8日、野田首相は「国民の生活を守るために、3、4号機を再稼働すべきだというのが私の判断だ。立地自治体のご理解をいただき、再稼働の手続きを進めたい」と述べ、福井県の同意が得られしだい、再稼働を決める考えを表明した。安全の確保は当然のことであるが、今の時代に絶対に安全といえるものはないし、人間が作り出したものに絶対の安全を求める方が無理というものだろう。
これに対して、民主党の国会議員117人が「今年の夏は節電で乗り切る」などとして、首相らに再稼働への慎重な対応を求める署名を提出した。署名には、小沢元代表のグループなど、消費増税に反対する議員が多く加わっているという。どうせ、次期選挙を念頭に国民ウケを狙ったパフォーマンスだろうが、しかし、政治家がこんな危機感のない発想でいいのだろうか。
大体、これまで電力の3割を担ってきた原発を一気に停止させて、何の支障もなく凌いでゆけると考える方がおかしいのである。一口に節電といっても、置かれた状況によって受けるダメージは大きく違う。一般家庭では節電で電気料金が減ったと喜んでいればすむ。が、原発絡みで生計を立てている人たちにとっては死活問題である。また、電気代値上げによる産業空洞化・雇用激減・国民経済縮小・失業者増大といったリスクは、いずれは国民の生活に跳ね返ってくることも予測できる。
政治家は、信念を持って発した言葉は、どんなことがあってもぶれてはならない。選挙めあてに耳障りのいいことばかりいう政治家より、国民の反発を恐れず、消費増税や原発再稼動を決断した野田首相の勇気は評価したい。
同じ日、橋下大阪市長は、計画停電が実施された場合の市民生活への影響を検討したうえで、「病院はどうなるのか、高齢者の熱中症対策はできるか。そう考えると、原発事故の危険性より、目の前のリスクに腰が引けた」と述べた。あれほど強硬に再稼動に反対し、民主党政権への「倒閣宣言」までした橋下市長の豹変ぶりには驚く。また「建前論ばかり言っていても仕方ない」の発言は、これまで「建前論」でモノを言っていたことを認めたことになるが、要するにこの人も、選挙めあてに“大ぼら”を吹いていただけなのか。こんな重大事を建前で論じられてはたまらない。
元東京地検特捜部副部長で弁護士・若狭勝氏の【橋下市長は“原発再稼動”容認の説明を!】という記事があるが、なかなかおもしろい。
【大飯原発再稼働に関し、橋下徹大阪市長が「建前論ばかり言っていても仕方ない。事実上の容認ですよ」旨述べ、再稼働容認を認めた。同市長は、これまで、安全性の確保ができない以上、同原発の再稼働は認めない、再稼働するのなら民主党政権を打倒する旨宣言していた。なぜ、容認になったのか、問題は何か。本日は、この点について視界良好としたい。その読み解き鍵は、「ブルータス、お前もか」である。
私は、職歴を踏まえていえば、原発には地震などの危険に加え、ニューヨーク9・11テロと同様の飛行体による原発激突テロを危惧している。そして「必要は発明の母」という言葉がある。原発が利用できないとなると、原発以外の電気供給確保の必要性が増大し、自然エネルギー開発の一層の促進が高まるはず。これらの考えのもと、私は、安全性の確保が明らかでない以上、原発再稼働を断固として認めないという橋下市長の主張は正しいと思っていた。
ところが、橋下市長の豹変である。私は、かねがね、自分の信念が正しいと思えば、誰が何を言おうと、その信念を貫くという姿勢が特に政治家には必要だと思っている。いわば「千万人といえども吾ゆかん」である。ただ、法律の世界でも、契約後に締結時の事情が大きく異なれば、契約内容を変更できるという「事情変更の原則」がある。
政治家にとっても、大きな事情変更があれば、それまでの主張を変更するなど柔軟な対応が必要で、許容もされると思う。ただ、その際は、その事情変更の内容も含め十分に説明する責任がある。これは企業の経営方針も同様である。いわゆる説明責任である。逆に何ら事情変更がないのに自分の主張を変更することは、信用されない政治家烙印への第一歩となる。
今回の橋下市長はどうか。政権打倒を宣言していたときから関西圏の電気供給が厳しい事情はいわれていたことである。直近になって急に供給不足が甚だしくなったわけではない。つまり、事情の変更はないのである。従って、このまま橋下市長が説得力ある説明をしない限り、例えば、石原都知事側から「橋下君、建前ばかりいっていても仕方ないよ」などといわれて主張を変更したなどと勘ぐられてしまう。
鳩山由紀夫元首相は、普天間飛行場の移転先として「最低でも県外」といい続けたが、最後には「学ぶほど海兵隊が抑止力を維持していることが分かり、抑止力という観点から県外移転は難しい」との発言で終わった。橋下市長の今回の主張変更は、これと五十歩百歩でなかろうか。これでは、アピール力が強かった橋下市長の評価が落ちる。「ブルータス、お前もか」であってはほしくない。】
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◆デフレ期に増税すると、政府は減収になる|三橋貴明 ◆
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http://ameblo.jp/takaakimitsuhashi/entry-11282162940.html
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◆せっかく好転し始めた日本経済が、97年橋本増税でパーになった ◆
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1997年の橋本内閣による消費税引き上げは
長年回復しない消費の冷え込みをもたらす大きな原因となった。
http://blog.livedoor.jp/fx_livemarket2/archives/7032025.html
●財政破綻キャンペーンの嘘
http://www.amakiblog.com/archives/2007/12/10/#000617
●財政均衡主義のおかしさについて元財務官僚が語っている事を指摘 天木直人
http://jp.youtube.com/watch?v=RIWZX_Sd4Fc http://video.google.com/videoplay?docid=-4234772711891330062
●特別会計の闇に切り込み殺された民主党 石井こうき議員
特殊法人経由でお金が流れているのをやめ、それを国民が直接使えるようにする
http://www.asyura.com/09/lunchbreak29/msg/600.html
●政府が煽る財政危機は自作自演のウソ。
米国要求で小泉内閣が構造改革と称した緊縮財政強行による不況が元凶 日本医師会
http://nanohana.me/?p=11533
日本がメタンハイドレートの掘削に成功!1000兆円分の天然ガスを獲得
http://alfalfalfa.com/archives/5402981.html
核のゴミは地層処分もできないことが判明
http://akiharahaduki.blog31.fc2.com/blog-entry-481.html
なんで今更原発依存しなきゃならなんでしょうかねぇ,,,