まばゆいほどの日の光。このところ晴天続きでうれしい。
山に自生しているビワの実がほどよい色に熟れている。人の手に届かない所にあるから鳥たちは安心していられるだろうね。
30日の記事より。児童生徒らへのわいせつ・セクハラ行為で、2020年度に懲戒免職などの処分を受けた公立小中高校と特別支援学校の教員は少なくとも186人に上るという。19年度の273人から約3割減ったが、新型コロナウイルスの感染拡大に伴う一斉休校期間を悪用した事案もあり、教員によるわいせつ問題の根深さが改めて浮かび上がった。
処分を受けた教員186人のうち、懲戒免職となったのは109人。教え子など18歳未満の子供に対する行為で処分されたのは100人に上った。
20年度は全国で一斉休校の措置が取られたことが影響したとみられ、休校期間中に長距離移動をして児童へのわいせつ行為に及んだり、SNSを使って生徒を呼び出したりした教員がそれぞれ懲戒免職となったケースもあったという。
この記事を読んで情けなくなった。1950年代、ちょうど私が小中学生のころには「教師は聖職者」と言われ、尊敬され信頼されていた。が、「聖職者」という枠に嵌め聖人扱いするから、反って歪んだ教師を作り出し、罪を犯す教師を増やしているのではという声もあったという。
今では「聖職者」という言葉は死語となった。そしていつ頃からか「教師もただのサラリーマン」で、尊敬や敬意、信頼などの対象にはならない「ただの人」となってしまった。さらに昨今は、わいせつ・セクハラ・盗撮、万引きなどの罪を犯す教師も珍しくなくなった。何ということだろう。
これは単に教師の資質の問題ではない。とくに性犯罪事件を起こす者は、数十年以上かけて作られた性格による。性指向は生まれつきのものでそう簡単に変えられるものでないという。
性問題行動は「たまたま」「衝動的に」行われるものではなく、次の4つの壁を越えることで起こしてしまうという。
1 動機の壁 (定義)性的に行動したいという思いにつながる満たされない気持ちや状態の解消
2 内的壁 (定義)「やってはいけない」などの人間にある「良心」
3 外的壁 (定義)被害者と2人だけで接触しないなどの外的環
4 被害者の抵抗(被害者の壁)(定義)被害者に接触した場合の被害者の抵抗
要は強い意志や自制心が必要ということだが、自分の感情をコントロールするのはそう簡単なことではない。
余談だが、現在の教育職員免許法では、わいせつ行為で教職員免許を失っても、3年たてば免許を再取得して再び教壇に戻ることができる。だがこの度、それができない新法が成立した。
新法では、免許の再交付が不適切だと判断した場合に、再交付を拒否する権限を教委に与える。教委には「人を見る目の確かさ」が要求されるわけだが、しっかりと責任を果たしてもらいたい。
子どもたちがのびのびと安心して勉強し遊べる学校でなければならない。教員への道は「超狭き門」であってしかるべきだ。
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