ご存じAmazonKindle 「ゆうきえみセレクション4」として、
詩集「ないない島」を発行しました。
これは2015年に明眸社から自費出版した「ないない島」の電子書籍版です。
昔発行していた個人誌「天気輪」に掲載した詩などを集めたものです。
「天気輪」というのは私が一人で出していた個人誌です。友人にあてて書いた手紙のような手刷りの小冊子で、創刊号は6部でした(1988年~1991年くらい)。日常のことを書いたエッセイから詩や童話、原発問題など多岐にわたる話題を取り上げ、けっこう人気がありました。最後の方は100部発行していた記憶があります。年を経て在庫もほとんどなくなり欠号もありますが、今読み返してみても我ながら面白いではないか、と自画自賛しています。
その「天気輪」に掲載した詩だけを集めた詩集が「ないない島」です。
(「ないない島」というのは、私の世代ならご存じかと思いますが、「ピーターパン」に登場する「ネバーランド」の日本語訳です。)
今年1月に、ゆうきえみ作品の電子書籍化を開始して、これまでに2点売れました。いずれも親しい友人が購入してくれたとわかっています。その他はゼロ(読み放題も無料配信もゼロ)。
10冊くらいは売れるんじゃないかと思っていた私が甘かった。
世の中では、私はすでに過去の人で、誰も私の本を読んだことがなく、名前も知らないわけです。そんな人の作品を誰が読もうと思うだろう。
でも、せっかく世に出したのだから、できれば多くの人に読んでもらいたい。
つまらない本だ、と思う人もいるかもしれないけど、
もしかすると、千人に一人(あるいは一万人に一人)くらいは、この本と出会ってよかった、と思う人だっているかもしれません・・(いるといいなあ)
だから、宣伝は必要。
そして、誰も宣伝してくれないなら、自分でするしかない。
でも、自分のことを書くのは苦手です。すごく恥ずかしい。
でも他に手はない。
というわけで、
(ふぅ。前置き長くてごめん)
「ゆうきえみ」の略歴及び作品についてここで少し紹介させていただくことにします。
ゆうきえみ
というのは私のペンネームです。(ブログのハンドルネームはクリですが)
1992年にDIY児童文学大賞(生活クラブ主催)を受賞し、作家デビューしました。
受賞作は、
「こげよブランコもっと高く」(大日本図書1994年)
ダウン症の少女と家族の物語です。実際にあった話をもとにして書きました。
この「こげよブランコもっと高く」を読んだポプラ社の編集者に、ぜひうちでも書いてほしい、と依頼されて書いたものが、
「約束の庭」(ポプラ社1995年)
転校した少女が図書館で出会った少年は果たしてリアルな少年だったのか・・ミステリアスなタイムスリップファンタジーです。
なんと、ジブリで20冊お買い上げいただき、もしかしてアニメ化か? と喜んだのですが、残念ながらダメだったようです。
(後に「借りぐらしのアリエッティ」を見たとき、庭のイメージが「約束の庭」に似てるなあ、と思いました。単なる偶然でしょうけれど)
第3作目は「四月猫ヒノキの冒険」(大日本図書1996年)
しっぽのないヒノキという猫を主人公にした冒険ファンタジーです。これは、NHKのFM放送でラジオドラマ化されました。
他にも大日本図書から、
「おかさんの耳」(小学生向けの絵本)
「窓ぎわのゴースト」「水辺のゴースト」(ライトノベル)
ポプラ社からは、
「ストーブ戦争」「少年アキラ」(中高生向き)
ポプラ社ノンフィクションとして、
「鬼太鼓座が走る」「海は死なない」(小学生向き)
学研から「ボランティア絵本」二冊、教育画劇から紙芝居「おひなさまのないしょばなし」
その他にも、
福音館の雑誌「母の友」に数編の童話、学研の読み物特集や「心がほっとする話」にやはり短編をいくつか書いています。
すでに絶版になっているものもありますが、お近くの図書館で探していただければまだ読めるかと思います。
そして、このたび、冒頭にも書きましたが、2015年に明眸社から自費出版した、
詩集「ないない島」を電子書籍化しました(500円)。
(オリジナルの表紙がうまく反映できなかったので、「ないない島」という章のイラストを表紙に使いました。なので、中身はオリジナルと全く同じですが、表紙だけ変わりました)。
この詩集の表紙と中のイラストは、友人の画家浜田洋子さんの作品です。
浜田洋子さん、ありがとうございます。
また、電子書籍化するにあたり、明眸社さんには大変お世話になりました。この場を借りてお礼申し上げます。
「木蓮幻想」「蜜柑島周遊記」「龍の谷へいったさやか」と同様、AmazonKindleストアで購入できます。
今後も旧作新作ともに電子書籍化していく予定でおりますので、
どうぞご贔屓のほどよろしくお願いいたします。
ゆうきえみ拝