今年2月、JAXA(宇宙航空研究開発機構)は火星の衛星・フォボスに無人探査機を着陸させ、岩石試料を地球に持ち帰る計画を公表した。2024年打ち上げ、2029年に帰還する計画だという。
また9月には、日本の探査機「はやぶさ2」は、小惑星の砂が入ったとみられるカプセルを今年12月に地球に帰還させたあと、さらに11年かけて直径30メートルほどの別の小惑星に向かう。12月で予定の任務は完了するが、燃料が余るため別の天体観測に挑むことにしていたという。燃料が余るから別の天体を、それも11年かけて…。それには多額の費用と人員が必要となるが、すべて国民の税金が使われるのである。
昨今、宇宙開発はめざましい進歩を遂げ、今や月や火星へ行こうという時代である。アメリカのNASAでは今年4月、有人月面活動「アルテミス計画」を発表。2024年までに成功させ、その先には民間企業も参加して月面基地を建設し、人が住む月面経済をつくり上げる計画だという。
この計画に日本も参加するそうで、文部省はJAXAの来年度予算の概算要求で、過去最大の2800億円を盛り込み、そのうち809億円を投じるという。地球が狭くて人の住む場所がないわけでもないのに…ネ。
そして28日、JAXAは2030年代半ばにも月面に燃料工場を建設し、広範囲の探査を目指す構想を明らかにした。日本主導で月面に眠る水から燃料の水素を製造。上空を飛ぶ基地との行き来や月面移動に必要な動力を得る。地球から燃料を輸送する手間や費用を減らす狙いがある。
これらの記事を読んで、科学にうとく、まったくのド素人の私が、失礼を承知で言わせてもらえば「それがどうした?」。その方面の研究者にとっては重要なことかもしれないが、これらの宇宙開発は私たちの生活にどう影響するのか? どういうメリットがあるのか? 凡人の悲しさで、すぐに損得勘定に結びつけて考えてしまう。
通常のロケット打ち上げ費用は100億~200億円とも…。1回打ち上げに失敗したらどれほどの損失が生じるか、考えるだけでも恐ろしい。
ちなみに、宇宙開発を実施している一般的な理由は次の三つだそうだ。
① 生活に役立て、生活をより豊かにし、地球文明を発展させる
② 美しい地球を子孫に引き継ぐ
③ 宇宙の謎を解明し、生命を探す
誰が考えたのか知らないが、今の状況下では、あまりに現実からかけ離れているように思えてならない。
これまで宇宙には、軍事衛星、偵察衛星、通信衛星、放送衛星、地球観測衛星、気象衛星など、たくさんの人工衛星や探査機が打ち上げられている。これらは天気予報や位置情報サービスなど、私たちの生活に必要不可欠のものということは分かる。が、私は宇宙にはあまり興味がない。子どものころは宇宙という言葉さえ知らなかったし、空の月や星は、単に観察、鑑賞の対象でしかなかった。
しかし、今から51年前の1969年7月20日、アメリカのアポロ11号が月面着陸するという歴史的瞬間をテレビで見てびっくり! そして翌年の1970年3月に開催された「大阪万博」で、月から持ち帰った「月の石」が一般公開された。
アメリカ館の入り口で2時間以上並んでようやく入館したが、館内は「立ち止まり禁止」に「カメラ撮影禁止」、歩きながら横目でチラっと見ただけ。その「月の石」はというと、そこら辺に転がっているタダの石ころと同じ、何の感慨もわかなかった。あれ以来、満月を見ても「ウサギが餅をついている」なんてロマンはすっかり消えてしまったネ。
次々と計画される宇宙開発に、国民の税金を湯水のように注ぎ込むが、どうせなら未知の世界を探究するより前に、私たちの生活に密着した分野の研究開発を最優先してもらいたい。先ずは新薬や医療機器の開発だろう。現に今、全世界の国民がコロナ禍に苦しんでいるのに、たった一種類のワクチンすら開発できないでいる。こんなときに月だの火星だのって、現実と離れた夢の世界の話など聞きたくもない!
地球を飛び出して宇宙の住みやすい所に移住するしかありません。
巨額の資金を出して宇宙開発して何になると思っている方も多いと思いますが、それは違います。
宇宙から降ってくる。科学技術は半端ではありません。
私たちが日常何気なく使っているインターネット、携帯電話は宇宙開発あってこそなのです。スマホでゲームなんて出来るのも宇宙技術がもたらしたものです。決して無駄なことをやっているのではありません。
そして現代の科学技術の進歩によって手軽で便利な日々の暮らしに繋がってゆきます。
亀さまが指摘されているスマホやゲームも。
太陽系から銀河系へ、それが多額の費用散財と反対意見もあろうかと理解範囲ですが
固定した地球から、今も膨脹続ける大宇宙の中の小さな存在を認識して広い心で受け止めたいです。
高齢者こそ未来への夢は大きく!
これほど科学の発達した地球より、より優れたところが宇宙にあるでしょうか。何十年も前から研究されていても成果はそれほどでもありません。
富裕層の道楽で月や火星に行くのは自由です。宇宙に夢をもつこともいいでしょう。人それぞれ考え方は違うでしょうから、一概には言えませんが、私はこれ以上の宇宙開発はもう結構、月を眺めて美しいなあ、そう思うくらいでいいです。
人工衛星で便利な世の中になって、これ以上の科学の進歩で何を求めているのか、ド素人には分かりません。
今、世界的に人口が減っています。地球が人が住めなくなるような悪条件になったなら宇宙だって同じではないかと…。宇宙開発は自然の摂理に反することになりませんか?
私は月や星は昔のように眺めて楽しむもの、自然のままであってほしいです。
宇宙の不可思議!の一端を是非覗いてください。
身近な問題提議も大切ですが、人間も自然界の一部だと思えば一概に否定するだけでなくちょっと心寄せるのも乙なものですよ。
興味なければスルーしてくださいね。
お節介ばあさんsirousagiより
せっかく教えて下さったけど、昔から科学は苦手。、ニュートリノだなんだと聞いてもああそうか、と思うくらいです。
もう現実的なにしか興味がない、無味乾燥な年寄りになりました。ごめんなさい。