奈良のむし探検

奈良に引っ越しました。これまでの「廊下のむし探検」に倣って「奈良のむし探検」としましたが、動物・植物なんでも調べます。

早朝の散歩 植物、鳥、虫

2022-05-22 20:21:01 | 奈良散策
奈良散策 第453弾


5月19日早朝の散歩のときに撮った写真の続きです。この日は撮るものがたくさんあったので、2回に分けて出すことにしました。



何の気なしに撮った植物です。てっきりイヌムギだと思って撮ったのですが、図鑑で調べると、イヌムギ Bromus catharticus、ヤクナガイヌムギ B. carinatus、ノゲイヌムギ B. sitchensisという3種があるようです。日本帰化植物写真図鑑には前2者が載っていて、イヌムギは閉鎖花で、ヤクナガイヌムギは開花すると葯をつけるのでこのように名付けられたが、実はイヌムギにも開花型があるので葯だけでは区別がつかないとのことです。「野に咲く花」は何故かノゲイヌムギだけが出ていて、イヌムギとの違いが載っていました。「植物検索ハンドブック」と「帰化&外来植物950種」では、イヌムギとヤクナガイヌムギとは芒の長さと内頴の長さで見分けることになっています。写真では芒がやや長い感じがするのですが、採取してこないとはっきりしたことは分かりません。









電線に載っていたオオヨシキリです。鳴くときはびっくりするくらい口を大きく開けます。







これはアオモンイトトンボ。草むらに何匹かいました。今年初めて見ました。昨年は5月14日が初見日だったので、やはり今頃だったのですね。



民家の木にシジュウカラが群れで来ていました。ちっともじっとしてくれないので、なかなか撮れません。





ちょっと離れたところに幼鳥もいました。









シジュウカラを撮っていたら、梅の葉に毛虫がいっぱいついていることに気が付きました。たぶん、昨年大量に発生したウメエダシャクだと思います。もう蛹化したのが多いので、もうすぐ発生するのかもしれません。昨年、成虫を始めてみたのは6月1日でした。



これはシオカラトンボ



それから、電線に止まっているツバメです。



そして、ウシガエル





頭の上でいい声が聞こえたので、見上げてみると、イソヒヨドリでした。





ヒルガオの仲間です。「帰化&外来植物950種」には、セイヨウヒルガオ、ヒルガオ、コヒルガオ、アイノコヒルガオの4種が載っていて、花柄の翼で見分けられるとのことです。翼がないのはセイヨウヒルガオとヒルガオ、波打つ翼があるのがコヒルガオ、直線的な翼の場合はアイノコヒルガオという交雑種です。この写真では波打つ翼があるので、たぶん、コヒルガオです。

