奈良のむし探検

奈良に引っ越しました。これまでの「廊下のむし探検」に倣って「奈良のむし探検」としましたが、動物・植物なんでも調べます。

奈良のむし探検 クモ、トンボなど

2021-05-15 07:40:10 | 奈良のむし探検
奈良のむし探検 第16弾


5月6日午後に虫を探しに行った時の写真を出しておきます。ともかく写真が溜まって溜まってどうしようもなくなっています。頻繁に散歩に行き過ぎたようです。昨日は足が痛かったので、今朝の散歩はお休み。



初めに通っていた用水路脇の草むらがすっかり草に覆われてしまったので、最近の虫探しは高架下の草むらと無人の建物の壁が主になっています。だから、虫はそれほど見つかりません。いつも鳥を撮りに行っている場所にはいろいろといそうなのですが、ちょっと遠いのでどうしようかと考えています。最初はアリ(たぶん、クロヤマアリ)を捕まえたアオオビハエトリです。





こんな場所でも、場所を限定して時間をかけて虫を探し始めると、こんなクロバネキノコバエ科のハエが見つかるようになります。これも以前、属の検索をしたことがあるのですが、かなり大変な検索で、文献を調べて各部の顕微鏡写真を撮ってという作業で1日かかってしまいました。それ以来、調べていません。何度か調べたことがあるのですが、たとえばこちらを見てください。



これは小さなクモです。どうせ分からないだろうと思って、調べていません。



これはオオユスリカ♂だと思われます。ユスリカも以前に調べたことが何度かあるのですが、やはり相当大変です。特に、顕微鏡写真を撮る作業が大変でした。「図説日本のユスリカ」にはスライドグラスを用いた標本の作り方が出ています。この方法では水酸化カリウムを使わなければいけないのが、自分にとってちょっとネックになっています。それに、スライドグラス上で解剖して標本にすると、生きた状態に近い状態で各部の顕微鏡写真が撮れないのもちょっと癪です。でも、そうはいってもこの辺りのユスリカの多さは尋常ではありません。こだわりを捨て、標本にして調べた方がよいかなとだんだん思うようになってきました。



これはマルガタゴミムシの仲間。ゴミムシも今のところまったく手付かずです。これも交尾器を見るときに水酸化カリウムを扱わなければならないというのがネックになっています。



このクモは「日本のクモ」で調べてみました。今のところ、ハリゲコモリグモ Pardosaの中のイナダハリゲコモリグモ♂あたりかなと思っています。クモはアルコール70%の液浸標本にして、♂ならば、触肢の先端を調べればよいので、比較的簡単かなと思うのですが、なんせクモ嫌いなので、そこがネックです。折角、「日本産クモ類」を買ったので、調べてみないといけないのですが。



それからトビケラです。これもなかなか手が付けられません。とりあえず、♂を採集してきて、口肢やら交尾器、翅などを調べればよいのです。さらに、交尾器は露出しているので、KOHは要らないし、特に問題はないのですが、総合的な図鑑がないので交尾器の図が出ている文献を集めるというのがネックになっています。



これはコバネヒョウタンナガカメムシ





これは大阪北部で以前にも見たことがあります。たぶん、カツオゾウムシだと思います。





それにシオカラトンボですね。こんなに水が溢れているような環境だと、トンボがうじゃうじゃいてもおかしくないのですが、探さないとなかなか見つからないという状態です。どうしてでしょうね。



最後はこの間から観察しているフタモンアシナガバチの巣作りです。4月15日頃に作り始めたのですが、2週間ちょっとでこんなところまで達しました。そろそろ近づくのが何となく恐ろしくなってきます。

雨上がりの朝の散歩

2021-05-14 20:52:09 | 奈良散策
奈良散策 第81弾


5月6日の朝の散歩のときの写真です。5日は一日中雨が降っていたのですが、この日の朝はようやく止みました。それで、ちょっと散歩です。鳥たちも雨が上がって嬉しいのか、あちこちで鳥の声が聴こえました。いつもと同じような写真ばかりですが、一応、出しておきます。









