なつみかんの木々を見上げて

野草大好きなつみかんです。
植物園や身近な場所の植物を紹介します。

ナヨクサフジの台頭~宇治川Weekly散歩2021/4下旬

2021-04-27 05:29:44 | 植物

暇さえあればお散歩しているなつみかんです。
当然、緊急事態宣言が出ても、心身の健康のためのお散歩は継続。
今回は、いつもの宇治川の下流で見かけたビックリする光景をご覧くださいませ。

名残のセイヨウカラシナが揺れる川辺の道を下流方向に進みます。


セイタカアワダチソウの枯れた茎の上に鳥が・・・
お久しぶりのホオジロでした。


私は下の方の道を歩いていたのですが、堤防を見上げると斜面が紫色に。
あれはなんだ!


ナヨクサフジの大群でした。


ちょっと芸術的に撮ろうと意識して・・・(笑)


この日は時間がなかったのですぐに引き返しました。
(余談ですが、誰か流されたらしく、消防のヘリコプターがずっと頭上を旋回していました)
 

別の日、同じ場所を再訪。今度はさらに下流方向に歩いて見ました。
そこで見たのは、行けども行けども広がるナヨクサフジのお花畑。
ナヨクサフジはヨーロッパ原産のマメ科植物で、飼料とともに日本に入ってきたそうです。
私が初めて見たのは2016年5月、京都府八幡市の木津川の堤防でした。
宇治川で見たのはその2年後の2018年。
そして、今年のこの広がり方は尋常ではありません。


(ほんの一部を写しています)

ナヨクサフジは化学物質を放出して、他の植物を寄せ付けないアレロパシー効果を持っているそうです。
だからこんなに増えてしまったのでしょうね。
まだそれほどの規制はかかっていないようですが、在来のクサフジを駆逐するなど影響は大きいようです。
ところで、今回面白いことに気づきました。
ほとんどの花がこの濃い紫と薄い紫のツートンなのですが・・・


ほとんどが濃い紫の花も。


シックな感じです。


なんと、ピンクの花も!
こちらはピンクのツートンタイプ。


濃いピンクの一色タイプ。


淡い藤色のツートン。


考えてみたら、園芸植物ではこういう色違いは普通です。
綺麗だからいいと片付けていいものではないでしょうが、思わず見とれてしまいました。




この日は高らかにさえずっていたホオジロ。
安定が悪いのでゆらゆら揺れながら・・・


せっせと巣材を集め中のカラス。ススキの枯れた茎が沢山落ちているので取り放題です。


ナヨクサフジ、いかがでしたか?
ナヨクサフジのせいでしょうか、他の花がとても少なかったです。
ちょっと心配ですね。

【撮影:2021/4/18, 4/25 宇治川】


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16 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
生きる戦略 (なつみかん)
2021-04-27 22:23:20
さちさん、こんばんは~
なんと、日本古来のサクラやソバ、ヨモギまでアレロパシーがあるのですね。
在来種を駆逐すると言われ、花粉症の元凶と間違われたセイタカアワダチソウ。
今も沢山咲きますが、ひところの勢いはありませんね。

いくらアレロパシーがあっても栄枯盛衰、生存競争があるのでしょうね。
何年か後には、ナヨクサフジより強力な花が出てきて、案外減ってしまうかもしれませんね~
連休中はそんな花たちを近所の川で観察してみたいと思います^^
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お疲れ様です~ (なつみかん)
2021-04-27 22:20:40
ダリアクミコさん、こんばんは。
なんと佐渡でナヨクサフジを見られたんですか!?
それも昔に・・・
不思議ですね~
普通は紫のツートンですが、ピンク色は可愛かったですよ♪
いつ頃まで咲くか分かりませんが、GW中にもう一度見に行きたいと思います。

お庭仕事のシーズンですね。
私も気がせきながら、全然手を付けられずにいます。
あまり無理してお疲れが出ませんように・・・
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わたしも (なつみかん)
2021-04-27 21:33:58
さざんかさん、こんばんは。
今回は色々な色を見つけられたので結構楽しめました。
特にピンク色は初めて見たのでラッキーです♪
探せばもっと色々ありそうで、これがお庭に生えていてもおかしくない感じ。
でもあっという間にお庭中を占領されそうですね。
ヒメツルソバとかも、昔は庭に植えられていたように思いますが、今は至る所に野生化しています。
面白いですね。

ほんと、あみんの歌そのままですね(笑)
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裏街道(笑) (なつみかん)
2021-04-27 21:27:02
しいちゃん、こんばんは。
裏街道どころか、山野草界の表街道を歩んではるやないですか~
ナヨクサフジ、そちらでも咲いているのですね。
咲いている場所と、咲かない場所がくっきり分かれているようですね。
ウィルスといっしょで、一度入り込んだら一気に広がるようで怖いです。
まあ、あるとき急に勢いを無くしそうな気もしますが・・・
(自分の毒にやられて)

まあいずれにしても、「ナヨ」クサフジという名前はふさわしくないですね。
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食べたら・・・ (なつみかん)
2021-04-27 21:19:58
shuさん、こんばんは。
わざわざ持ってきたということでしょうか。
クズは日本から緑化のために輸出されてえらいことになってるようですが、その逆バージョンですね。

