先月の中ごろか、イギリスやアメリカの心理学研究者たちの間で、「金縛り」の正体を解明する研究が始められたという記事を読んだ。
「睡眠麻痺」、いわゆる「金縛り」は、「目を覚まし、意識はあるのに、動くことはできない。胸の上に何か邪悪なものがのしかかっているようだ」という体験をいうらしい。ウィキペディアによれば、『本来は仏教用語であり、その転用である。不動明王が持つ羂索(けんさく)の威力により、敵や賊(転じて煩悩)を身動きできないようにする密教の修法である「金縛法」(きんばく・かなしばりほう)を由来とする。』とある。
標準的な医学的説明は、「夢の世界で覚醒した」というものだそうだ。私も10年くらい前に、何回となくそれに似た体験をしたことがあるが、たしかに自分では目が覚めていると思っているのである。
その頃、夜寝る前の戸締りに異常とも思えるくらい神経質になって、寝る前に確かめ、ベッドに入ってしばらくしてまた確かめに起きるという状態だった。それが意識の底にあるのか、眠りに入ってからも戸締りを確かめに起き上がろうとする自分がいるのだが、どうしても体が動かない。また、夜中に何かが胸の上にのしかかってきて、それから逃れようとあがいている最中に目が覚めたということを何度も体験した。
専門誌に発表された論文によれば、「その前兆として、暗く低い音調の幻聴を耳にすることが多い。およそ1~3キロヘルツのザワザワとした、強い圧迫感を伴う独特の前駆症状の数秒後に全身の随意運動が不可能となるとされる」とあるそうだが、たしかに私の場合もそのとおりだった。
風の音のような、なんともいえないざわざわした音が聞こえて、強い圧迫感を感じ、徐々に「金縛り」状態になる。そうかと思うと、その風にさらわれて体が窓から戸外へ飛んで行ってしまうということも何度かあった。そして、悲鳴をあげた自分の声で目が覚めるのだが、実際に声を出したかどうかは分からない。おかしなもので、何度もそういう体験をすると、眠っていて前兆を感じるようになると、「あっ、またなるな」と思って身構えている自分がいる。夢のなかで第3者的な目で自分を見ているという現象は不気味である。
最近は、戸締りは寝る前に一度は確認するが、以前ほど気にしなくなった。そのせいか、このような体験はすることはなくなった。だが、眠る前に観たテレビとか読んだ本の内容が強烈だったりすると、それに関連したような夢を見ることがある。やはり、「金縛り」もそれと同じように、その時の精神状態が影響するのだろうと思う。
この体験をうまく表現することは難しい。また、夢から覚醒した時の怖さ、不気味さは誰にもわからないだろう。当時は、私の精神状態がおかしいのか。それとも、その頃、住んでいたアパートはその昔、材木置き場だと聞いていたので、樹木に宿る精霊“木の精のたたり”か、なんて非科学的なことを考えたりした。だが、この奇妙な現象は、人口の約半分に、少なくとも一度は起こるようだといわれていると知って安心した。
この記事を読んで数日後、録画しておいたホラー映画『ボルダーガイスト』を再生した。元墓地を造成・開発した住宅団地に住む営業マン一家が、次々と起こる怪奇現象に恐怖のどん底に陥れられる。この団地は、業者の手抜きで、埋葬されている遺体は置いたまま墓石だけを移転し造成した住宅地だったのである。やがて、地下に眠る遺体の霊たちが目を覚ましてぞろぞろと現れ、ものすごい破壊力で、最後には轟音と共に家が倒壊していくという、“霊のたたり”を描いたホラー映画である。
「金縛り」のように心理学的・医学的に解明できるものと違って、“霊”の存在は、信じる信じないかは本人の心、宗教心の問題だと思っていた。それに、どちらかといえば私は宗教心に欠けていて、“霊”など信じない方であったが、「金縛り」を体験してからは、少し“霊”の存在を信じる気持ちが生じている。
「睡眠麻痺」、いわゆる「金縛り」は、「目を覚まし、意識はあるのに、動くことはできない。胸の上に何か邪悪なものがのしかかっているようだ」という体験をいうらしい。ウィキペディアによれば、『本来は仏教用語であり、その転用である。不動明王が持つ羂索(けんさく)の威力により、敵や賊(転じて煩悩)を身動きできないようにする密教の修法である「金縛法」(きんばく・かなしばりほう)を由来とする。』とある。
標準的な医学的説明は、「夢の世界で覚醒した」というものだそうだ。私も10年くらい前に、何回となくそれに似た体験をしたことがあるが、たしかに自分では目が覚めていると思っているのである。
その頃、夜寝る前の戸締りに異常とも思えるくらい神経質になって、寝る前に確かめ、ベッドに入ってしばらくしてまた確かめに起きるという状態だった。それが意識の底にあるのか、眠りに入ってからも戸締りを確かめに起き上がろうとする自分がいるのだが、どうしても体が動かない。また、夜中に何かが胸の上にのしかかってきて、それから逃れようとあがいている最中に目が覚めたということを何度も体験した。