早朝の散歩 鳥、植物、猫

2022-05-21 20:43:14 | 奈良散策
奈良散策 第452弾


5月19日早朝の散歩のときに撮った写真です。この日は収穫があり、いっぱい写真を撮ってしまいました。





最初は民家の玄関で咲いていたユキノシタです。



いつものため池に行きました。岸にヤナギハナガサがたくさん生えています。



この近くにはいつも黒猫がいます。この日は胸が白い、いつもの黒猫がいました。





ため池の周りを歩いていると、すぐ近くにカワセミが止まっているのに気が付きました。慌てて撮ったのですが、すぐに逃げられてしまいました。







以前、ホオアカがいた草むらに、最近はよくセッカが鳴いています。落ち着かなくて、止まったと思ったらすぐに飛び立ってしまいます。





この時もすぐに飛び立ってしまいました。



これはナワシロイチゴ







また、カワセミがいました。このときは後ろ姿だけでした。









いつものヨシ原にいくと、この日はあちこちでオオヨシキリが鳴いていました。どうやらいつもいるヨシ原で草刈りをしているので、このヨシ原に集まってきたようです。





ヨシ原の横でヒクイナがちょこっと顔を出しました。ここにもいるのですね。







最後はケリでした。最近、ケリはうるさく鳴いています。写真はまだまだあるのですが、続きは次回に回します。

雑談)これまでブログに出してきた写真はEXCELにデータベースとして入力してあります。例えば、和名で検索すると、いつのブログの何番目の写真かとか、分類、撮影場所、撮影日、ブログのURL、写真のURLなどが見れることになっています。ただ、URLはEXCELのセルに書き込んであるので、写真を見るときはURLをコピーしてブラウザーで表示していました。この作業が結構面倒なので、和名を指定したら、すぐにブラウザーが立ち上がって写真が見れるようなプログラムができないかと思って、VBAでいろいろ作ってみました。まだ、できてはいないのですが、マウスでセルを指定すると、そのセルはアクティブセルということになって、セルの行番号、列番号を得ることができます。今日はそのアクティブセルに書かれているURLを読み取ってブラウザーを立ち上げるところまでできました。もう少しです。

早朝の散歩 佐保川土手の植物

2022-05-20 20:36:40 | 奈良散策
奈良散策 第451弾


5月18日早朝は佐保川土手を歩いてみました。この日の一番の目的は昨年見つけた寄生植物のヤセウツボがあるかどうかを見に行くことです。





佐保川土手の真ん中をミシシッピアカミミガメがゆったりと歩いていました。



これはオオキンケイギクです。所々で咲いていました。



そして、ナヨクサフジです。これは一面に咲いています。



ムラサキツメクサも多いですね。



こんな白花もありました。



これはホソムギ



それからヒメウラナミジャノメ。朝早いので、チョウもまだ止まったままです。



キショウブ



それにモンシロチョウ♀。



これはアメリカフウロ



そして、ヒルザキツキミソウ





そして、ヤセウツボを見つけました。周りを見るといっぱい咲いています。だいぶ前から花が咲いていたような感じです。





NIKON P950に焦点距離1mのクローズアップレンズをつけて拡大して撮ってみました。



これはチガヤ





これは葉が茎を抱いているので、ギシギシの方ですね。



これはカラスムギ





鳥については、セッカの声は聞こえ、ツバメが飛び回っているのですが、なかなか写せるような鳥がいません。やっとカワラヒワを見つけました。



これはモンシロチョウ♂。



それからクスダマツメクサ



最後はモンシロチョウ♀でした。特に変わったものは見つからなかったのですが、朝の佐保川土手は気持ちがいいですね。

雑談1)昨秋からコロナの勉強をしてきて、メモ代わりに「雑感」としてまとめていたのですが、今回はPCR、抗原、抗体検査などのウイルス検査法を中心にまとめてみました。PCRはDNA鎖のうちプライマーで挟まれた部分だけを増幅する方法なのですが、プライマーの設定の仕方のノウハウが少しだけ分かって面白かったです。今回でコロナの勉強も終わりにしようと思っています。

雑談2)5月というと渡り途中の鳥がいろいろとやってくるはずだと思って、昨日は春日山原始林の中を通る遊歩道を少しだけ歩いてみました。鳥の声はいろいろと聞こえるのですが、なんせ木が茂り過ぎていて鳥の姿はまったく見えません。しかも、暗いので写真もうまく撮れません。結局、遊歩道を歩いて若草山に抜けるというハイキングか、それともシダやコケを探して歩くというのがよさそうなところでした。

午後の散歩 源九郎稲荷神社とその周辺

2022-05-19 21:05:38 | 神社・寺・古墳など
奈良散策 第450弾


5月15日午後、家族と散歩に出かけました。この日は源九郎稲荷神社に寄ってから周辺を歩いてみました。





源九郎稲荷神社の入り口です。入り口にペット禁止の札が置かれていました。この間までなかったのに。







狛犬ならぬ狛狐です。









源九郎稲荷神社には花がいっぱい置かれているので、毎回、楽しみにしています。これはジギタリス。全草に毒があるので要注意です。



葉の先が金魚の尾のようになっています。金魚椿、あるいは金魚葉椿とも呼ばれている園芸種です。以前、大神神社の前の三輪そうめんのお店に入ったときに箸置きとして使われていました。こんなところにもあったのですね。



