竪抗櫓とは炭鉱で働く人と掘り出した石炭を昇降させるエレベータのような装置があった建物(“ワインディングタワー”という)です。
この櫓下には垂直に竪抗が掘られ、地下450m~600mの石炭層とつながっていました。
福岡空港に隣接する町、福岡県志免町には良質の無煙炭を掘り出すための日本海軍の炭鉱がありました。
その石炭は日本海軍の戦艦の燃料に使われていました。
明治39年に海軍採炭所第5抗として出発しましたが、その後事業を拡大し更に深い層の石炭を採掘するために東洋一といわれる竪抗が掘られ、この竪抗櫓が作られました。
現存している竪抗櫓は日本ではここだけ、世界でもベルギーと中国の計3ヶ所だけになっているそうです。