つれづれに 

老いてゆく日々、興味ある出来事に私見を添えた、オールドレディーの雑記帳です。

あきらめなければ夢は叶う!・・・

2015-01-20 | いい話ですね

 あきらめなければ夢は叶う。そうは言っても誰もがそうなれるものでもない。たくさんの挫折や苦労を味わいながらそれを乗り越え、最後まであきらめない強い心と、それを持つための努力は並大抵のことではなかろう。
 毎日毎日、世の中はいやな出来事ばかり。そんな中、あきらめず夢を叶えた2人の男性の話に感動した。こういう話は何度聞いてもいい。心がほっと温かくなってくる。これからの2人の一層のご活躍を願わずにはいられない。(以下、記事を転載) 

 司法試験合格者から採用される判事補が16日、任官する。23~34歳の101人のうち、東京地裁に配属される谷田部峻さん(27)は、高校時代の事故で頸髄(けいずい)を損傷して四肢まひの障害を負いながら、車椅子生活を乗り越えて裁判官の職を得た。「相手の立場になって裁判に携わりたい」と意気込んでいる。
 谷田部さんは宇都宮市出身。野球少年で、「プロ野球選手を夢見たこともあった」。俊足バッターとして1、2番を担った。中学時代は全国大会に出場し、高校は甲子園常連の桐蔭学園(横浜市)に進学。だが3年生の12月、体育で柔道の実技中に頭を強打。一命は取り留めたが、体が動かなくなった。
 中央大法学部へ推薦入学が決まった直後だった。「言葉もうまく発声できない。頭が真っ白になった」。だが、大学入学後の1年間をリハビリに費やし、車椅子に乗れるようになった。大学に戻り、「障害があると動ける範囲は限られる。(進路を切り開くには)専門知識を身につけるしかない」と、司法試験に目標を据えた。法科大学院に進み、司法試験を1回で突破した。
 気負わない素直な性格で、近くにいる人が自然とサポートしてしまうというのが周囲の評だ。司法修習中は、婚約者が身の回りの世話をして支えた。任官後は、地裁の同僚や先輩が細やかな支援を惜しまない方針だ。
 「けがをしたからといって、人の痛みがすぐに分かるわけではない。それでも裁判では僕と似た境遇の人に接する機会があるはず。今は職責の重さを強く感じています」と話す。目標は「人の痛みが分かる裁判官」だ。 

 来年3月に開業する北海道新幹線(新函館北斗-新青森間)。高速車両のハンドルを握るJR北海道の運転士35人の中に、異業種を渡り歩いた末に50歳で夢をつかんだ男性がいる。運転士最年長の安斉宣雄さん(53)。50代での新幹線免許取得は全国でも異例で、「年をとっても諦めない姿を若い人たちに見せたい」と、最新型車両に古参の経験を生かそうとしている。
 
父日出夫さん(81)はSL機関車の運転士で、鉄道マンは小さい頃から身近だった。地元の旭川工業高を卒業する際、旧国鉄を受験しようとしたが視力の基準を満たせずに断念。本州の自動車関連企業に就職した。だが鉄道への憧れは募り、1982年に旧国鉄に転職。運転士の志望者は多く、関連会社で10年以上、コンピュータープログラマーだった。97年ごろに本社異動になると迷わず運転士を志望。この間に視力基準は緩和され、35歳で念願の在来線の運転士免許を手にした。当時、新幹線が通れる青函トンネルは開通していた。だが、自分にとって新幹線は遠い存在だった。
 転機は、2010年から始まった新幹線運転士の社内募集。全道から候補者を募った。体力、記憶力、集中力のどれも自分は若手に劣る。社内試験を突破しても、年齢を考えると乗務期間は5年程度。それでも「一度でも新幹線のハンドルを握って北海道を走りたい」との思いが勝った。
 49歳で受けた1回目は不合格。受験年齢の上限は50歳で後がない。翌年、ラストチャンスに臨んで合格を告げられた。体に力がみなぎった。だが、JR東日本での2カ月間の研修についていけるか、すぐに不安が襲った。新幹線に関する法律など覚えることは山ほど。教官から叱責を受けた。疲れ目や肩こりも加わった。もどかしい思いは夜中まで参考書を開いて打ち消した。そして13年、新幹線運転士の国家資格を得た。
 北海道新幹線の実物車両はまだ見ていない。特急の運転など今の仕事をおろそかにしたくないからだ。年が明け、試験走行で運転席に座る日が迫って気持ちは高ぶる。ソチ冬季五輪の銀メダリストで今も最年長記録を更新し続けるスキージャンプのレジェンド、葛西紀明選手(42)の姿に励まされる。「新幹線の運転席を降りても、若手を育てる立場に回りたい」。新幹線が北海道を当たり前に走る日を見据え、自分の役割をそう自覚している。

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4 コメント

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オールレディさま (suri-riba)
2015-01-20 14:51:16
こう言う実話を読むと「諦めない」が人生を
左右する。なかなか出来る事ではないので
なお拍手を贈りたいですね。
持論の「運命」に委ねる生き方しか
出来ない身が寂しくなってしまいます。
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諦念?を捨てて! (sirousagigamanoho)
2015-01-20 16:14:53
人生の目的を立てる時期は幾つになっても可能なんだ!力が湧いてきますよね。
と言ってもわが身は「努力」「継続」「挑戦」とは程遠い日々。
お手本前に合点して頷くばかり
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Unknown (オールドレディー)
2015-01-21 08:51:52
★suri-ribaさま
1人でできることには限界があります。夢をかなえるためには、恵まれた環境、多くの人たちのサポートも必要でしょう。でも、やはり本人のあきらめない強い意思、そして努力があってこその成功でしょう。本当にいい話ですね。尊敬します。

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Unknown (オールドレディー)
2015-01-21 09:01:33
★sirousagigamanohoさま
夢を持つことさえ叶わない今の若者たち、でもこういう人もいるのです。自分達にもできないことはない、そういう気持ちになって発奮してくれたら、と思いますね。
ババにはもう夢もありませんが、せめて前向きに生きていこうと思います。
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