漫画では当然のように「ふ」と言いつつ輪がぷかりと浮くのであ
るが、映画では見る機会が少ない。それでも煙草の煙で輪を作るこ
とが出来るのは知られているのであって、しかし具体的な方法を知
る機会はあまりない。
大学生の頃に運転免許を合宿教習で取得した。その同期生十人の
内九人までが煙草を吸う面子であり、中の一人が煙の輪の作り方を
知っており、実際にそれを目の前で見て、どうせ昨日までは見ず知
らずの他人であったし免許を取ったらもう会うこともなかろうとい
う了解の上で発生した三週間以上の修学旅行的騒ぎの体験のひとつ
に、「全員煙草の輪を作れるようになる」という目標があった。
煙草の輪の作り方は彼によると五通りあるそうで、CD程の大きさ
の煙を「ぱっかん」と音を立てて作るのが最も派手で立派なもので
あり、しかしそのやり方は練習中であるとして誰も習得出来なかっ
たが、小さい輪を連続で「ぽぽぽぽぽ」と出す方法は僅か数時間で
ほぼ全員覚えてしまった。
小さい輪の作り方は三通りあって、簡単な順に「頬をとんとんと
叩く」「顎をかっくんと閉じる」「舌で押し出す」「腹筋で押し出
す」がある。煙草の煙の輪の原理は空気の流れを利用したものであ
ると心得ておればよい。点火した煙草の先を上に向けてゆっくり上
下に動かすと極小の輪が見える。これを口で作ればよいわけだ。
煙草の煙の輪を作る時には、煙がある程度濃くなければならない。
つまり一旦肺に入れてしまうと微粒子が肺組織に吸着して吐かれる
煙は薄くなっている。つまり、肺に入れずふかすだけの喫い方で排
出される煙が気持ち良く輪を作る為に必要で、しかしこれを繰り返
していると常人でも確実にえづく。それでも一度こつを掴むと自転
車の乗り方と同じで二度と忘れることはないから覚えておくのも悪
くない。覚えておくと煙草を喫わない者でも冬の呼気で輪が作れる。
さて、輪を作るには煙を吐かねばならないが、息を吐いてはなら
ないのが難しいところだ。息は吐かずに煙だけを出す。口の中に煙
が溜まっていがらっぽいのを我慢して唇を小指一本が辛うじて入る
大きさの丸形に窄める。間抜けな顔になるが最初はこんなものだ。
ここで一切の呼吸を止めて頬をとんとんと叩いてみると、口の中の
煙が少しづつ押し出されて気流の作用で小さな輪が出る。煙のある
限り連射可能で、慣れると十発は続けられる。
これが出来たら次は口の中に溜めた煙を顎を使って押し出す。こ
こでは一層の間抜け面になるが、唇の形はそのままで下顎を下ろし
てから「かっくん」と元に戻す。この時に口の中の容積が拡くなり、
一瞬で縮むからその結果として煙が押し出され、唇の形がうまく窄
まっていれば先程よりやや大きめでより濃い輪が出る。この方法で
は三発から四発程度発射可能だ。
そして次は間抜け面からの卒業だ。唇の形と輪を作るためにその
最中は息を吐いてはならないこと、煙が充満している口腔を急激に
閉じることを心得ると、顔の外形は動かさずに舌で排出を調整して
輪を作る。この先は舌も使わずに腹式呼吸の要領で「っ、っ、っ」
とすれば勢いはないがゆったりとした輪が続けざまに出る。
しかしながら輪を作る場合、煙草がとにかく不味いのであって、
いつも必ず輪を作っているのは格好付け過ぎの馬鹿である。なんと
なくその場を持て余していることの表現としてここ一番で輪を発射
出来るように練習しておけば、行き詰まった会話の糸口として活用
出来る。ただし最近は禁煙が流行しているから相手を選ばねばなら
ない。(こちらのHPより引用→http://www.melma.com/backnumber_83983_844667/)
子供の頃、父にせがんでやって貰った。ハイライトを吸っていた。途中でセブンスターに変わったが。父の膝の上に乗ると、タバコの匂いがした。それが父の匂いだった。
僕も大学生の時、ときたまタバコを吸った。当時、神戸限定発売の「CABIN」を吸っていた。
そうそう、父とお風呂に入った時、タオルを「金魚鉢の逆さの形」にし、空気を溜めて、お湯の中に沈め、タオルを絞ると大きな泡が「ボコっ」と上がって来る事も父に教えて貰った。今、僕が長男や次男にやっている。![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/face2_full_m.gif)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/face2_full_m.gif)
