6月1日、第59回航空自衛隊防府南基地開庁記念行事が開催された。今年4月、姪の長男が入隊し、現在、教育訓練の真っ最中である。
31日、姪と次男、祖母(私の姉)とともに、午後7時5分の新幹線で新山口へ、その日は駅前の東横インに1泊。翌朝、電車で防府駅へ、そこからタクシーで約15分ほどで南基地に到着。ゲート付近は物々しい警戒態勢である。
会場の中央訓練場に行くと、中央に紅白の幕を張った観閲台があり、招待客、隊員家族用の仮設スタンドが儲けられている。あいにくの曇天だが、訓練場の両脇には見物客が大勢立っている。
この日は、3月末に入校した学生1200余人が2ヶ月の訓練成果を観閲行進で披露するそうで、すでに正面に整列している。音楽隊を先頭に、観閲指揮官である、初の女性第1教育群司令・塩見泰子1等空佐の乗ったジープが続く。自分の号令一つで1200余人が動くというのは、いい気持ちだろうなあ。カッコいい
今回は「躍動~若い力が日本を元気~」がテーマだとのこと。中でも女性隊員の多いことに驚く。観閲行進でも一回り小さい体ながら、男子と同じ黒の制服に身をつつみ、銃を片手に勇ましく掛け声を発しながら行進する様子は頼もしい。
午前中の行事が終わり、それぞれ子ども達の居室に行き、一緒に弁当を食べる。あらかじめ家族の参加人数と弁当の数は書類で申告ずみで、弁当代は本人の給料から差し引かれるらしい。ごちそうさま
居室は病院の大部屋と変わりない。6台のベッドとロッカーがあるのみで、テレビもパソコンもない殺風景なものである。姪の長男は3年間野球部の寮生活で集団生活は経験済みだからまだいいが、自由気ままに過ごしてきた若者は馴れるまで大変だろう。きれいに畳まれた寝具にびっくり。洗濯もシャツのアイロン掛けも自分でやるという。みんな礼儀正しくて気持ちがいい。
観閲行進が終わった頃から雲行きが怪しくなって、とうとう本降りになってきた。午後は航空学生の「ファンシードリル」展示。ファンシードリル(Fancy Drill)とは、軍隊の反復練習(Drill)をショー向けに華やかにしたものだそうで、全員の息があってなければこの演技は成り立たない。
画面を見ても雨脚の速さが分かるだろう。 一糸乱れぬすばらしい演技に、傘が邪魔で拍手ができないことを申し訳なく思う。
次は課程学生による自衛隊体操訓練展示。雨の中、1200余人の若者が躍動する様は圧巻である。
装備品展示。地対空誘導弾ペトリオット(広域防空用の地対空ミサイルシステムのMIM-104パトリオットのこと。日本の自衛隊などの政府公式資料ではこの表記となっている)など、めったにみられない装備品があって、模擬射撃も見せてくれた。
このGWに10日間の休暇があり親元に帰ってきた。その時の話では、4月10日の入隊式後、1ヶ月も経たないうちにもう25人ほどが辞めていったとか。GWの帰省にあたっても上官から「もう帰りたくないと思っても、一度は帰隊してきちんと手続きを終えて辞めるように」とお達しがあったという。訓練は相当厳しいようだが、泣きながらでもついてゆく女性隊員の根性には感心したという。
自衛官候補生は11週間、一般曹候補生は14週間で航空教育隊での生活が終わる。卒業後、各隊員は各術科学校に入校し、さらに専門の教育を受けることになるそうだが、みんな落伍者にならないように頑張って。
厳しい訓練生活を乗り越えた(軍隊での反復練習の凄さは戦後、出版された沢山の戦争文学が物語っています。)
若人の凛々しい演技におもわず画面に向かって大きな拍手を繰り返していました。自己の意志決定、選択、決心、一糸乱れぬ演技から伝わる若人の力強い決意はどっぷりぬるま湯につかったような日々を送る老女にも、大きな
激励です。素晴らしい映像を有難うございました。
立派な甥御さまの行く末に幸有らんことを
またまた古いブログを見てくださって有難うございます。
現在、彼は3ヶ月の教育期間を終えて、7月から福岡県築城基地へ赴任しました。
そこで自分の希望する進路を選択し、新たに専門教育を受けているそうです。なかなか厳しいそうで、よく叱られるとか。
彼の本来の目標はヘリのパイロットでしたが、軽い色弱があることで断念せざるを得なくなったようです。
身体的欠陥は自分のミスでもないのに進路を閉ざされて、当初は相当落ち込んでいたようですが、少しでもヘリに関わる仕事をしたいと整備係を希望し目下頑張っているそうです。
応援ありがとうございます。