これはシラン



それに侵略的外来種に指定されているシチヘンゲ



これは何でしょう。ムラサキ科のような感じですが。(追記2022/05/20:熱帯アメリカ原産で、ナス科のニオイバンマツリというようです





これはホオズキでしょうね。





源九郎稲荷神社を出てから、その付近を歩いてみました。これは大正時代に建てられた代表的な町屋建築で、現在は町屋物語館として使われています。以前、ひな祭りの頃、中に入ったらハート形の猪目(いのめ)窓があったので、外から写してみました。猪目というのは古来から伝わる伝統模様で魔除けの意味があるとのことです。





空き地に生えていたオオキンケイギクです。これも特定外来生物に指定されています。





これはドクダミ





これは何でしょう。(追記2022/05/20:ささきさんから、「「これは何でしょう」の白い花はシャクヤクでしょうか? ボタンとの違いがいまひとつハッキリしないのですが・・・。」というコメントをいただきました。確かにそのようですね。コメント、どうも有難うございました。シャクヤクは草本、ボタンは木本、開花時期はボタンは4月~5月中旬、シャクヤクは5月~6月とのことでした





葉に中肋がなく、外花被片の基部に網目模様がないので、カキツバタということになるのですが。



最後はムシトリナデシコでした。

長岳寺五智堂、大和神社

2022-05-18 21:30:57 | 神社・寺・古墳など
奈良散策 第449弾


5月7日に長岳寺に行って、その帰りに長岳寺五智堂(ごちどう)と大和神社(おおやまとじんじゃ)に行きました。その時の写真が残っていたので、出しておきます。





長岳寺は天理市にある花の寺ですが、そこから少し離れたところにある長岳寺飛び地に五智堂という建造物があるというので行ってみました。道沿いに黒塚古墳の市営駐車場があるので車を止めて、そこから旧道を歩いていったら、途中、見たことのない小さな花がいっぱい咲いていました。「日本帰化植物写真図鑑第2巻」を見たら、ヤワゲフウロ Geranium molleというヨーロッパ原産の帰化植物によく似ています。





途中にお地蔵様がありました。猿田彦大神というのは、ニニギノミコトの道案内をした神様で、道の神として知られているようです。





そして、これが五智堂です。屋根の下には中心に太い心柱があって、建物を支えています。





心柱上部の四面には梵字で書かれた額があります。全体として五智如来を表しているとのことです。「大和名所図会」という寛政3年に刊行された本があるのですが、その中に長岳寺も載っていて、そこには「傘塔」という名称で出ていました。鎌倉時代末期の作だそうです。





ここから長岳寺までは東5町という石碑がありました。1町は110m、従って、550mほどということですね。Google mapで測ってみると、直線距離で650mくらいでした。



ここにも猿田彦大神がありました。






169号線を走っていると、「大和神社」という大きな看板が出ていたので行ってみました。聞いたことがない神社だったのですが、実は、崇神天皇にまで遡る由緒正しい神社だったようです。日本大国魂大神と天照大神が宮中に共に祀られていたのですが、あまりにもその力が強すぎ、御殿を共にすることに恐れを抱いた天皇は、別々に祀ることにし、天照大神はあちこちを巡った末に伊勢神宮へ、日本大国魂大神は市磯邑(大和郷)に移されたのが、大和神社の始まりとなったそうです。その後、何度か移動した後、中世に現在の地に移りましたが、火災により勢力が衰えたとのことです(「天理観光ガイド・大和神社」などによる)。





これが参道です。大変、広い神社でした。





途中にあった増御子神社。







そして、本殿です。近くの幼稚園児の作ったかざぐるまが飾られていました。





「たかおおかみ」神社で、水の神様のようです。あまりにも込み入った字だったので、つい写しました。



この神社は「戦艦大和ゆかりの神社」としても有名なようです。船の中に分霊が祀られていたとのことです。