(唯一、走る飾り山笠)
福岡市内では14基の飾り山笠が展示されていますが、2基だけは他とは違っていることがあります。
1つはソフトバンクホークスのホーム、ヤフオクドームにある飾り山笠。
当たり前ですが「表」がソフトバンク選手の人形、「見送り」が歴史ものとなっています。
しかし他の13基は必ず表が歴史もの、見送りが歴史かアニメなどになっていますのでこの飾り山だけが逆になっています。
もう1つは老舗商店街、上川端通りのアーケード内にある飾り山笠。
飾り山笠は高さが10数mあり大きいので歩道上に作られた山小屋の中で展示されています。
しかしこれがアーケード内での展示となりますので、一つの場所に留まっての展示となるといろいろと不都合が出ます。
それで平等にするために、毎朝早く、店が開く前に1ブロックずつ移動させています。(この山だけ、足に履かせるローラーが用意されています)。
毎日同じ人が見に来る訳ではないので、移動されていることには誰も気づかないと思います。
それからこの飾り山だけは特別で、追い山(最後の日に行われる競争)の時に、距離は短縮されますが公道を走ります。
追い山の時は全部の流れが櫛田神社の境内を回ってから出て行きますが(これを櫛田入りと言います)この、櫛田入りできる飾り山はこの1基だけです。
昔は多くの飾り山が走っていたそうです。
ところでこの“走る飾り山笠”はアーケード外に出ると解放され、高く伸びるようになっています。
(飾り山笠が外に出て走るとこのようになります。右手奥が博多駅)