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石田波郷・「波郷句自解」(二)(三)       高橋透水

2014年07月19日 | 俳句・短歌・評論・俳句誌・俳句の歴史

寒卵薔薇色させる朝ありぬ    波郷

昭和八年、馬酔木同人編「新選俳句季語解」の例句として作つた。同じやうにして「檻の鷲さびしくなれば羽搏つかも」の句も出来た。描きて赤き夏の巴里をかなしめる    波郷

昭和九年、明大文芸科に入つた夏、銀座日動画廊での作。誰の絵だつたかは忘れた。文化学生らしい句といへよう。作者自身巴里に在つて絵筆をとつてゐる夢想に誘はれたものだつた。

  「波郷句自解―無用のことながら―」(有)梁塵社 より

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