以前、「ホオアカの畑」と称していた草原でセッカが飛び回っていました。セッカはヨシ原にばかりいるとばかり思っていたのですが、普通の草原でも飛び回っていました。ピッーピッーピッーと鳴きながら舞い上がり、ジャッジャッジャッと鳴きながらぐるぐる回り降り、そのうち、急降下します。その急降下した先を探すと白い胸が目立つので、すぐに見つかります。やはり草原は草丈が低いので楽です。











そして、ヨシ原に着くとうるさいぐらいにあちこちでオオヨシキリが鳴いています。だいたいはヨシ原の中で鳴いているので、どこにいるか分からないのですが、そのうち、ヨシの先端や近くの木に止まります。その時がシャッターチャンスです。毎日、見ているので、だいぶ慣れてきました。





これも木に止まっているところ。



これはキショウブ



雨上がりでクモの巣に水がいっぱいついていました。



そして、これはコバンソウ





また、スイバを撮ってしまいました。最初はぐにゃぐにゃしたスイバ。







そして、これはまっすぐなスイバです。スイバの葉の基部は矢形になって、茎を抱いています。







こちらはギシギシ。ギシギシの葉の基部は茎を抱いていません。葉の基部が次第に細くなっているので、たぶん、ナガバギシギシだと思います。



これは茎を折ってみました。中が空洞なので、ハルジオンみたいです。



これはウサギアオイ



その葉にマイマイガの幼虫がいました。



タデの仲間です。花穂が白いので、オオイヌタデの小さいものかもしれません。



最後はヤマトシジミ

雑談1)トンボが少ない少ないと書いたのですが、今日の午後の散歩のときに2種が新たに見つかりました。コフキトンボとアオモンイトトンボです。コフキトンボは大阪北部では1か所を除いて見たことがなかったのですが、こちらでは別々の養魚池でそれぞれ1匹見ました。意外に普通にいるようです。

雑談2)今日の午後はいつも鳥を撮りにいくヨシ原周辺で植物の写真を撮りに行きました。接写用の一眼レフと、ひょっとして鳥がいたらと思ってNIKON P950も持っていったので、双眼鏡と合わせて、かなり重い荷物になりました。植物はいつもはCanon SX70 HSで撮っているのですが、やはり接写で花を撮るとなると、一つ一つの植物を丁寧に撮るのでいろいろなことが分かります。今朝は佐保川土手を秋篠川の分岐点まで歩いたので往復6kmほど。午後からはヨシ原周辺を3-4km歩いたので、合計10kmほど歩いたことになります。家族からは歩きすぎだと言われました。お陰で、膝の裏側が痛くなり、今は湿布を貼っています。結局、今日だけで300枚ほど写真を撮りました。

奈良のむし探検 マンションの虫

2021-05-13 20:51:09 | 奈良のむし探検
奈良のむし探検 第16弾


奈良盆地の中央にある、畑と養魚池に囲まれたマンションなので、夜、明かりはともっていても虫はなかなかやってきません。以前、大阪北部で住んでいたマンションは後方が山、前方は平野が広がった山の中腹にあったので、明かりに集まって虫がたくさんやってきました。特に蛾が多くて、8年ほどで1000種類以上の蛾を観察することができました。大和郡山にやってきて感じたことは、とにかく蛾が少ないこと、チョウもあまり多くありません。周りにこんなに池があるのに、トンボがいないこといないこと。代わりに鳥は多かったのですが、虫はだいぶ苦戦しそうです。その分、植物は外来種がいっぱい生えていて面白そうです。

