今日21日は冬型の気圧配置が強まっており、北海道や本州の日本海側は大雪の恐れも。太平洋側でも雪雲の流れ込む所もあり、全国的に真冬並みの厳しい寒さだという。
それなのに当地は快晴。風はあるが部屋の中はエアコンを止めても温室みたいに暖かい。真冬並みの寒さなんて嘘みたい!
先日、わが購読紙にWBC初出場の沖縄出身の21歳、宮城大弥投手のことが載っていた。(一部抜粋)2年連続2桁勝利の左腕は球場外でも心意気を見せる。昨年、貧困家庭の球児のための「宮城大弥基金」を創設。沖縄県内の野球少年・少女を高校まで支援する。原資として自身の奪三振一つにつき1万円や、運動具メーカーとの契約金を充て、一般からの寄付も募る。
選手個人が基金を立ち上げるのは球界初だ。宮城投手自身が貧困家庭に育った。家の電気は度々止められ、食卓には具のないカレー。ユニホームはつぎはぎだった。中学から年代別の日本代表に選ばれて甲子園に出場したが、用具代や遠征費に窮したという。
子ども支援団体の全国調査では、低所得世帯の児童の約3割が学校以外でスポーツや音楽といった習い事、文化体験などの機会がないという。そんな「体験の貧困」がチャンスや才能の芽を摘んではなるまい。
宮城投手はプロになる夢をかなえられたのは家族や周囲のおかげだと感謝する。だからこそ困難を抱える子らが将来を断念しないように願うのだという。彼は入団時の契約金のうち約2000万円を出身小中学校や野球チーム、宜野湾市、那覇市、豊見城市などへの寄付にあてたという。
アスリートたちの世界にはスポーツ振興や福祉など社会貢献活動が多く見られる。次の世代を育てる支援の“継投”も根付かせたい。
以前から知られている話だが、ソフトバンクの和田毅投手は2005年から開発途上国の子どもたちに感染症のワクチンを支援する活動を続けてきた。投球1球につきワクチン10本、勝利投手になれば20本、完投で30本、完封で40本、タイトル獲得や優勝で1万本のワクチン寄付を行ってきた。この活動を始めた2005年から支援した合計は62万50本、金額にして3710万4430円となるという。
もう一人、元プロ野球選手岩隈久志氏は楽天時代から社会貢献活動に熱心だった。メジャーリーグ移籍後も継続的に東日本大震災の復興支援を行っている。2016年4月の熊本地震でも発生直後に2000万円を寄付。2020年4月にはコロナ感染の対応に当たる医療従事者支援のため、東京都に1000万円寄付したとか。
彼は2022年5月、青山東京ボーイズを設立。勝利にこだわるのではなく、野球を通した「心の成長」に重きを置いたチーム作りをしている。「野球の技術はもちろんのこと、野球を通して育む思いやりの心や仲間との絆、広い視野で物事が見られる心が持てるように」というチーム方針をかかげているそうだ。立派だね!
大富豪でもなく、年俸何億円というスター選手でもない、ちょっとだけ恵まれている人たちのこうした社会貢献活動には頭が下がる。こうした話を聞くと身も心もほっこり、寒さを忘れるわ!
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