私と同じように歌が好き 叙情歌も好きだった妹
いつからか 演歌に眼覚めて メキメキと上達 大会に出れば優勝や入賞を重ねていた
昨年初めには 眼が急に悪くなって視界が乱れ 歩くのにもままならない
それでも カラオケは3番までは覚えられないから 1番でも歌って参加したいと言う
明るくて前向きで 私も暇が出来ると車で急に訪れる
どこからか貰ったものなどを土産に持って行けば わぁ助かる~なんて素直に喜んでくれた
時には日帰り温泉に連れて行ったり ドライブに誘ったこともある
眼が悪くても 花はおぼろげにも色は分かるし 香りもあるから連れて行こうと考えていた
菜の花が良いかな バラの香りも魅力あるかな 家には訪ねて行くが こちらは実現しない
そして 昨年9月14日 誕生日の3日前に 突然亡くなった
昼間は近所の方たちと 元気良く おしゃべりをしていたと言う
つれあいも ソファで寝ているのかと思ったら 既に呼吸をして居ない
告別式では 私は泣いた なんだか一番大切なものを無くし 心に穴が空いたようだった
今でも写真に花を添えるたび カラオケ大会の写真が胸を打つ
今にも 電話がかかってきて 優勝したわよ 嬉しい!なんて声が聞こえそうである
どんなジャンルも最近は好きな私だが 演歌も最近は録画して見ている
ど演歌などは好みで無かったが 妹に影響されて 自然に受け入れているのだ
テレビで歌の番組を見ていると 妹の姿と重なってしまう この時だけは寂しさがこみ上げる
突然亡くなって 墓が無いことが浮上してきた
49日になっても まだ決まらない
妹は 冗談には 私が死んだら ばあちゃんのところが良いな 近いしね と言っていた
実際には嫁いだ娘が 一緒に入ることはできないと 兄は言う
次は 今 両親が眠る墓地は有るが ここで問題が浮上する
相続のように兄が権利を受け継いでいるが 子どもが居ない
墓の業者は 子どもが居ない夫婦が途絶えたところで この墓の権利は消滅すると言う
確かにネットて゛調べてみると 財産の相続のようにはいかないようである
そうすると 漠然と頭にあった私も死後 ここへ入れるかと思っていたら不可能になった
妹もともかく 自分の墓を考えれば 子どもたちに迷惑を与えたくない
墓なんて要らないと思うが 世の流れ 樹木葬で良いかなと最近考える
だが まだ 自分では先が遠い気がして その気には全くなれない
再び 妹のこと 兄も私より4歳上 墓が放棄される日が近い
ならば 権利を墓の業者から買い取ることは出来ないか 妹の連れ合いや家族が言う
ようやく決着して妹はこの墓に入り 以後 妹の家系に移行する
両親などの遺骨は 兄が教会に通ったり 一時 牧師をしていたので そちらの墓に入れる
それまでは 妹はしばし 両親や姉 弟と 墓で一緒になって過ごす
賑やかな家族となって 天国で笑っているだろう 母が一番喜んでいるかも知れない
先日の5月5日 7か月を経て ようやく納骨となった
兄が牧師の資格もあるので 納骨式を簡単に行う
祈りをささげて 全員で讃美歌を歌う 皆さんが知っている曲 私がハーモニカで伴奏した
いつくしみ深き 友なるイエスは 罪とが愁いを取り去りたもう
こころの嘆きを 包まず述べて などかはおろさぬ 負える重荷を
花の写真は いずれも母の日で売り出していた花屋さんの店先でパチリ
最後までお読みくださいまして有難うございました m(_ _)m