同じく漫画が原作の映画ですが、これはすごく面白かった。
「先生、私の隣に座っていただけませんか?」(堀江貴大監督 2021年)
黒木華主演です。
黒木華といえば「小さいおうち」で松たか子と共演していて、おお、松たか子より存在感があるではないか、と思ったのを覚えています。
佐和子(黒木華)は漫画家。
夫も漫画家なのですが、最近夫は仕事をしていない。
この佐和子が描く連載漫画がストーリーの軸になっています。
不倫の話。しかも妙に現実的で、夫はこの連載を見てぎょっとします。
なぜなら心当たりがあるから。
妻は知っているのか、知っていてこれを描いたのか?
虚々実々のストーリー展開で目が離せません。
どこまでが創作でどこからが現実なのか・・
そうした危うさを秘めていて、
それはとりもなおさず、佐和子と夫の関係の危うさであり、佐和子自身の危うさでもあります。
これがねえ、実に見事に描かれているのですよ。
ネタバレすると面白くないので、何も知らないで見ることをお勧めします。
日本の映画で、しかもどちらかというとまったり系のテンポ遅い映画でも、こんなことができるんだ、
という驚きがあって、
興奮しました。
不倫を経験した人、今経験中の人、あるいは将来不倫するかも・・という人は必見の映画ですねん。
いや、別に不倫を勧めているわけじゃないけど。
日本も変わったなあ、とこれを見て思いました。
「メタモルフォーゼの縁側」よりずっと面白いです。
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