつきの人と出てきて、先ほどの巻物(経典)を受け取ったということです。伝聞形になっているのは、ちょうどこの時、私はトイレに行っていて見損なったからです。写真は家族が撮ったものです。稱徳天皇役は橿原市応援大使の福本愛菜さんだったようです。
朱雀門ひろばには、多くのテントが張られていて、各市町村が思い思いの食の出店をしていました。
その中に、「立山」もいくつか出展されていました。
朱雀門のステージでは相撲甚句が始まりました。ひろばをぶらぶら歩いていたら、すぐ近くで開かれる発掘の現地説明会の立札が目に入りました。そこで、説明会にも行ってみることにしました。この話はまた別の機会に出します。
今回の最大の目的は曽爾の獅子舞を見ることでした。というのは年末に漢國神社であった獅子神楽奉納を見てきたので、ちょっと獅子舞に興味が湧いてきたからです。漢國神社の獅子舞は御杖村や西宮から来られた人たちのものでした。奈良では曽爾の獅子舞は有名なので、一度、見てみたいと思っていました。12時から始まるというので、現地説明会を出て、朱雀門前に行ってみました。背中に「曽爾の獅子舞」と大きく書かれた法被を着た人が何人もいました。
そして、獅子舞が始まりました。初めの演目は「神前の舞」でした。獅子舞を舞う人の後ろに人が立っていて、小さいシンバルのようなものを鳴らしています。
横には笛と太鼓の人がいました。
次は「荒神祓い」という演目で、刀を持って舞います。
最後は「参神楽」という演目で二人で舞います。
御杖村の獅子舞とどこが違うのか正直、よく分かりませんでしたが、全体に大人しい印象を受けました。朱雀門のステージはあまり広くないので、何も見えない状態で舞うのは結構危険だなと思いました。
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