地域の皆さんに 様々な音楽を楽しんで欲しい
有望な若手演奏家に 経験の場を提供したい
それが 本所地域プラザ BIG SHIPの 「演奏家の船出コンサート」である
昨年から企画され 年に6組から8組の 若い演奏家のコンサートが 昨日ここで催された
今回は ドイツのブレーメンの留学中に知り合った二人が結成した“雅”である
既に世界各地や日本でも活動中の お二方の素晴らしい演奏を聴いた
今回のプログラムは お二人のメッセージにあるが 「西洋と和」の融合
普段 余り演奏される機会の少ない邦人作品を取り入れて音の響きで日本と世界を繋ぎたい
意外と海外でも邦人作品は好評で これからも洋と和を昇華させた音楽を広めたいと言う
第一部は私たちにも馴染みのある曲がある
エルガーの朝の挨拶などは コマーシャルにも使われている曲で誰でもメロディが浮かぶ
ファンタジーの曲は フルートの原型となる 木管のTraverso 柔らかい音質であった
くるみ割り人形の曲は 昔 コンサートでかなり聴いた曲 一度はパレーも鑑賞した
そして 思い出されるのが ディズニーの映画 「ファンタジア」 音楽とアニメの合体したもの
私は この映画が好きで 何度も映画館に通った この中に この組曲が華麗に流れていた
第二部は 日本の作曲家の作品である
春の海は ピアノが琴の音を奏で フルートは 尺八を連想させるテクニックが素晴らしい
正月になると必ず流れる曲が ピアノとフルートになっても 違和感なく美しく聴こえる
黒髪幻想曲は 作曲が中島はる 初めて聞く曲だった
百人一首からイメージを盛り込んだと言う ピアノ独奏曲である
帰ってから ネットで調べてみた
小倉百人一首80番
長からむ 心も知らず黒髪の 乱れて今朝は ものをこそ思え
貴方のお気持ちが長続きするかどうか 私には分かりません
一夜を過ごしてお別れした朝 黒髪が乱れているように 私の想いもとても乱れています
そんな女の情念を表わした曲である 時に静かに 時に激情をぶつける
ヴォイスと言う曲は こんな演奏もあるのかと言う驚きのテクニックであった
何が驚きかと言うと フルートを演奏しながら フランス語?で叫んだりするのだ
この若い二人が 更に活躍され 世界で日本の和を伝えて欲しい
お二人の写真は 公式ブログから拝借させて頂きました
おばあちゃんの着物を頂いて これをドレスにしたもの ここにも和と洋が融和していた
このコンサートは 今年あと5回あるが 毎回 違う分野の若手演奏家が出演 楽しみである
そして 何より嬉しいことは 入場料 500円である
ランチコンサートであり いつも食事が付く 昨日は サンドウィッチとスープであった
最後までお読みくださいまして有難うございました m(_ _)m