『現代ビジネス』に掲載された記事だが、熊本地震で、災害時の報道のあり方が注目されているという。並んでいるのを割り込んでガソリンを入れた関西テレビの中継車。夜なのに明るいライトで被災者を照らして睡眠を妨げる日テレ。被災地で食料が手に入りにくいを承知の上で、弁当を現地調達して、批判を浴びた毎日放送の記者もいたとか。マスコミ各社のヘリコプターの音がうるさく町内放送が聞こえないという苦情。炊き出し現場や被災物資の運搬に障害になっているマスコミ等など、SNSにはこうしたマスコミと被災者の間のトラブルが画像付きの実例でたくさん投稿されているそうだ。今はほとんどのことはネットで知ることができる。テレビや新聞は、現在の状況を正確に、国民が知るべき必要なことだけを伝えてくれればいと思う。
いつも思うのだが、どうでもいい質問をするレポーターの多いのにはあきれる。悲しみに打ちひしがれている人に向かって、「今のお気持ちは?」だって、馬っ鹿じゃなかろうか。レポーターも生活が掛かっているから必死なのは分かるが、人の心に土足で踏み入るような真似だけはやめてほしい。
話は変わるが、熊本地震では、多くのボランティアが各地から集まっているそうだ。いつものことながら人のために尽くすという立派な志には頭が下がる。また、各界の著名人からも寄付や物資の支援が寄せられているというのは喜ばしいことである。
22日、テニスの錦織圭選手が寝具のマットレス1000枚を寄付。
24日、登山家の野口健さんが狭い避難所や車で寝泊まりを続ける人たちに利用してもらおうと、全国から寄付されたテントを熊本県益城町に設営。
また、SMAP中居正広が24日、被災者300人以上が避難している熊本市立長嶺小学校でお忍びの炊き出しを行い、マッサージチェア1台と電動足もみ器3台のほか、子供向けのおもちゃを贈呈したという。
25日、マリナーズの岩隈久志投手は、被災地支援のため熊本県に2000万円を寄付したいう。彼は、東日本大震災が起きた11年には1勝につき10万円の寄付活動を実施。メジャー移籍後も被災地での野球教室をはじめ、復興支援活動に関わってきた。14年には三陸鉄道の社員や沿線の住民らをメンバーとする草野球チーム「三陸鉄道キットDreams」のGMに就任。草野球日本一を目指し、バックアップを続けているという。
また、2011年には岩隈投手の寄付で、アフリカのケニア、ウガンダ、タンザニアの3カ国に計8基の飲料用貯水タンクが建設されたという。社会貢献活動に高い関心を持つ彼は、06年から公式戦1勝ごとに10万円をボランティア団体「日本ハビタットフレンズ仙台」に寄付。これまでミャンマーの子供たちに給食費の支援などを行ってきたという。誰にでも真似のできることではない。彼の人間性のすばらしさに感服、野球界でのさらなる活躍を応援したい。
ビックリというかあきれたというか、熊本地震への政府の緊急支援23億円はヤンキース・マー君の年棒2200万ドルと同額だとか。すごい! が、そんな高給取りマー君の被災地支援というニュースが聞こえてこないのが残念である。
奥床しさが日本人の誇りであったのに、一体いつ頃から廉恥心を失ったのでしょう。
さもしい人間集団に読ませたい磯田道史著
「無私の日本人」
一部の、ネットではしゃぎ過ぎる人達にも。
岩熊投手の何年も続ける行為に頭が下がる。
この記事は一服の清涼剤、日本人も捨てたものではない
一向に揺れがやまない熊本地震。だからこそマスコミも群がるのでしょうが、これが終息したらもうそれまで。次の話題へと移るのがマスコミの習性です。
岩隈投手のような善行を伝え、ボランティア精神を広く知らしめ、多くの人が後に続くように願っています。それにはマスコミの協力は欠かせません。明るい話題、うれしい話題で元気が出てくるものです。
「なんちゅう質問するの?このバカもん」と
カッカしてしまう事が最近あり、スポーツの
レポーターでも「武士の情け」も知らぬ若造
に“もういい 下がれ!」と一人で呟いています。
レポーターもある程度の学力、常識、経験を積んでいないと、いい質問もいい回答も出ません。何が何でも話を聞こうと焦るのでしょうが、相手の身になって質問してほしいですね。
最近はレポーターも知らない人ばかりで、何十年もやっている老練なレポーターの姿が見えなくなりましたね。