ふうちゃん本舗

のんびりおじさんの社会科見学

中国の“期限切れ肉”騒ぎ

2014-08-02 07:50:40 | 街を徘徊して


(博多山笠)

中国上海の食品会社への潜入取材によって、変色した期限切れの肉を再利用していたとか、床に落ちたミンチの固まりをそのまま機械に戻していたなどの非衛生な実態がニュースで流されました。
ここまでは中国国内での話ですが、この会社の製品を日本の大手ファストフードチェーン店などが輸入して使っていたので騒ぎが日本にも飛び火しました。
ところで中国の製造工場では殆どを田舎からの出稼ぎ労働者に頼っています。低賃金で使えるからという理由もあります。
機械部品製造などと違って食品製造の場合は従業員の衛生観念の違いがありますので、清潔を周知徹底させるのは容易なことではないと思います(そのような実生活をしていないので意識がない)。
しかしそれにしても完全な管理不行き届きでした。
この告発映像はテレビを通じて繰り返し流されましたが、内容を見て変だなと思ったことがあります。
このような映像が出てしまうと信用失墜から下手したら会社が潰れてしまいますが、会社の不利益となることをなぜ真正面から正々堂々とカメラに収めることができたのでしょうか、隠し撮りではないようなので。
それで思うに、
経営側と従業員との間には軋轢があってそれを潜入取材者がうまく利用した(従業員を味方に付けた)?
出稼ぎの作業員は衛生感覚に乏しく悪いこととは思っていなかった(ただ上の命令に従っていただけ)?
幸いにこの会社は外資系だったので(外資系だったので意識的に潜入した?)批判を受けて潰れてもそれは天罰、それで遠慮ない取材をした(民族系の同業他社も同じようなことをやっている筈だが身内は批判できない)?
いろいろ考えられます。
世間にスクープ映像として公表されたものの、結局は食の安全を考えることよりも中国政府の外資たたきに利用されたような感じがします。
まあ今回のようなことは悠久の歴史を誇る中国ですから即座に全体が改善されることはないと思います。
ところで日本では(マスコミの過剰報道もあり)「やはり中国食品は危ない」との信者を増やしてしまったことは確かでしょう。
これでまた日本での中国食品アレルギー人口が増えました。
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