知人が長崎方面のツアーに行って お土産を持って来てくれた
長崎と言えば カステラ そして ちゃんぽんである
お昼に珈琲を飲みながら 一気にカステラを食べた
最初は 3分の一くらいで あとは取っておこうと思ったが 好きなものゆえ止まらない
いいや 全部食べてしまおうとなった次第である
さすがに 昼飯は抜きにしたことは言うまでも無い
たまにカステラの切り落としをスーパーで売っている
あまり間食をしない私だが たまには買って来る
ちゃんぽんも専門店があるので 年に数回は利用する
そして ふと 初めて飛行機に乗った日を想い出した
40年前か不確かだが 行き先は長崎である
会社の同僚数名との出張であるが 飛行機初体験は私ひとりであった
鉄道旅は この時点で全国を乗り回していたが 高い航空運賃 自分では使わない
ましてや あの巨体が線路も無く 空中に富んでいるのは見れば格好良いが乗りたくない
いつ 失速して落ちるか 不安だけが先に立つ
同僚に冷やかされながら 機内に入った
非常時の説明をスチュワーデスがする 鉄道には無いことだ
真剣に聞くが 正直 使い方がイマイチ良く分からない
もし 何かあったら 私は他人に遅れを取り 助からないかもしれないと考えた
機内では足を突っ張って床を踏みしめていた 車のブレーキのように・・
水平になれば 幾分不安は薄れたが 着陸時は 無事に着くようにここの中で祈った
滑走路に落ち着いた時 ようやく大地を感じでホッしたものである
後日 何かで読んだが 外国でも無事ランディングを終えると拍手が起きたとあった
ようやく緊張から解放されたが 足元がおぼつかないで みんなに笑われた
長崎といえば ちゃんぼんだね とみんなが言う
どこだったか有名な店に入ったが 脱力感が抜けきらない
確かに普通のラーメンとは違った味で 野菜が多かったと記憶している
帰りの便は私は乗るのを拒否した もう乗りたくない
単独行を願って東京へ列車で帰って来た
長崎からかなりの時間がかかったが 私には苦にならない
熊本や大分の方には 鉄道の経験があるが 西の長崎は初めてである
喜んで特急を乗り継いで 車窓を楽しみ お弁当を食べ 至福の時である
文庫本も買って 時には居眠り 列車大好きの私の飛行機初体験であった
その後 東南アジア5カ国 視察団に加わった
タイ シンガポール マレーシァ 台湾 香港である
台湾はまだ非常事態体制で 空港は軍人が管理していた ちょっと怖かった
飛行機で無ければ行けないので 参加して これを契機に怖くなくなった
マレーシアの飛行機では 乱気流に巻き込まれ 急降下で機内は大きく揺れた
前の座席の客が飲んでいたコーラが 私を通り越して後ろの客にかかった程である
飛行機に慣れていて良かった その後も中国11日間 各都市の視察に招かれたりした
個人でもタイ マレーシア シンガポール ハワイ カナダ 中国にも行った
添乗員では飛行機利用のツアーが多くあって この体験が仕事に活きていたものである
最後までお読みくださいまして有難うございました m(_ _)m