「天才作家の妻 40年目の真実」のグレン・クローズの怪演ぶりがすごかったので、彼女の初期の代表作、
「危険な情事」(エイドリアン・ライン監督 1987年)
を見てみました。
これ、アカデミー賞にノミネートされた有名な映画みたいです(私は初めてだけど)。
マイケル・ダグラスとの共演で、グレン・クローズがストーカー女を見事に演じています。まさに怪演。
本当にすごい女優さんです。なのにまだアカデミー賞受賞してない。
ストーリーはシンプルで、弁護士のダン(マイケル・ダグラス)が一夜の遊びのつもりでつきあった女性アレックス(グレン・クローズ)にしつこくつきまとわれる話です。
だから不倫はダメよ、家庭を壊すことになるからね、
という教訓が込められた映画なので、世の男性は見たほうがいいかも。
男にとっては一夜の遊びのつもりでも、相手がアレックスのような女性だと身を滅ぼしかねない。
最初はとてもかわいい女だったアレックスが、どんどん豹変して恐ろしいストーカーになる様子が実に段階を追って見事に描かれます。アレックスの心理描写が実に巧み。
男のストーカーも怖いけど、女のストーカーも怖い。
彼らは自分の一方的な思いだけを主張し、相手のことなど一切考えない。
そして、ついに殺意を持って彼の自宅に押し入ります。
最後はお約束の血まみれの攻防劇。
しかも、よりによってバスルームで展開されるというサービスぶり。
そういえばヒッチコックの「サイコ」もバスルームでしたね。
というわけで、とてもシンプルだけど、ホラー映画よりコワーイサスペンス映画でした。
こういうのって、見始めると癖になるね。
(追記:ちなみに「ブリジット・ジョーンズの日記」(最初のやつ)で、ブリジットが部屋でタバコをふかしながらTVを見ている、そのTVに映っているのがこの「危険な情事」なんです)
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