ドングリ観察が楽しい常緑広葉樹林を抜けると、そこは明るい落葉広葉樹林です。
クヌギやケヤキなどお馴染みの樹木が並んでいます。
手前左の木はこちら。
逆光なのでちょっと葉が暗く見えていますが、緑から黄色に変わる途中の葉がまだ沢山残っています。
見上げてみました。
かなり幹が太く、大きな木です。
この木は、夏ごろには怖くて近づくことができません。
それどころか、「危険」の看板まで立っています。
でも今の時期はその危険も去り、ドングリ拾いや、
たっぷりの落葉に埋もれて遊ぶ・・・なんてことも楽しめます!
え、話を引き伸ばしすぎって?
こちらはクヌギ(ブナ科コナラ属)の木。
この木からは甘酸っぱい樹液がたっぷり出るので、いつも甲虫類はもちろんスズメバチが沢山訪れています。
で、「危険、スズメバチ注意!」の看板の登場となるわけ。
この付近で目に付いた木を順不同でご紹介しますね。
最初はこちら。
黒い種がむき出しになったようすが、まるで悪魔が笑っているよう。
一方、黄緑色の綺麗な冬芽も見えていますね。
こちらはトサミズキ(マンサク科トサミズキ属)なんです。
まえにまるでブドウの房みたいってご紹介したあの実がしばらく経つとこんなに乾燥。
割れて黒い種が見えています。
それにしても、冬芽の皮がとれてもう黄緑色の芽が見えています。
これから寒くなるのに、早すぎませんか?!
あ、向こうの方に赤い木が見えていますね。
もう盛りを過ぎて、散り始めているようですが・・・
こちらはドウダンツツジ(ツツジ科ドウダンツツジ属)。
今年は残念ながら目が痛くなるような赤い葉を見ませんでした。
続いては、\(^o^)/
カナクギノキの冬芽です。
お顔が葉芽、突き出した手が花芽です。
クスノキ科クロモジ属に多いタイプの冬芽ですが、いつ見てもこの万歳に元気をもらいます。
(左下は、万歳というより、「おお、神よ!」ですが・・・)
京都府立植物園の植物生態園の木はあまり元気がなく、万歳が見られなくなっています。
その点、ここには結構大きなカナクギノキが何本もあり、バンザイ冬芽だらけです。
こちらはシルエットになってしまっていますが・・・
これで分ったら鋭すぎ!
センダン(センダン科センダン属)の大木です。もうすっかり落葉して、実だけが残っている状態。
日本産樹木見本園の落葉樹林エリアの端っこまできて振り向くと・・・
昨日とは逆に、先の方が暗くなっていますよね。
常緑の森は暗いんです。
で、この辺り、葉は全く残っていませんでしたが、カツラの葉の甘~い残り香が・・・
思わず何度も深呼吸してしまいました。
落葉樹、まだまだありますがここで落葉樹林の見本林を離れて、おすすめコースを進みます。
そこでまず目につくのがこちらの大木。
また墨絵かい!とお叱りを受けそう。
しかもさっきのセンダンと比べると、あちこちに墨を落としたような大小の黒い点々多数。
行ったことのある方ならきっと「あ~、あれね」とお分かりだと思います。
以前は3本の大きな木が立っていて、確かその雄姿を投稿したことがあります。
ところが、台風で1本あえなく倒れてしまいました。
台風の猛威を伝えるため、あえて根っこをそのまま展示していたのですが・・・
そのうち、その木の上に草や木が生えてきて、徐々に元の姿が分からなくなってきました。
その様子も投稿しました。
で、何やねん!ですが、別の年に取った同じ場所の写真。
黒い点々の大きい方は実でした~
こちらユリノキ(モクレン科ユリノキ属)です。
北米原産ですが、大阪公立大附属植物園には沢山植栽され、ユリノキ広場という場所まであります。
実生の苗も園内に結構生えてきています。
さて、今日はこのくらいにして、残りの落葉広葉樹と、落葉針葉樹は明日まとめて投稿しますね!
【撮影:2023/12/9 大阪公立大附属植物園】
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かがんで見ると、冬らしさの中に、ふんわりとした葉に、ほっこりしたりします。
カナクギノキ(@_@)
木は、ほんと分からない私、色々な木を知ってる
なつみかんさんに感心しきり
冬芽をみると春の準備をしているのを感じます。
冬芽を見るのも、冬ならではの楽しみですよね
お早う御座います!
1泊の千葉の白浜町に京都の代わりに行ってきました。そして連日のホームグランドの撮影
まとめての訪問になってしまいました。
御免なさい!
東福寺昨日テレビで拝見拝見してしまいました
以前はさわりだけこんなに広いとは!
ここも半日コースですね。
紅葉も終わり落ち葉も良い物ですね
少し寂しさを感じますね。
流石疲れました
チョット動きすぎました(笑)
今日撮影お休みです。
クヌギは関東の雑木林を代表する木です。しかしスズメバチが訪れるとは知りませんでした。
今後注意しますね。
トサミズキは自生しているものは知りません。それもそのはず、四国の固有種なのですね。
ドウダンツツジも、本州では静岡県以西に自生しているようで、私が主に山で観るのはサラサドウダンかベニサラサドウダンのようです。
その中で今年は恵那山でドウダンツツジを観ました。こちらは間違いなくドウダンツツジのようです。
カナクギノキは知りませんでした。この木も静岡県以西のようなので、普段見てなくても納得です。
センダンはシルエットだけでは分かりませんでした。だいぶん実が熟してきて、先日はムクドリが丸呑みしているのを観ました。
ユリノキは分かりました。テニスコートの側に植えられている樹です。
落ち葉というと足で掻き分けて歩けるほどならいいのですが、山歩きをしていると凹んだ登山道にたくさん溜まっていて困ります。
中には膝の高さを優に超えるほど溜まっていて、そういう所を歩くと、隠れている石や木の根に躓くことが多いのです。
かといってそれをどけることもできないので、気をつけてゆっくり歩くしかありません。
そのものずばり 少しは覚えられるかな?
