出版社/著者からの内容紹介
200万部突破の『子育てハッピーアドバイス』シリーズ最新刊。父親が子育てに関わるための大切なポイントを、マンガを入れて優しくアドバイスする。
「育児をしたいけれど、何をどうすればいいか分からない」という父親の疑問に答えるだけでなく、父親が積極的に子どもに関わることが、いかに重要であるかも教えている。
また、母親の心をいかに支えるかが、父親の子育てで最も大切として、夫婦のコミュニケーションを円滑にするためのポイントを、具体例をあげて解説している。
本書は、子育てに励む母親の気持ちを代弁するとともに、仕事と家庭の間に生きる父親の、率直な気持ちや状況を書かれている。父親だけでなく、夫婦で一緒に読めば、お互いの立場を理解しあい、仲良く、円満な家庭を築くことができる。子どもが明るく元気に育つために欠かせない1冊。
著者からのコメント
ここ1、2年、父親の育児と仕事の両立を応援する動きは、社会に急速に広がりつつあります。
男性の育児休業取得者がいる企業は、2年前の24.9パーセントから54.8パーセントに増え、父親の子育て推進は、「経営にプラス」とする企業も、93.1パーセントに上ります。いい人材を確保し、意欲を高め、生産性を上げるのに、有効な経営戦略と考えられ始めているのです。(日本経済新聞社 ワークライフバランス調査<平成19年>)
しかし、その一方で、多くの父親の実感は、リストラで人員が削られ、よけいに忙しくなって、仕事だけでもういっぱいいっぱい、という声もよく聞かれます。
また、気持ちはあっても、何を、どうすればよいのかわからない、という声も聞きます。父親の立場に立てば、子どもが生まれるまで、父親は、育児について、ほとんど教育を受ける機会がない、という現実があります。おじいさんを見て見習おうにも、これまた時代や状況が違いすぎ、なかなかモデルにはなりえません。
そこで、今、パパとして奮闘中の方、またこれからパパになろうとする人に、これだけは知っておいてほしい、ということを、『ハッピーアドバイス』シリーズの一つとして出すことにしました。
日々の診療の中で、お母さんから聞いたお父さんへの期待、また、お父さんの素敵なアイデア、そして、私自身のささやかな経験(というか、失敗?)から、特に大切だと思うことを、まとめました。
子育てに関わることは、父親にとって、広くいえば、自分の生き方を見直す、大切なきっかけになります。
生き馬の目を抜く競争社会の中で、自分の力がどこまで通用するのか、数字や結果を追い続けるのも、男性として確かにやりがいのあることでしょう。
同時に、遊びとか、ゆとりとか、優劣でなくありのままの価値を認めるとか、損得なしのつきあいとか、仕事とはまた別の喜びが、子育ての中には確かにあります。
子どもと関わる中で、父親自身がいやされ、それがまた明日へのエネルギーとなり、仕事のアイデアにもつながる、そんなことも少なくありません。
子育てに関わることは、決して時間と労力を犠牲にすることではなく、父親の人間性を豊かにし、幸せを与えてくれるものなのです。 この小著を、少しでも、今後の子育てに、家庭円満のために、役立てていただければ幸いです。
「父親」ももちろん、子育てに積極的に介入していかなくてはならない時代だと思う。今の日本の「政治」「社会」「教育」を見ていて、痛感する。血の繋がった子供を育てるのは親の大切な役割だ。