飲酒中に食べると急性アルコール中毒!
マメ科なので、お浸しにしてお酒のあてにしたら、えらいことになりますね~
折角沢山あるので野菜として利用できたらいいのにと思いましたが、無理っぽいです^^;
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なつみかんちゃん、こんにちは~ (さち婆)
2021-04-27 17:18:59
ナヨクサフジ、きれいなお花だな~と写真をとったのが一昨年でした。
こちらでもご近所の散歩コースの歩道に沢山咲いています。
なつみかんちゃんの記事を読み、アレロパシーを有する植物をネット検索すると、大繫殖しているナガミノヒナゲシやセイタカアワダチソウは当然かと思いますが、意外や桜や蕎麦、蓬などもリストにのってました。
いいか悪いか別として、生き残るための逞しさを感じます。
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ナヨクサフジ (ダリアクミコ)
2021-04-27 11:52:26
なつみかんさん
おはよう御座います!佐渡で凄い勢いで群生して
居たのを初めて見ました、綺麗でした。
凄い繁殖ですがそれ以来見ていませんがピンク色
も有るんですね。
庭いじりも狭い中限界です。
毎日は疲れます。
昨日は多肉植物の移植です。
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ナヨクサフジ (さざんか)
2021-04-27 10:28:23
なつみかんさん、おはようございます。
なよなよしているくせに、ナヨクサフジは凄い繁殖力なんですね。
他の植物を寄せ付けない力を持っているなら、増えるわけですね。
花は綺麗で、ピンクや2色のもあるんですか。
「可愛いふりしてあの子、わりとやるもんだねと~♪」という「あみん」の歌を思い出しましたよ。
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気になってたお花 (しいちゃん)
2021-04-27 10:11:36
なつみかんさん、おはようございます。

ナヨクサフジ、急に増え始めた綺麗なお花しか解らず。
国道は混むので裏道を走ります
(人生の裏街道ではありません・・・仙人みたいな暮らしはしてますが)
なので道にはみ出て対向車が見えにくく怖いくらいです。
去年なつみかんさんの投稿で初めて名前が解ったこのお花。

確かに増え方が尋常や無いですね。
何処がナヨやねん!!
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ナヨクサフジ (shu)
2021-04-27 09:50:45
なつみかんさん こんにちは。
ナヨクサフジは、緑化植物として利用された経緯があります。
それで堤防などに多いのではないでしょうか。
また、仰るとおり、シアナミドなどの成分を散布して、他の植物の生育や発芽を抑制します。
怖いことに、このシアナミドは飲酒中に投与されると急性アルコール中毒を引き起こすとのことです。
近所では見かけないので一安心ですが、酒好きには極めて危険な植物かもしれませんね。
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Unknown (なつみかん)
2021-04-27 09:41:24
アブリルさん、おはようございます。
ソバを育てておられるのですか?!
なるほど、ソバにも連作障害があるのですね。
でも、調べてみたら微量元素の欠乏によるものだとか。

タカサゴユリなどは、まさに自家中毒を起こして、同じ場所には何年も続けては咲かないそうですね。
ナヨクサフジも、自家中毒である時ガバッと減るかも‥
毎年観察してみたいと思いまーす(^-^)/
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Unknown (なつみかん)
2021-04-27 09:34:50
fukurouさん、おはようございます。
なんと、15年も前ですか!
大阪でしょうか。
私が最初に見たのはブログにも書いた通り、5年前です。
宇治川には3年前、ほんの一部の場所だったのに、あれよあれやとこの有様。
ほんと、何がナヨナヨやねん!って突っ込みたくなりますね。

これほど広がっているのに特になんの規制もかかっていないのが不思議です。
それにしても、「在来植物を駆逐する悪いやつ」には綺麗な花が多いですね。
そろそろ咲き始めたオオカワヂシャや、オオキンケイギクしかり。
共存共栄の心で生えてほしいですね(笑)
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Unknown (なつみかん)
2021-04-27 09:28:16
attsu1さん、おはようございます。
ナヨクサフジ、昨日山科川の横を通ったら、そちらでもびっしり広がってました@@
去年まではセイヨウミヤコグサやシロバナマンテマだったのに〜
綺麗な顔して、えげつないです。
今の気候にもマッチしたのかもしれませんね。

ホオジロ、みていても酔いそうな揺れるススキの上で鳴いていましたよ。
ナワバリ主張でしょうか。
メスには出会えたかな〜
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Unknown (アブリル)
2021-04-27 09:20:57
アレロパシーって刺激的(´-`)
私たち素人が育てているソバ、同じ畑で育ててると1年目が一番収穫量がいいのです
これ、ソバのアレロパシー効果で2年目以降は自家中毒に陥ってるんじゃないかって!
勝手なこと言いながら、深く追求しないでやってますけど(/ _ ; )
返信する
ナヨクサフジ (fukurou)
2021-04-27 06:43:38
なつみかん様
おはようございます。
ナヨクサフジを初めて教えてもらったのは観察会でした。
もう何年前になるのでしょう?
15年以上前になるのは間違いありません。
その頃も河川敷で猛威を振るっていました。
その時ナヨクサフジのナヨはなよなよしているのナヨだと聞きました。
ところがどうでしょう?
なよなよどころか図太くて、今や他の植物を圧倒しそうです。
でもピンクの花は見たことありませんでした。
綺麗ですね!
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おはようございます^^ (attsu1)
2021-04-27 06:31:16
ナヨクサフジ、見た目は、弱そうなのに、
こんなに繁殖力強いんですね。
何か、気候とともにDNAが変化したのかもですね。
確かに尋常ではない増え方です。
そして、芸術的に撮ろうと意識して、
いい雰囲気に撮れてますねぇ~😉

ホオジロくんは、いつも枝の頂点、性格なんでしょうね。
一生懸命、♀に声かけてるんですよね😉
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