(訳注:ひきつづきエスチューリンの『ビルダーバーグ倶楽部』からの引用です)
もう一度、ある暴力事件が事態の流れを変えた。
ナイロビとタンザニアのアメリカ大使館爆破事件 (オサマ・ビン・ラディンの命令によると見なされているが、フランスの情報筋によれば、イスラエルの情報機関モッサドの仕業だという) に対応して、ビル・クリントン大統領は、1998年8月20日、アフガニスタンとスーダンの空っぽのテントに向かって巡航ミサイルを撃ち込んだ。
それによって、クリントン政権はタリバーンと外交関係を断ち切り、国連の経済制裁が始まった。
クリントンの残りの在位中には、合衆国と国連によるアフガニスタンへの公的な承認はあり得なかった。パイプラインの進展もなかった。
その後、ジョージ・ウォーカー・ブッシュがホワイトハウス入りを果たした。
クリントン政権の最後の数ヶ月に、タリバーンは公的にテロリスト集団と化した。
ほとんど10年にもおよんで、合衆国のサポートを受けたユノカル・セントガス・コンソーシアムと、アルゼンチンのブリダス社とのあいだで激しい競争が繰り広げられたが、その後は、どちらもアフガニスタンに石油パイプラインを建設する協定を結べなかった。
(中略)ジョージ・W・ブッシュがタリバーンとの関係を再構築した。
1998年と2000年に父親のジョージ・H・W・ブッシュ大統領がカーライル・グループ [米国国防省と契約している11番目に大きい会社] のためにサウジアラビアに飛び、そこで、『ウォールストリート・ジャーナル』(2001年9月27日付け)によれば、サウジの王室の家族やオサマ・ビン・ラディンの家族と個人的な会合を持ったという。
9・11以前の出来事の中で最もシュールリアリスティックでカフカ風のエピソードの中で、『ワシントン・ポスト』紙は、アフガンのムジャーヒディーン(アラビア語で「ジハードを遂行する者」を意味するムジャーヒドの複数形。イスラム教の大義にのっとったジハードに参加する戦士たちのことを指す)の形成に手を貸したCIA(中央情報局)工作員、ミルト・バーデンの言葉を引いている。
彼は合衆国がタリバーンを理解するだけの時間を割かなかった事実を嘆いて、こう語ったという。
「われわれは彼らが伝えようとしている言葉を決して聞かなかった。(中略)両者には共通の言語がなかった。われわれの言葉は「ビン・ラデンを諦めろ」だったし、タリバの言葉は「ビン・ラデンを諦める手助けを何かしてくれ」だった。
だが、実際、交わされた言葉はもっとあったはずだ。
事実、ブッシュ政権とアルカイダの「テロリスト」や指導者オサマ・ビン・ラディンの関係は、これ以上はないほど良好だった。
アフガニスタン紛争――多国籍企業の強欲さが大石油会社(BP、シェル、エクソン、モービル、シェヴロンなど)の強欲さや残忍さと混ざり合った――の証拠は確固たるものだ。
テロリスト集団の支配下ある、神の手が見捨てたような世界の隅っこが、ブッシュ政権、ブリダス社、ユノカル社、CIA(中央情報局)、タリバーン、エンロン社 [テキサス州ヒューストンに存在した、総合エネルギー取引とITビジネスの企業]、サウジアラビア、パキスタン、イラン、ロシア、インドなどの利害がすべて集中した一角に変わる、そう考えるだけでとても衝撃的だ。
「ホワイトハウスのカウボーイ」の小見出しのついた箇所で、エスチューリンはこう述べている。
ブッシュは中央アジアと太いパイプのあるエネルギー企業から閣僚を選んだ。ハリバートン社 [ヒューストンに本拠を置く多国籍企業。湾岸戦争とイラク戦争で巨額な利益を得た] のディック・チェイニー [91年1月の湾岸戦争をシュワルツコフ、パウエルらと主導。ハリバートン社の最大の個人株主]、ユノカル社のリチャード・アーミテージ(元国務副長官)、シェヴロン社の*コンドリーザ・ライス[元国務長官]などだ。
ブッシュは、この中央アジアの地域で獲得した権利を持つエンロン社のような企業の気前のよさのおかげで、権力の座につけた。
中東や中央アジアの石油政治へのブッシュ・ファミリーの関与や、サウジアラビアの王家やビン・ラデンの家族との深いつながりは、何世代にもわたって続いてきている。
どのようにビルダーバーグ倶楽部は、石油を国際化するという目的で、ヨム・キッパー戦争[1973 年10月のイスラエルの祝日「ヨム・キッパーの日」に始まった第4次中東戦争]を作りだしたのか
(中略)ビルダーバーグ倶楽部のメンバーは、無計画ではない。
5カ年計画で動いたりしない。
もっと長期の計画を練っている。
70年代の初め、プランBを用意した。
あるメカニズムを作りだすことで、アメリカ合衆国とその他の11の主要産業国を石油をシェアしようという計画である。
アレンは、次のようにそれを要約した。
「さらに中東の石油輸出禁止があれば、アメリカ史上初めて、合衆国国内で産出される石油がシェアされ、割り当てられることになる」