何時もながら細かい説明とてもついて行けませんが、でも楽しみです
大阪公立大附属植物園は木の植物園と言われるだけあって、とても広々とした
公園で、正に森の中を歩いているような雰囲気に圧倒されます。
私にとって樹木を見分けるのは難しいので、今回は別の観点でブログを読む事
にしました。なつみかんさんが、樹木の特徴を豊富な語彙力と豊かな表現力で
うまく形容されているのが、とても面白くて素晴らしいです。(^.^)
私が気に入って、今後は木の名前をこのような表現で覚えようとした、下りを
以下に列挙します。
・トサミズキ
黒い種がむき出しになったようすが、まるで悪魔が笑っているよう。
・ドウダンツツジ
今年は残念ながら目が痛くなるような赤い葉が見られない。
・カナクギノキの冬芽
いつ見てもこの万歳に元気をもらいます。
万歳というより、「おお、神よ!」ですが・・。
・ユリノキ
あちこちに墨を落としたような大小の黒い点々
それとトサミズキの「夏ごろには怖くて近づくことができません」のコメントを
見て、なぜなのかと一生懸命考え、倒木の危険でもあるのかと考えました。
ところが、その後の「危険、スズメバチ注意!」という結論を見て、思わず苦笑
してしまいました。(笑)
青々した夏もいいのですが、冬は冬で落ち葉の魅力がありますね。
今日はとても寒くてダウンで防寒した上にカイロやマフラーをまいても縮み上がりました。
明日は何度くらいになるか心配です。
先週はインフルで家にいたので、明日は出たいのですが・・・
カナクギノキ、可愛いでしょう\(^o^)/
以前は京都府立植物園に行く度に観察していたのですが、最近半分枯れてしまいました。
大阪公立大附属植物園の楽しみの一つです。
白浜町一泊旅行に、連日の撮影、お疲れさまでした。
色々用事でお忙しくされていたので、やっと自分の趣味を楽しめて良かったですね!
のんびりされないのが、ダリアクミコさん流というか(笑)
東福寺、タイミングがよかったらもっと綺麗だったようですが、私が行ったときは遠目には綺麗でしたが、近づくとイマイチでした。
旅行で来られる場合は、運ですよね。
その紅葉もおっしゃる通り今は散り果てて寒々しい光景になっています。
これからは鳥さんシーズン・・・なのですが、インフルなどであまり見に行けていません。
お正月休みは鳥さん求めて近場を散策する予定です。
クヌギやコナラはいわゆる里山の木なので、馴染みがありますよね。
樹液が濃いので、よく甲虫類やスズメバチが集まっています。
大阪公立大付属植物園のこのクヌギは特に活発に樹液を出し、遠くからでもまるで昆虫ゼリーのような甘酸っぱい匂いがするほどです。
よろしければ、過去の投稿をご覧ください。
https://blog.goo.ne.jp/natumkn/e/87f6c62257f9842fc2d56f0cfdbff369
ドウダンツツジは自生しているのですね。
私は本当の自然の山にはなかなか行けなくて、せいぜい府民の森です。
府民の森では、色々なツツジ類や種々の樹木を見ることができますが、完全に野生なのかどうかがよく分かりません。
まあ、里山の木も元は野生ではないので、気にすることはないのかもしれませんが・・・
落ち葉にはまる話、なかなかリアルに大変ですね。
植物園でもすごく積もっている場所があり、子供たちがわざと埋もれて遊んだりしています。
まあ遊びはいいとして、実際にはまってしまい、出られなくなったら大変ですね^^;
花が綺麗なのに、実はちょっと雰囲気が変わる植物もありますよね。
少し前まではトサミズキの実は緑でブドウの房みたいになって綺麗だと思っていました。
ところが、こうなると申し訳ないですが、悪魔の顔に見えてしまって^^;
まあたまたまですが。
説明細かいですか?
関西ノリばかりなので、あまり信用せず流し読みしてくださいね~
何度も行ってる植物園、何度も紹介している木々なので、年々説明がラフに、いい加減になっています。
ほとんど頭を使わないで、ノリだけで書いているのが実態。
大変申し訳ありません。
そんな記事を楽しんでいたたけるなんて、ninbuさんはなんと良い方なのでしょう!!
それぞれの説明表現までピックアップして、自分が後からみて恥ずかしくなりました。
カナクギノキに限らず、クスノキ科クロモジ属は\(^o^)/している冬芽が多いので、また他にも探してみますね。
それと、「夏に近づけない」のはトサミズキではなく、クヌギです。
そう、遠い昔、カブトムシを捕まえに行ったあの木・・・
大阪公立大付属植物園のこのクヌギは特に樹液が多いので、スズメバチを始め、色々な甲虫類が集まります。
それをめがけて、虫好きの人たちも集まるという・・・
スズメバチが怖くないのかな~って思いました。
その時の記事、よかったらリンクからご覧くださいね!
https://blog.goo.ne.jp/natumkn/e/87f6c62257f9842fc2d56f0cfdbff369