今日はこの本を紹介します。
「新版 ずっとやりたかったことを、やりなさい。(The Artist"s Way)」
(ジュリア・キャメロン著 サンマーク出版)
この本、最近あちこちで紹介されているので知っている人も多いかと思います。
旧版は「いくつになっても、ずっとやりたかったことを、やりなさい」というタイトルで、2001年に日本で出版されていますが、アメリカの初版は1992年です。
今年の夏ごろに出会って、しばらく実践したのですがいつのまにかやめていました。
実践、というのは、この本に紹介されている、アーティストになるための実践です。
「どんな人でも、何歳からでも、創造的に生きられる」と表紙の折り返しに書いてあるとおり、
これは、創造的に生きるための実践方法を書いた、ハウツー本、なのです。たとえば、
① モーニングノートを書く (朝起きてすぐに3ページ書く。何でもよい、とにかく書く)
② アーティストデートをする (週に一度、一人でどこかに出かける)
・
・
12週かけて実践するこうしたエクササイズがたくさん出てきます。
でもね、これは単なるハウツー本じゃなくて、各章に出てくるエピソードがとてもいい。
たとえば、彼女の祖母の話には思わず泣きました。
祖母の夫(つまり著者の祖父)は酒とギャンブルで身を滅ぼした男ですが、祖母は長年その男に連れ添いながら、どのようにして耐えてきたのか・・
著者はこう語ります。
「人生の流れに膝までつかり、ささいな出来事をじっと見つめることによって耐えていたのだ・・」
「祖母の目を通した人生は小さな奇跡の連続だった」
祖母から彼女に届く長い手紙はこんな感じ、
「植物と動物の報告をします。レンギョウの芽が出ました。今朝、今年はじめてコマドリを見たのよ。この暑さなのに、バラはまだ花をつけています。ウルシが色づきました。それに、ポストのそばのモミジも。クリスマスのサボテンは用意ができつつあります」
「お父さんの咳はまた悪化したの。私たちは家をなくして、もうお金も仕事もありません。けれども、オニユリが咲いているわ。トカゲが日の当たる場所を見つけました。バラがこの暑さに耐えています」
もう、このフレーズを読んだだけで、彼女がどんな人生をどのように歩んできたかがわかります。
ハウツー本だけど、とてもスピリチュアルな本でもあります。
全体を通して読むのが面倒な人は、ハウツーの部分だけなら動画が出ているので、そういうのを見てみるのもありかも。
でも、時間があれば全部読み通すことをお勧めします。
YouTube等で取り上げられているのは、主にこのハウツー部分のようですが、読み込んでいくともっと深い本だとわかります。
【話題作】『ずっとやりたかったことをやりなさい 』を解説
今回ご紹介するのは『いくつになっても、「ずっとやりたかったこと」をやりなさい。 』です。 この本は、1992年にアメリカで発売された『ずっ...
youtube#video
2021年もそろそろ終わりに近づいてきた12月半ば、
来年のことを言うと鬼が笑うと言いますが、
私は来年、再びこれに挑戦してみようかと思っています。
そして、創造的に生きるのです!
皆さんもチャレンジしてみてはいかがでしょうか?