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るが、映画では見る機会が少ない。それでも煙草の煙で輪を作るこ
とが出来るのは知られているのであって、しかし具体的な方法を知
る機会はあまりない。
大学生の頃に運転免許を合宿教習で取得した。その同期生十人の
内九人までが煙草を吸う面子であり、中の一人が煙の輪の作り方を
知っており、実際にそれを目の前で見て、どうせ昨日までは見ず知
らずの他人であったし免許を取ったらもう会うこともなかろうとい
う了解の上で発生した三週間以上の修学旅行的騒ぎの体験のひとつ
に、「全員煙草の輪を作れるようになる」という目標があった。
煙草の輪の作り方は彼によると五通りあるそうで、CD程の大きさ
の煙を「ぱっかん」と音を立てて作るのが最も派手で立派なもので
あり、しかしそのやり方は練習中であるとして誰も習得出来なかっ
たが、小さい輪を連続で「ぽぽぽぽぽ」と出す方法は僅か数時間で
ほぼ全員覚えてしまった。
小さい輪の作り方は三通りあって、簡単な順に「頬をとんとんと
叩く」「顎をかっくんと閉じる」「舌で押し出す」「腹筋で押し出
す」がある。煙草の煙の輪の原理は空気の流れを利用したものであ
ると心得ておればよい。点火した煙草の先を上に向けてゆっくり上
下に動かすと極小の輪が見える。これを口で作ればよいわけだ。
煙草の煙の輪を作る時には、煙がある程度濃くなければならない。
つまり一旦肺に入れてしまうと微粒子が肺組織に吸着して吐かれる
煙は薄くなっている。つまり、肺に入れずふかすだけの喫い方で排
出される煙が気持ち良く輪を作る為に必要で、しかしこれを繰り返
していると常人でも確実にえづく。それでも一度こつを掴むと自転
車の乗り方と同じで二度と忘れることはないから覚えておくのも悪
くない。覚えておくと煙草を喫わない者でも冬の呼気で輪が作れる。
さて、輪を作るには煙を吐かねばならないが、息を吐いてはなら
ないのが難しいところだ。息は吐かずに煙だけを出す。口の中に煙
が溜まっていがらっぽいのを我慢して唇を小指一本が辛うじて入る
大きさの丸形に窄める。間抜けな顔になるが最初はこんなものだ。
ここで一切の呼吸を止めて頬をとんとんと叩いてみると、口の中の
煙が少しづつ押し出されて気流の作用で小さな輪が出る。煙のある
限り連射可能で、慣れると十発は続けられる。
これが出来たら次は口の中に溜めた煙を顎を使って押し出す。こ
こでは一層の間抜け面になるが、唇の形はそのままで下顎を下ろし
てから「かっくん」と元に戻す。この時に口の中の容積が拡くなり、
一瞬で縮むからその結果として煙が押し出され、唇の形がうまく窄
まっていれば先程よりやや大きめでより濃い輪が出る。この方法で
は三発から四発程度発射可能だ。
そして次は間抜け面からの卒業だ。唇の形と輪を作るためにその
最中は息を吐いてはならないこと、煙が充満している口腔を急激に
閉じることを心得ると、顔の外形は動かさずに舌で排出を調整して
輪を作る。この先は舌も使わずに腹式呼吸の要領で「っ、っ、っ」
とすれば勢いはないがゆったりとした輪が続けざまに出る。
しかしながら輪を作る場合、煙草がとにかく不味いのであって、
いつも必ず輪を作っているのは格好付け過ぎの馬鹿である。なんと
なくその場を持て余していることの表現としてここ一番で輪を発射
出来るように練習しておけば、行き詰まった会話の糸口として活用
出来る。ただし最近は禁煙が流行しているから相手を選ばねばなら
ない。(こちらのHPより引用→http://www.melma.com/backnumber_83983_844667/)
子供の頃、父にせがんでやって貰った。ハイライトを吸っていた。途中でセブンスターに変わったが。父の膝の上に乗ると、タバコの匂いがした。それが父の匂いだった。
僕も大学生の時、ときたまタバコを吸った。当時、神戸限定発売の「CABIN」を吸っていた。
そうそう、父とお風呂に入った時、タオルを「金魚鉢の逆さの形」にし、空気を溜めて、お湯の中に沈め、タオルを絞ると大きな泡が「ボコっ」と上がって来る事も父に教えて貰った。今、僕が長男や次男にやっている。
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