リチャード・リンクレーター監督の『ファストフード・ネ-ション』(2008年2月に日本公開予定)を観た。バーガーショップの牛肉のパティに病原菌が混入しているのを隠すという、少し前に日本でも問題になった食肉偽装を扱っている。ドキュメンタリーでなく、フィクションであるところがミソ。一社を吊るしあげるのではなく、資本主義社会において、ともすれば企業が陥りがちな「利益至上主義」に観客の想像力を向けるためか?
「利益追求」は企業の目標であっても、手段をえらばず「利益至上主義」に走れば、企業は腐る。格安の労働力としてつかわれる違法移民、インフラは立派でも労働環境としては劣悪(長時間単純労働、福祉なし、セクハラあり)、コンピュータ化されたチェーン店の労働者管理など、さまざまな問題がこの映画に絡む。
「利益追求」は企業の目標であっても、手段をえらばず「利益至上主義」に走れば、企業は腐る。格安の労働力としてつかわれる違法移民、インフラは立派でも労働環境としては劣悪(長時間単純労働、福祉なし、セクハラあり)、コンピュータ化されたチェーン店の労働者管理など、さまざまな問題がこの映画に絡む。