17年前の水彩セット・・

　先日、玄関の上下4つの戸棚を全部、朝から夕方まで全開にして風を通した。網戸にしているので風通しは抜群だ。

　下段の左棚には新聞ラック、金づちやドライバーなどの小道具箱、スリッパ、ティッシュなどの日用雑貨が雑多に置いてある。また、予備にと買った100均商品があれこれ、今度買う時はチェックしなくては…。
　右側は下駄箱で、夏用のサンダルが3足、パンプスなどの冬用が3足、それにスニーカーが4足。スニーカーは冬用の色の濃いのが2足、夏用の色の薄いのが2足。毎日ウオーキングで履いているスニーカーはいつも出しっぱなし。これは古くなったのでそろそろ捨てようかと思うが、足になじんで歩きやすいのでなかなか捨てられない。
　昨年の骨折以来、ちょっとのヒールでも怖くて、もうスニーカーしか履けなくなってしまった。パンプスは冠婚葬祭には必要だろうと思うが、もう何時間も座る披露宴や葬儀への出席は無理。そのうち処分しようかな。

　上の左棚に懐かしい物が…、17年前に買った水彩画セットだ。その頃はよく「お絵描き」したものだが、当地へ引っ越して戸棚にしまったまま、以来10年間まったく使っていない。
　いつだったか、壁の汚れや傷を目立たなくするのに白色の絵の具を取り出して使っただけ。その他の絵の具はどうなったかしら？　封をきっていない絵の具を押して見ると弾力があるが、使いさしの絵の具は乾いてしまってカチンカチン。まあ、水で溶いて使うのだから大丈夫だろうけど…。

　この水彩画セットは便利だ。外へ写生に出て行くときは、水さえ持ってゆけばこれ一つで事足りる。この周辺には絵の題材はたくさんあるからいつでも描ける。そう思っていたのに、まだ1枚も描いていない。加齢とともに集中力は低下、細かいことが面倒になってしまって「お絵描き」する気にならないのだ。
　思い返せば17年前、絵が習いたくて近所の絵画教室へ。が、洋画が専門の先生だったので、どうしても全体的に色が濃くなってしまう。私は淡い色の水彩画が描きたかったので半年ほどで止めた。
　その後、NHKの「水彩画講座」半年コースを受講。よく覚えていないが、送られてきた教材の下絵に色を塗って完成させ、期日までに講座宛に送る。するとその絵の上に半透明の紙を置いて、講師が気になるところを塗り直したものが送り返される。が、それも何だか物足りなくて半年で止めた。
　別に上手になって展覧会に出すわけでもないから、何もお金を掛けて習わなくてもいい。そう思って我流で描き始めたが、「熱しやすく冷めやすい」性格なので、ご飯を食べるのも忘れるほど夢中になって描いたのを思い出す。
　風景画は、旅先で撮った写真を印刷してそれを見ながら描いたり、画集の中の気に入った絵を真似て描いた。そのうち、鉛筆1本で描ける似顔絵にも挑戦。昔のハリウッドの映画スターの顔をたくさん描いた。それらは、いつの間にかA４版の画帳7冊ほどにもなっている。
　2004年にHP作成ソフトを購入して自分のHPを作成、「老いの一日」と名付けてネットに公開した。それには「お絵描き」作品を撮ったものや、ベランダで育てていた鉢植えの花の写真、旅の写真などもアップした。「日記」も書いていたが、2005年11月28日から「gooブログ」を始めて、HPにリンクした。
　HP更新は作成ソフトが古くなったので2009年末で終わりにしたが、ネットには今でも「老いの一日」は残っている。いつかパソコンをやらなくなったら、このHPも削除しなければ…。