専門誌に発表された論文によれば、「その前兆として、暗く低い音調の幻聴を耳にすることが多い。およそ1~3キロヘルツのザワザワとした、強い圧迫感を伴う独特の前駆症状の数秒後に全身の随意運動が不可能となるとされる」とあるそうだが、たしかに私の場合もそのとおりだった。
風の音のような、なんともいえないざわざわした音が聞こえて、強い圧迫感を感じ、徐々に「金縛り」状態になる。そうかと思うと、その風にさらわれて体が窓から戸外へ飛んで行ってしまうということも何度かあった。そして、悲鳴をあげた自分の声で目が覚めるのだが、実際に声を出したかどうかは分からない。おかしなもので、何度もそういう体験をすると、眠っていて前兆を感じるようになると、「あっ、またなるな」と思って身構えている自分がいる。夢のなかで第3者的な目で自分を見ているという現象は不気味である。
最近は、戸締りは寝る前に一度は確認するが、以前ほど気にしなくなった。そのせいか、このような体験はすることはなくなった。だが、眠る前に観たテレビとか読んだ本の内容が強烈だったりすると、それに関連したような夢を見ることがある。やはり、「金縛り」もそれと同じように、その時の精神状態が影響するのだろうと思う。
この体験をうまく表現することは難しい。また、夢から覚醒した時の怖さ、不気味さは誰にもわからないだろう。当時は、私の精神状態がおかしいのか。それとも、その頃、住んでいたアパートはその昔、材木置き場だと聞いていたので、樹木に宿る精霊“木の精のたたり”か、なんて非科学的なことを考えたりした。だが、この奇妙な現象は、人口の約半分に、少なくとも一度は起こるようだといわれていると知って安心した。
この記事を読んで数日後、録画しておいたホラー映画『ボルダーガイスト』を再生した。元墓地を造成・開発した住宅団地に住む営業マン一家が、次々と起こる怪奇現象に恐怖のどん底に陥れられる。この団地は、業者の手抜きで、埋葬されている遺体は置いたまま墓石だけを移転し造成した住宅地だったのである。やがて、地下に眠る遺体の霊たちが目を覚ましてぞろぞろと現れ、ものすごい破壊力で、最後には轟音と共に家が倒壊していくという、“霊のたたり”を描いたホラー映画である。
「金縛り」のように心理学的・医学的に解明できるものと違って、“霊”の存在は、信じる信じないかは本人の心、宗教心の問題だと思っていた。それに、どちらかといえば私は宗教心に欠けていて、“霊”など信じない方であったが、「金縛り」を体験してからは、少し“霊”の存在を信じる気持ちが生じている。
意識は有るのに、身動きしようとしても動けず、声を上げようとしても全く上げられない状態が続き、恐怖に駆られて足掻くことしばし、やっと現実に戻った、という感じでした。 その後で誰かに(身体は眠っているのに意識は目覚めている状態)と聞き、何となく納得したような気がします。 人それぞれに感性の発達している部分が違うので、本当はなんとも言えないのですが。 私は臆病なので、ホラーはテレビも映画も観ないし、それに関係した本も読みません。 現実は辛いので、ひたすら平和やハッピーエンドに憧れます。 霊の存在は信じる時の方が多いですが、信じない時もあり。
でもオーラは観たこと何度か有るんですよ。 オレンジ、グレー、黒。人の心の状態に関連していました。 この世には解明出来ない不思議が沢山有ると思っているので、自分で感じられないものを否定する気にはなれません。
この世の中には不思議なことがたくさんあるようですね。非科学的と笑えるうちはいいのですが、自分が体験するとまったく否定することはできません。
人間の頭脳のメカニズムは一人ひとり違うでしょうし、解明できることでもありませんから、これは永久に謎ですね。
霊の存在を信じるかどうか、私もその時々によりますが、霊という言葉がちょっと不気味な感じで、怖いいうのが先にたちます。
金縛りは、実際に起こるということをよく聞きますが私はなったことはありません。
なったとしても、そういう状態に自分がなるかも知れないという不安が起こす自己催眠だと思っています。
また、津波に遭うとかの恐ろしい夢を見て、心拍や呼吸数が異常域に上がっているときに目覚めると直ぐに体を動かしたいのに思うようにいかないですが、それは体が寝ているのに脳だけが恐怖で目覚めパニックになっているためと考えています。
夢の内容が恐怖だけに脳は記憶からシャットアウトしようとするので訳がわからずこのように目覚めた状態も金縛りに似ていますね。
何でも科学的に解明しようとするのは、職業柄なのですが あまり夢の無い人間ですね。