そんな中、5月初めから、マンションの廊下でもぽつぽつと虫を見つけることができました。それをまとめて載せます。



最初は5月1日に廊下で見つけたオオヒラタシデムシです。大阪北部では5月から6月にかけて3度見ていました。





次は5月6日です。ユスリカはいっぱいいるので、大きめの個体だけ。上はオオユスリカ、下はセスジユスリカか、ヒシモンユスリカ。共に♂です。



これは廊下で激しく動き回っていました。カメラを近づけると、パッと飛んで、また、止まります。それを追いかけて撮りました。たぶん、ハネカクシ科ハネカクシ亜科のウスアカバホソハネカクシあたりのOthius属だろうと思います。



これは外壁に止まっていました。モンシロチョウの終齢幼虫で、もうじき、蛹になるのでしょう。



これは5月10日。ヒゲコメツキです。ヒゲコメツキは大阪北部では5月を中心として、4月終わりから7月初めまで13回見たことがあります。



これは5月11日で、ベニカミキリです。これは4月終わりから6月初めにかけて12回見ていました。



最後は今日の午後、ベランダで家族が見つけたハネカクシです。6日見たハネカクシと同じでOthiusだと思います。

雑談)ブログ「奈良のむし探検」に出してきた動物や植物の写真の和名、学名、分類、撮影場所や日時などをEXCELに入力してデータベースを作っています。これをもとにして、これまでブログに出してきた動植物のリストを作ろうとしています。初め、「記録」というカテゴリーを作り、ここに表形式でリストを入れてみたのですが、ブログ1記事の最大字数が30,000字という制限で、リストも100種くらいしかで作れないことが分かりました。それで、以前作っていた「ブログ『廊下のむし探検』付録」のホームページに入れてみることにしました。まだ、画像のリンクはしていないのですが、順次、入れていきたいと思っています。このホームページをブラウザーで開くと、「保護されていない通信」というようなメッセージが出るので気にしていたのですが、URLが”http://”で始まるアドレスにはこんな表示が出るようです。"https://"だとでません。セキュリティの問題なのですね。

朝の散歩 今頃の花

2021-05-12 20:29:45 | 奈良散策
奈良散策 第80弾


5月4日朝の散歩のときの写真です。この日は今にも降りそうな天気だったので、鳥はいないだろうと思って、植物ばかり撮ってしまいました。でも、名前が分からないものが多くって。





最初は畑にあったジャガイモの花です。







これはヘラオオバコ









これは昨日も出てきたオルレアというセリ科の栽培種です。





果柄が短いので、これがイヌガラシかなと思います。





こちらは相対的に長いのでスカシタゴボウかな。



これはスイカズラです。





そして、マメグンバイナズナ





これは「日本帰化植物写真図鑑」で調べました。たぶん、ゼニアオイ





これはノハカタカラクサ







ここからが分かりません。この木は何でしょう。(追記2021/05/13:この木はヤナギ科のようです。シバヤナギが似ています



何の気なしに撮ったのですが、奇妙な感じの花です。これも分かりません。

大和郡山 城址公園の散策

2021-05-11 20:54:33 | 奈良散策
奈良散策 第79弾


5月3日は朝散歩に出かけ、午前中に家族と一緒に城址公園に行き、午後から佐保川沿いを歩いてみました。そのうち、午前中に城址公園に行ったときに撮った写真です。



最初はキツネアザミです。





次は城址公園で咲いていた植栽です。名前が分かりません。



これは鰻堀池を北側から見たところです。





これはコモチマンネングサ



それからムラサキカタバミ



これも鰻堀池です。



これはたぶんハナイバナ



それから地面を歩いていたアカサシガメ





これはお城をぐるりと回る散策路で撮ったアオスジアゲハです。2匹が群れているのですが、こういうときはピントが合いやすいのでうまく写ります。



これは天守閣跡です。



ソメイヨシノにはこんなにいっぱい実がなっていました。





これはサトキマダラヒカゲ



それに先ほども出たムラサキカタバミ





ニワゼキショウがこんなに群れて咲いていました。