金曜の夜、NHKの関西ローカル番組「かんさい熱視線」で今回の件が取り上げられてました。
天気予報の続きに番宣が流れたのを偶然見たので知ったんですよね。
正直今回の件を、演劇のことをろくに知らない人間が、あーでもないこーでもないと、
訳知り顔でこねくり回すのに吐き気がするくらいウンザリしていたので、
どうしようかと思いましたが見てよかったかなと思います。意外とまともでした。
出演者は司会のアナウンサーと神戸支局の記者、それに演劇界の問題に詳しい大学の先生。
ことさらにエキセントリックに煽るような論調ではなく、
また宝塚だけではない演劇界全体、そして日本社会の問題として捉えて論じてるのが好感が持てました。
80年代に在籍したというOG、現役の生徒、いつ頃かはわかりませんが昔在籍していたという多分元演出家の話も出て来ました。
現役の人は他組の同期かそれに近い学年のようでしたが(音声は変えてありました)そこまで攻撃的な発言ではなかったかと。
とはいえかなりの覚悟がいったでしょうね
ご遺族側の代理人からしたら満足いかない内容だったかもしれません。ほぼ過重労働についてだったので。
阪神大震災のあと、宙組が誕生する頃から年間の公演日数が急激に増え、スタッフも足りない中、
利益追求に走り自転車操業のような状態が続いていく過程をわかりやすく説明していました。
水(夏希)さんトップの頃、かなり昔の雪組のOGさんとの対談の時に、別箱を含め公演数が凄く増えてるね、
と驚かれていたのを思い出します。一週間の公演数も昔はそんなに多くなかったよ、と。
水さん時代の大劇場公演って、(トップ退団公演や人気公演を除き)ふらっといつ行っても当日券が買えましたし
平日午後公演に行ったことがありますが、二階の客席が真っ赤でした
こんなに客が入らないのなら平日は一回公演にすれば、新公のお稽古も楽になるのに、と思ったものです
雪組は初日が開いたものの、公演時間が遅れたり、木曜マチネが中止、ソワレは上演ののち、また止まってしまいました。
代役稽古が必要だから中止になったのならまだマシかもしれません。
誹謗中傷も酷いみたいですし、脅迫されて恐怖に神経をすり減らしてるとかでなければいいけどと思います
雪組初日にはマスコミが集合したみたいで、その日の夕方の情報番組でも取り上げてるところがあったみたいですね。
公演再開を批判した人もいたようですが、雪組はそもそも公演再開というより初日が遅れていたってことなんですけど。
東京や別箱の公演は以前から公演が行われていましたし、そういうことをご存知なかったんでしょう。
宙組と雪組の区別もついてないような人に、とやかく言ってほしくないです。
今回の件、宙組だけの問題ではなく他組でも起こりえることなので、宝塚全体で考え、改革していかなければならない問題ではあるのですが。
ご遺族に申し訳ない気持ちもありますが、いつまでも公演が止まっていると生活に困る人が大勢出て来るのでご容赦願いたいです。
役者は親の死に目に会えないなどと言われてきて、今でもそういう例があるでしょう。
一般企業なら親が亡くなっても忌引き休暇は一週間程度かと。
辛い気持ちがあってもそれを抑えて日常に戻っていかなければ生きていくことはできません。
宝塚は生徒だけでなくたくさんのスタッフとその家族、そして宝塚の街を支えていますのでね。
電通など過労死やいじめ自殺の起きた会社や学校が、営業を止めたり休校が続いたという話は聞いたことがありません。
宝塚だけが大劇場公演再開を責められるのはおかしいと思います。
ご遺族も宝塚に潰れてほしいと思われてるわけではないようなので、そこは汲み取って頂けるのでは。
ご遺族側の代理人である弁護士さんは、出来る限りご依頼主の意に沿うのが仕事とは思います。
ただお互いの主張が出揃ったところで、話し合いと交渉を重ねて合意点を探っていくべきなのではないでしょうか。
前回の会見は必要だったんですかね?
世論を味方に付けるためのパフォーマンスのように感じられたんですが
戦略として確かにアリだとは思いますし、企業としての宝塚を責めるのは自業自得なので仕方ないですけど、
そのために多くの個々の生徒さんたちが誹謗中傷にさらされ、脅迫されたり危害を加えられる事態は避けてほしいのですが。
頭がおかしい人にとっては、ただ宝塚というだけで攻撃対象になりえますのでね。
それとも誰か第二の犠牲者が出ることをお望みなのでしょうか?
そしてそれはあらぬことを書き立てて煽る、ゴシップ誌の方々にも言えることです。
中止になっていた雪組公演の再開が発表されました。
残り二日間、無事に公演が行われるよう祈っています。