もう一度、ある暴力事件が事態の流れを変えた。
ナイロビとタンザニアのアメリカ大使館爆破事件 (オサマ・ビン・ラディンの命令によると見なされているが、フランスの情報筋によれば、イスラエルの情報機関モッサドの仕業だという) に対応して、ビル・クリントン大統領は、1998年8月20日、アフガニスタンとスーダンの空っぽのテントに向かって巡航ミサイルを撃ち込んだ。
それによって、クリントン政権はタリバーンと外交関係を断ち切り、国連の経済制裁が始まった。
クリントンの残りの在位中には、合衆国と国連によるアフガニスタンへの公的な承認はあり得なかった。パイプラインの進展もなかった。
その後、ジョージ・ウォーカー・ブッシュがホワイトハウス入りを果たした。
クリントン政権の最後の数ヶ月に、タリバーンは公的にテロリスト集団と化した。
ほとんど10年にもおよんで、合衆国のサポートを受けたユノカル・セントガス・コンソーシアムと、アルゼンチンのブリダス社とのあいだで激しい競争が繰り広げられたが、その後は、どちらもアフガニスタンに石油パイプラインを建設する協定を結べなかった。
(中略)ジョージ・W・ブッシュがタリバーンとの関係を再構築した。
1998年と2000年に父親のジョージ・H・W・ブッシュ大統領がカーライル・グループ [米国国防省と契約している11番目に大きい会社] のためにサウジアラビアに飛び、そこで、『ウォールストリート・ジャーナル』(2001年9月27日付け)によれば、サウジの王室の家族やオサマ・ビン・ラディンの家族と個人的な会合を持ったという。
9・11以前の出来事の中で最もシュールリアリスティックでカフカ風のエピソードの中で、『ワシントン・ポスト』紙は、アフガンのムジャーヒディーン(アラビア語で「ジハードを遂行する者」を意味するムジャーヒドの複数形。イスラム教の大義にのっとったジハードに参加する戦士たちのことを指す)の形成に手を貸したCIA(中央情報局)工作員、ミルト・バーデンの言葉を引いている。
彼は合衆国がタリバーンを理解するだけの時間を割かなかった事実を嘆いて、こう語ったという。
「われわれは彼らが伝えようとしている言葉を決して聞かなかった。(中略)両者には共通の言語がなかった。われわれの言葉は「ビン・ラデンを諦めろ」だったし、タリバの言葉は「ビン・ラデンを諦める手助けを何かしてくれ」だった。
だが、実際、交わされた言葉はもっとあったはずだ。
事実、ブッシュ政権とアルカイダの「テロリスト」や指導者オサマ・ビン・ラディンの関係は、これ以上はないほど良好だった。
アフガニスタン紛争――多国籍企業の強欲さが大石油会社(BP、シェル、エクソン、モービル、シェヴロンなど)の強欲さや残忍さと混ざり合った――の証拠は確固たるものだ。
テロリスト集団の支配下ある、神の手が見捨てたような世界の隅っこが、ブッシュ政権、ブリダス社、ユノカル社、CIA(中央情報局)、タリバーン、エンロン社 [テキサス州ヒューストンに存在した、総合エネルギー取引とITビジネスの企業]、サウジアラビア、パキスタン、イラン、ロシア、インドなどの利害がすべて集中した一角に変わる、そう考えるだけでとても衝撃的だ。
「ホワイトハウスのカウボーイ」の小見出しのついた箇所で、エスチューリンはこう述べている。
ブッシュは中央アジアと太いパイプのあるエネルギー企業から閣僚を選んだ。ハリバートン社 [ヒューストンに本拠を置く多国籍企業。湾岸戦争とイラク戦争で巨額な利益を得た] のディック・チェイニー [91年1月の湾岸戦争をシュワルツコフ、パウエルらと主導。ハリバートン社の最大の個人株主]、ユノカル社のリチャード・アーミテージ(元国務副長官)、シェヴロン社の*コンドリーザ・ライス[元国務長官]などだ。
ブッシュは、この中央アジアの地域で獲得した権利を持つエンロン社のような企業の気前のよさのおかげで、権力の座につけた。
中東や中央アジアの石油政治へのブッシュ・ファミリーの関与や、サウジアラビアの王家やビン・ラデンの家族との深いつながりは、何世代にもわたって続いてきている。
どのようにビルダーバーグ倶楽部は、石油を国際化するという目的で、ヨム・キッパー戦争[1973 年10月のイスラエルの祝日「ヨム・キッパーの日」に始まった第4次中東戦争]を作りだしたのか
(中略)ビルダーバーグ倶楽部のメンバーは、無計画ではない。
5カ年計画で動いたりしない。
もっと長期の計画を練っている。
70年代の初め、プランBを用意した。
あるメカニズムを作りだすことで、アメリカ合衆国とその他の11の主要産業国を石油をシェアしようという計画である。
アレンは、次のようにそれを要約した。
「さらに中東の石油輸出禁止があれば、アメリカ史上初めて、合衆国国内で産出される石油がシェアされ、割り当てられることになる」
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