つれづれに 

老いてゆく日々、興味ある出来事に私見を添えた、オールドレディーの雑記帳です。

コロナで年金が削られる!・・・

2021-02-04 | どう思いますか

 昨日の朝刊に週刊ポストの発売予告があり、冒頭に「コロナで年金が削られる」という記事があった。とかく週刊誌の記事は「不確実で誇張された表現」が多いというのは百も承知だが、事は年金に関する記事だ。詳細が知りたくてネットで検索、抜粋してまとめた。
 政府はドサクサ紛れにさらなる“給付カット”を進めようとしている。ターゲットになるのは約4000万人の年金生活者である。
 すでに周知のことだが、2021年4月分(6月支給)から年金が「0.1%」減額される。厚生年金のモデル世帯(夫婦で年金の月額約22万円)では1か月あたり228円、国民年金の満額受給の人は月66円減額される。
 しかし、2022年からはもっと大幅に減らされる。年金制度には「物価スライド」という仕組みがあり、原則として消費者物価が上がった時は年金が増え、物価が下がれば年金も減らされる。物価の変動があっても、年金生活者の生活水準を一定に維持できるようにする制度だった。
 それが2004年の年金改革で、物価が上がった時は年金の上昇分を低く抑える「マクロ経済スライド」という制度が導入されたが、インフレの時はカットされるが、物価が横ばいなら年金は減らされることはなかった。ところが、昨年の消費者物価の変動率はプラスマイナスゼロなのに、「現役世代の賃金が下がったから」という理由で年金が減らされた。
 また2016年の年金改正で、制度の支え手である現役世代の負担能力に応じた年金給付にするという理由で、物価より実質賃金が下がった時は賃金のほうに合わせて年金を減らすように制度改正された。
 年金の計算に使われる実質賃金の変動率は3年分で計算され、今回の年金減額はコロナ前の2017~2019年に、いわゆる消費税増税不況で給料が下がった分が反映されたものだ。実質賃金が大きく下がったのはその後、昨年(2020年)からのコロナ不況で、賃金の大幅低下に伴う年金減額の実施は、来年以降になる。
 コロナの感染拡大で全国の企業で残業カットやボーナスカット、休業などが広がり、昨年から実質賃金が大きく下がっている。今年も1月から緊急事態宣言が出ているからこの傾向は続くだろう。そうなると来年、再来年と続けて年金が大きく減らされることが懸念される。
 どのくらい減らされるのか。仮に、コロナ不況が反映された実質賃金変動率がマイナス1%となれば、来年6月の支給分から夫婦の年金額は1か月あたり約2200円、マイナス2%なら毎月約4500円が削られることになる。
 これほどにはならないとしても、年金は徐々に削られるだろう。今年度は新型コロナウイルス対策のため、国債の新規発行額は100兆円を超えた。国の債務超過の規模がさらに膨らめば、将来世代の負担が一段と重くなる。税収は大幅に減収するだろうし、そうなるともうターゲットになるのは年金生活者以外にないということらしい。

 昨今はイヤなことばかりで気分が落ち込む。そんな中、いくつかの心温まる記事もあった。読んでいると気持ちがホッコリして、しばしコロナを忘れられた。
 ◦登校中、助け求める女性が 班長の小6は学校へ走った
 ◦「起き上がれない…」水路に女性 中学生は足首まで泥に
 ◦遊びたがる子に「家の近くの公園は?」 中3が迷子救う
 ◦教室で男児が心肺停止 先生とクラスメートの15分間
 ◦深夜に1人雪まみれの女性…祖母と同じ?声かけた会社員

コメント (4)    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 「如月」は春の季語・・・ | トップ | 菅総理の発言はおかしい!・・・ »

4 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
搾り取りはお手のもの (sirousagi gamanoho)
2021-02-04 16:57:53
物価スライド?からマクロ経済スライドへ!そして年金改正で下がった賃金に合わせて年金を減らす!
細部に亘り国民の負担は重くなるばかり、なんとでも理由を付けて減って行く「ねんきん」よ
膨大な借金返済を担う将来の世代の事を思えば
ある程度致し方ありませんね。
新札切り替えのどさくさに紛れて、預金(円)封鎖!なんて悪夢が甦ることに比べれば
1946年ほんのひと昔前!
時代背景は違っても国家権力は共通思考。
返信する
Unknown (オールドレディー)
2021-02-05 09:44:41
★shirousagi gamanohoさま
政府は法を盾に否応なく実施します。国民の声など無視です。まあそれでも何とか暮らして行けるなら文句は言いません。が、それならそれで政治家にも襟を正してもらいたい。上級国民などと呼ばれるほど、政治家に特権などあろうはずはないのです。
総理が変わっても、結局何も変わらない。それでまた大金を使って選挙ですか? いいご身分ですよね。
返信する
オールドレディさま (suri-riba)
2021-02-06 16:22:34
どうしましょ。やっぱり最後は「年金」で辻褄あわせ。でも仕方ないですね。安い税金でおねだりばかりしてきたツケが積もり積もって今の状態。
若い人たちが「年金」などもう死体と言い切っていますものね。それに、医療費も老人に遠慮しないで若者と逆転してもいいくらい。90以上生きて社会貢献は無理ですからね。もうこれ以上若い人たちに負担かけたくないです。
返信する
Unknown (オールドレディー)
2021-02-06 18:23:52
★suri-ribaさま
今の年金額と10年前の年金額とを比べてみたら、10年間で3000円ほど減っていました。医療費など使う額は若者以上、このくらいの減額なら我慢しなければ…。コロナ禍でも変わりなく暮らしているのは高齢者だけですものね。税金も払わないのだから文句は言えません。
返信する

コメントを投稿

どう思いますか」カテゴリの最新記事