のびたとブレイク

生き生きと第三の人生を歩んでいます
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感慨ひとしお!忘れな草をあなたに

2014年03月13日 08時45分40秒 | インポート
まだ暗いうちに眼が覚めてしまった 時計を見たら4時 私にとっては早い
珈琲を飲みつつ 歌が浮かんできた
ペトロ&カプリシャス ~別れの朝二人は 冷めた珈琲飲み干し

分かれるにしては 二人で珈琲飲む まだ心の余裕があるのか
もう一つフレーズが浮かぶ 夜明けの珈琲 二人で飲もうとあの人が言った
昨日 リクエストにもあった ピンキーとキラーズの 恋の季節である



下町のうたごえ 集った方は70数名 こんなに多くの方が来てくれた
男性は3人ほど あとは皆さん女性である
初参加の方も2.3名 すぐ あたたかな雰囲気に包まれていた

ザ・ピーナッツの恋のバカンスやら恋の歌も多く出て 皆で笑顔いっぱい
生涯青春ですから 心はこうありたいね いつでも恋する気分が良いよ
笑いが漏れる ここで笑っちゃダメ 自分が若いと思えば若いんだよ

歌を愛する方々 それぞれのお人柄もあたたかい
歌を通じて こんな楽しい場を作り 私も心でスキップしながら伴奏する
帰りに楽しかったわ とか また次ねとか 明るい挨拶が飛び交う

 

皆が片づけを手伝ってくれて 握手などして別れる
中には私の身体を触っていく方もいる
私はお地蔵様か?心で苦笑しながら それでも人のあたたかさに触れる

これだけ多くの方と楽しい時間を共有できること 感謝と幸せで溢れる
忘れな草をあなたに このフレーズは 皆さんの愛を独り占めしている
あなたにと言われると 有難うと受け取っているような感じだと笑わせる



思えば 私の人生から歌を取ったら何も残らない
今 私が仲間といえる方全てが 歌を通じて知り合った方ばかりだ
歌に感謝して ピアノが弾ける喜びの日々である

信州の山奥で小学校時代 それこそ電気もガスも水道も無い
食糧も無い 出稼ぎで出た父親は今度来る時は私に会えないと覚悟した
それほどまでにやせ細っていたと 大人になってから聞かされた

ある月夜の晩 私たち兄弟は表へ出て 荒城の月を歌ったそうだ
私は覚えていないが これも母から聴いた話である
静かな夜の山奥から この歌声が聴こえたと村人の評判になった

中学はダメ教師に巡り合い 8.9ヶ月の登校拒否をしたから想い出は無い
音楽教室で一人で歌うときは緊張で震え 歌えなかった
テストでベートーベンの作品は問いにはエリーゼのためにしか書けなかった

定時制高校に通うようになって 一人旅を始めた
福島の文字摺り山の近くの民家で ピアノを練習している音が聴こえてきた
立ち止まって じっと聴いていた想い出がある エリーゼのためにだった

その高校で何気なく先輩に誘われ コーラス部に入った
男ばかりだったが 講師は中学の女性教師だった
きっかけは覚えていないが この教師と若い女性といつの間にか意気投合

数名のグループとなり 休みの日は音楽会やハイキングにも行った
急速に歌やクラシックの世界にのめりこんだ
そして歌声喫茶 新宿のともしびにも通うようになった

互いの結婚で このグループは消えて行った
会社で接待されることが多くなった
私は酒は飲めないが当時スナックにはピアノやエレクトーンが置いてあった

酒を飲まなくて済むから良く歌った 生伴奏である
演歌は歌わないが 叙情歌を良くリクエストした
忘れな草をあなたに これが一番多かった

ピアノのそばで歌う 気持ちの良いものだ そして伴奏する女性を見た
鍵盤の上を自在に操る指を見た こんなに弾けたらなぁ
私の妄想の上では 家にピアノがあって 妻が弾き そのそばで歌う

そしてピアノが弾きたくなり 自己流で必死に練習した
練習曲は いきなり 遠くへ行きたい 右手左手 これは難しかった
少し弾けるようになって 社内でバンドを結成した 素人は私だけだ



以後は上手では無いが 下町のうたごえの伴奏を出来るほどになった
プロではない伴奏とトークは あたたかな皆さんの心で支えられている
歌 そして 歌を通じて知り合った多くの方に感謝して今の自分を生きる


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