奈良のむし探検

奈良に引っ越しました。これまでの「廊下のむし探検」に倣って「奈良のむし探検」としましたが、動物・植物なんでも調べます。

松尾寺周辺の虫

2022-04-09 20:28:17 | 奈良散策
奈良散策 第413弾


4月6日の午前中に久しぶりに松尾寺に行ってみました。この間からコケを調べていたので、寺の周辺で探してみようかと思ったのですが、行ってみると、花がいっぱい咲いていてそれに虫がやってきていました。思わず、花と虫ばかり撮影してしまいました。



とにかく多かったのはこのビロードツリアブです





花に来ているのもいれば、こんな風に岩に止まっているのもいます。





連結している個体もいました。









次に多かったのはこのハバチの仲間です。これは名前を調べようと思って、1匹採集してきました。



検索に使うので、翅脈の写真を撮りました。これは前翅。前翅の翅脈の特徴としては、①M脈(中脈)とRS+M脈が1点で交わる、②M脈が直線的、③2r-rs横脈がある、④1m-cu横脈とM脈(中脈)が平行、⑤1A脈と2A+3A脈が完全な室を作り、a横脈がある、などを見ます。なお、翅脈の名称は「日本産ハバチ・キバチ類図鑑」に載っているものを採用しました。



これは後翅の翅脈ですが、こちらでは①2r-m横脈とm-cu横脈があることを見ます。



触角が11節からできていることを見ます。こんな特徴から、ハバチ科ハグロハバチ亜科のカブラハバチ属であることが分かります。後は、胸の色、脚の色などから、セグロカブラハバチではないかと思いました。



これは顔面の写真です。ちょっと気になるのは、頭盾が白く、やや角張っているところです。でも、たぶん、大丈夫でしょう。









こんなハナバチもたくさんいました。採集しないとよく分からないのですが、最後の写真では翅脈が見えるので、それから判断すると、亜縁室が3つあるので、ヒメハナバチ科かなと思いました。



このハナバチは亜縁室が2つです。腹部の特徴などから、ヤスマツヒメハナバチかなと思ったのですが、よくは分かりません。





テングチョウが結構たくさんいました。



ハチの写真を撮っていたら、突然、視野に入ってきたニホントカゲです。植物も撮ったのですが、それは次回に回します。


最新の画像もっと見る

コメントを投稿