人生には節目があるといわれる。最近よく見かける「養命酒」のCM、「7の倍数」「8の倍数」というフレーズが気になってサイトにアクセスしてみた。「女は7の倍数、男は8の倍数」年齢は体の変化が起こりやすい要チェックの節目にあたるというのである。これは東洋医学の考え方に基づいたものだそうで、まんざら根拠のないことでもなさそうだ。
そういわれてみれば私も49歳のとき「アレルギーぜん息」を発症し、適合する薬が見つかるまでの10年間、辛い歳月を過ごした。また、アレルギー性鼻炎はあったものの、花粉症は一切関係なかったのに、63歳の春頃から、目のかゆみや鼻水、鼻づまり、くしゃみと典型的な花粉症を発症。昨年からは、秋の花粉症も出てきて、朝からハックショ~ン、ズルズルとうっとうしい一日が始まる。
そして70歳の今年、やはり歳には逆らえず、あちこちガタが来たように思う。先週から、部分入れ歯の金具を引っ掛ける歯が痛みだして固い物が食べられなくなった。引っ越して初めてのことなので掛かり付けの歯医者はいない。どこの歯医者がいいのか分からないので、家から一番近いところを予約した。行ってみると、田舎では珍しく設備の整ったきれいな医院である。大体、田舎の小さな個人病院ではスリッパに履き替えて診察室へ行くところが多いが、ここは土足のままでOK。これはスリッパから水虫が移る心配をしなくていいからうれしい。
レントゲンも機械がぐるっと回って全部の歯が撮影されるという優れもの。看護師さんは3人、いずれも美形で愛想がいい。これで医師の腕が良ければいうことなしだが、それはまだ分からない。当分、通うことになりそうである。ヤレヤレ
それに、ちょっと体調に不安を感じることがあり、検査してみようと思い立った。当地には町立の総合病院はあるが、規模が小さく、診療科目も少ないので敬遠した。この辺の人は隣市の赤穂市民病院か赤穂中央病院へ行くそうである。とくに、赤穂市民病院が多いようだが駅から遠いので、私は赤穂駅に近い「医療法人はくほう会 赤穂中央病院」に決めた。この病院は医師・看護師など職員数約400名という大規模な総合病院で、CT・MRI・X線TV・PET/CT・DEXA(骨密度測定)など最新鋭の設備が整っているそうだ。
この病院では、新患者、再来患者を問わずフリーダイヤルで自分の希望する日時が予約できる外来診療予約システムがあるので便利である。それに、病院内すべてが電子化されているようで何事もすばやい。CT検査の画像も終わるとすぐに担当医師のパソコンのモニター画面に送られ、医師の説明もさほど待たされることなく行われる。他の検査も早くて、よく大病院は時間が掛かるとといわれるが、会計までの処理の素早いこと、2時間も掛からなかった。
それに、一番驚いたのは会計のシステムである。二階からエスカレーターで降りる途中なのに、もう会計ができたと名前を呼ばれる。薬をもらう人は窓口で待たされるが、薬が不要の私は、支払いは自動支払機である。診察カードを差し込むと金額が表示され、お金を入れると領収書とおつり、診察カードが出てくる。田舎の医療機関しか知らないので、このシステムにはびっくり。カルテが電子化されてからは医師はパソコン画面を向いたまま、患者と目を合わさなくなったと言われて久しいが、医療機関の電子化、通信網は急速に進んでいることを知った。田舎暮らしは「井の中の蛙 大海を知らず」である。
ついでに、メガネを作ることにした。近くを見るのには不自由しないが、韓流ドラマの字幕が読みづらくて目が疲れる。メガネ専門店に行って視力検査をしてもらったが、最新機器を使って色々やってくれた。テレビ専用だから1万円くらいでいいのに、結局、韓流ドラマを見るために2万2000円の出費。でも、目の疲れもなくよく見えるのでよかった。
加齢と共に医療費が増えるのは仕方がない。中期高齢者の医療費1割負担はいつまで続くのだろうか。来年度から2割になりそうな気配もあるが、今のうちに悪いところを全部治しておこうかなあ。
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