ふうちゃん本舗

のんびりおじさんの社会科見学

街の移り変わりの早さ、記憶喪失状態になる

2018-02-09 23:06:36 | 街を徘徊して


(バレインタインおみくじ)

先日、ちょっとした用を済ませた時、
若い時に暫く住んでいた4畳半一間の安アパートの近くまで来ていたので、
懐かしさもあって寄ってみました。

ところが大通りの角を曲がったら唖然、
目の前には何もない更地が続いていました。
住んでいた時にはいろんな店があって買い物客で夕方は賑わっていました。

アパートはこの通りから1つ奥まったところにあって、
大家さんは掃除が趣味なのか、しょっちゅう掃除に来ていました。
アパートもなくなっていました。

この何もが無くなったところにぽつんと仮店舗の八百屋があったので、
これはいったい何ごと?と訊いてみました。

「ここは昔の□□通りですよね?」
「今も□□通りですよ」とおばさんが笑いながら答えてくれました。

話しによると、やっと再開発の話がまとまり、
一旦撤退して建物を全部壊したあと小規模ビルなどを建てて、また戻って来るそうです。

前の賑わいが戻るといいですねと言って出ましたが、
好きだったこの通りが、全く私の記憶に無い景色になってしまうのかと思うと複雑です。
しかし、変わるということは、街が生きているという証拠ですから良しとしましょう。

帰り道、ここでのアパート暮らしの時を思い出しました。

部屋はエアコンなどないので外の気温のままでした。
マージャン禁止令もありました。
しかし、いかに音を出さないでやれるかが技術でした。

朝、大家さんが入り口にいるので
泊まりで来ていた彼女が帰れなくなっていて、
脱出の手助けを依頼されたことも。

そう言えばシンナーを吸っていた者もいましたね。
本人からは何故か信頼を持たれていて結構話し相手になっていました。

街の景色では記憶喪失になりますが、こんなことは忘れないようです。