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9月19日(土)
茨城県の竜ヶ崎にある「つちのこフィールド」。きょうは、第1試合で、順天堂大学との対戦がある。
近隣の常総市では、鬼怒川の堤防決壊で、大変な被害が出ている。常総市や竜ヶ崎も含めて、筑波の近辺は有数の米どころ。川の水は米作りに欠かせない神の恵みだが、いったん暴れると農家を殺す凶器にもなる。
フィールドの向こうの空には、灰色の積乱雲が浮かぶ。ときどき太陽が顔を出すと、蒸し暑い。
きょうは、丹羽詩音(文3)と櫻井敬基(政経2)のフレッシュなフォワード二人がサブながらメンバーに名を連ねる。ともに大柄で、Iリーグでの活躍を認められた模様。丹羽は、春先、Iリーグの副審なども真面目にこなしている姿が印象的だった。櫻井は、栗田監督によれば、スピードがある選手とのこと。楽しみである。
試合は、順天堂がメンバーを若手主体で編成。1、2年生8人を抜擢。4年生は、DFのエース新井一輝(横浜マリノスの強化指定選手)ほか3名しかいない。
明治は、対照的に3、4年生が主体。ディフェンスに久しぶりに山越康平(法4)が戻ってきた。GKを含めて、すべて3年生のディフェンス陣をまとめる。相手のセットプレイのとき、新井選手を山越がマーク。これは明治にとってずいぶん助かる。中央大にも現在得点王のヘディングの強い矢島輝一選手がいて、前期は彼に2点取られて負けているので、中央大戦でも山越の活躍が鍵となるだろう。
さて、試合は明治の快勝だった。確かに、あやうく失点をしそうになったシーンもあり、バー直撃のシュートも打たれたりしたが、全体的に明治が主導権を握り、落ち着いてゲームを進められた。前半18分、ゴール前のパスまわしから、相手の陣形を崩して、瀬川祐輔(政経4)の惜しいシュートがあった。瀬川はミドルシュートのほうが得意かもしれないが、これは決めてほしかった。
そこから流れが順大に行きかけた前半40分、和泉竜司(政経4)がゴール前で相手ディフェンスを十分引きつけて藤本佳希(文4)へパス。藤本は苦もなくゴールを決める。藤本は、後半25分にも、右からドリブルで中に切り込んだ道渕諒平(農3)のパスを受けて、楽々ゴールを決めて、この日2得点の大活躍。ともに、アシストの二人がいいパスを出してくれた、いわば「ごっつあんゴール」。だが、FWは得点をイメージできる場所にいることが大事。藤本は2度共そうしたポジションにいたから偉い。
後半28分に和泉がPKエリアで倒され、相手選手にはレッドカードが出た。和泉のPKは惜しくも、GKに阻まれたが、試合は2-0で快勝。
欲を言えばキリがないが、瀬川と和泉のシュートで、4-0で勝てたかもしれない。逆に言えば、前半30分、藤本の先制点より早く順大のゴールが決まっていたら、焦りもあり1-0で負けていたかもしれない。それくらい、サッカーは水ものである。
去年は、勝点差で並んだものの、得失点差で専修大に及ばず、準優勝で終わった。この教訓を生かして、得点については、もっと貪欲になってほしい。
この試合のMVPには、2ゴールをあげた藤本ではなく、最後までディフェンス陣を鼓舞しつづけた山越が選ばれた。二人を筆頭に、久しぶりにボランチの差波優人(商4)も出て、4年生のがんばりが勝利を生んだと言える。この調子で、4年生がチームを引っ張っていってほしい。
ともかく、勝点3をもぎとった。試合前、栗田監督はこのゲームがリーグ戦の転換点(ターニングポイント)になる、と檄を飛ばしていた。確かに、きょう負ければリーグ優勝は絶望的になっただろう。きょう勝ったことで、先週の暗い雰囲気を払拭し、上昇気流に乗っていけるだろう。
監督は試合後に「よい誕生日プレゼントをありがとう」と、選手たちにお礼を言った。その前に、応援席の選手からも「ハッピーバースディ」の歌で祝福された。
首位の早稲田は後期3連勝と波に乗る。勝点差は6。これ以上引き離されずに付いていこう。最後に、笑えばいいのだ。
試合後、応援席に向かう選手たち
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